ゲーム・エンタメの最新の話題を伝えるぞ! 山村智美の『未来ゲーム Travelers』

  • 記事タイトル
    ゲーム・エンタメの最新の話題を伝えるぞ! 山村智美の『未来ゲーム Travelers』
  • 公開日
    2025年12月05日
  • 記事番号
    13837
  • ライター
    山村智美

ゲームやエンタメの最新の話題を伝える月刊連載コラム『未来ゲーム Travelers』です。

ついに12月がやってきました。2025年もいよいよ過ぎ去っていきます。

「みなさんの2025年はいかがでしたか?」

……と聞くと、おそらく多くの人が「暑い日がとにかく多かったなぁ……」ということばかり思い浮かぶのではないかなと思います。

まぁ、去年の12月の本連載でもほぼ同じことを書いていたんですけど、今年はさらに暑い日が長かったなぁと感じますよね。なんなら「あと半年ちょいするとまた暑くなるのか……」と、想像すると今からすでにちょっと憂鬱になるのが恐ろしいところ。

ゲームシーンでも今年は番狂わせが多かったというか。

前評判が高かったタイトルよりも実際に目立っていたタイトルは違っていて、今年を席巻すると思われていた『グランド・セフト・オートVI』も大方の予想どおり(?)来年に再度の延期となったり、その空いた席に入ってきて人気を博したのは予想外なタイトルだったりと、ゲームシーンは想像ができないからこそおもしろいという1年だったかなと。

今年最後の今回は、そのあたりもくわしく1年の振り返りをしていきましょう。

では、今月の曲~。

12月と言えばやはりクリスマスシーズンですので。例年12月にはクリスマスソングを紹介する本連載ですが、やはりゲーマーの、特にオールドゲーマーのクリスマスと言えば『クリスマスナイツ』。というわけで『NiGHTS into dreams』の代表曲である「Dreams Dreams」と、クリスマスVer.の「Dreams Dreams : A-Cappella Ver.」をどうぞ。

さらにもう一曲。楽曲の人気も非常に国内外で高い『ペルソナ』シリーズですが、『ペルソナ3 リロード』でも特に人気の高い『It’s Going Down Now』が何とYoutube1億再生を突破しました。ゲーム内収録楽曲で1億再生を超えているという曲は調べた限りだと他になさそう……かな? というところ。シリーズとしては『ペルソナ4』のリメイクとなる『ペルソナ4 リバイバル』が発表済みで、2026年には動きが出てくるのではないでしょうか。“番長”の帰還、楽しみですね。

 

2025年にいろいろあったアレやコレやを振り返り。2026年はより大きな変化の年になる?

2025年もなんだかんだ色々とありましたね。印象的な出来事やタイトルを以下に列挙してみました。

・『Nintendo Switch 2』発売
・『モンスターハンターワイルズ』が発売されるも発売後から少しずつ不評に推移
・『ELDEN RING NIGHTREIGN』が大人気、高評価
・『グランド・セフト・オートVI』の発売が再度延期2026年5月26日に
・『餓狼伝説 City of the Wolves』にクリスティアーノ・ロナウド、ガナッチが参戦
・フランスのスタジオが制作したRPG『Clair Obscur: Expedition 33』が高評価
・『都市伝説解体センター』が高評価
・『バーチャファイター』完全新作の制作発表、NVIDIAが技術協力へ
・『Battlefield 6』が発売
・『ゼルダの伝説』実写映画に出演するゼルダ姫やリンクが公開
・秋葉原で30年以上親しまれたゲームセンター『GiGO秋葉原1号館』が閉館へ
・実写版『ストリートファイター』の上映が2026年に
・大型インディータイトル『ホロウナイト:シルクソング』が発売
・『グランド・セフト・オートVI』発売が再延期。新発売日は2026年11月19日に
・XboxブランドのポータブルゲーミングPC「ROG Xbox Ally X / ROG Xbox Ally」が発売
・東京ゲームショウ2025はアジア化が進み中国系出展が増加、来年は5日間開催に
・『ドラゴンクエスト』シリーズで知られるゲームデザイナー堀井雄二氏が「旭日小綬章」を受勲
・元DICEチームのスタジオEmbark Studiosが手掛ける『ARC Raiders』が人気
・『エスケープ フロム ダッコフ』が高評価
・『Escape from Tarkov』が2016年のα版からついに正式サービス開始へ
・『ストリートファイター6』中国大会で日本の14歳が優勝
・SNKが資本金と資本準備金をそれぞれ80億9700万円減らす減資
・「PlayStation 5 デジタル・エディション 日本語専用」発売。価格は5万5,000円(税込)

やはり何といっても新ハードは目立つというわけで「Nintendo Switch 2」発売ですね。日本国内ではライト~ミドルなゲーム好き層にほぼ1強と言っていいNintendo Switchの後継だけに、その人気はやはり高水準で継続。

発売直後は入手がかなり厳しかったですが、タイトルラインナップはあえての控えめに感じられるところもあって、本体の入手性は緩やかに良くなっていますね。『カービィのエアライダー』や『メトロイドプライム4 ビヨンド』と、Switch2専用ならではな魅力的なタイトルがいよいよ発売されて様子見だった人たちも「そろそろ欲しいな」とディレイで動き始めています。来年も安定感のある人気となることが想像できますね。

このあとに「The Game Awards」のGAME OF THE YEARについても触れますが、個人的には今年非常に印象が強いタイトルは、

『ELDEN RING NIGHTREIGN』

ですね。日本のゲームコミュニティにおいて、SNSや配信などでの人気を見るに、発売から最も盛り上がっていたタイトルは『NIGHTREIGN』ではないかなと。本稿が掲載されるころにはDLCの『The Forsaken Hollows』が発売されているので、また年末年始も席巻しているのではないかなと思います。

『ELDEN RING』のスピンオフであり、素材を別のゲームシステムに活かしてまったく異なるおもしろさを作るという、パフォーマンスに優れた1本で、開発コストに悩むゲーム開発事情にとっても、好例のひとつと言えるのではないでしょうか。そうした内部的なことをさておいても、ゲームとしてのおもしろさに優れているという1点でも非常に強いタイトルとなっています。

個人的には今年のGOTYは『NIGHTREIGN』でいいのではと感じるところですね。

2025年後半は『グランド・セフト・オートVI』が盛り上がっているはずだったのですが、2026年11月19日に延期となりましたので、来年の今頃は……プレイできている……はず。

そんな2025年の後半に人気となったタイトルは結構分散したなと思いますが、中でも目立ったのはFPS/TPSのシュータータイトルですね。

『Battlefield 6』と『Call of Duty: Black Ops 7』という長年に渡る風物詩のぶつかりあいもありましたし、

何と言ってもPvPvEの脱出シューター『ARC Raiders』の人気が光ります。機械文明に地上を支配された人類が地下の都市から出撃して地上の物資を回収していくという、いわゆるルートシューター。硬派なSFテイストに、元DICEスタッフが集うEmbark Studiosによるクオリティの高さ、マルチプレイも遊びやすいあたりから、今も高い人気となっています。

そんなルートシューターの元祖と言えば『Escape from Tarkov』。2016年にα版が登場して多くのハードコアなゲーマーを魅了してから9年。ついに今年11月に正式サービスが開始されました。同ジャンルながら『ARC Raiders』と『Escape from Tarkov』は実際にプレイするとかなり味の異なる2本が人気を競っていますね。

一方で、そんなルートシューター流行を違った角度で支えているというか、良い入口になっていそうなのがインディーゲームの『エスケープ フロム ダッコフ』。名前のとおり『Escape from Tarkov』のパロディデフォルメなゲームで、主人公も敵もダックや犬などのかわいいキャラたち。2D見下ろし型で敵はCPUのみのシングルゲームです。このダッコフの流行でルートシューターのおもしろさを理解して、より本格的に『ARC Raiders』や『Escape from Tarkov』に挑んでいるという人もかなりいるのではないでしょうか。

『ダッコフ』に『ARC Raiders』に『Escape from Tarkov』と、今年後半は意外にもルートシューターがゲーマー層に再燃する様相となりましたね。

来年のことについて最近の情勢から少し考えると、

“来年の東京ゲームショウがどのように変化するのか”は気になるところです。

もし来年の夏頃まで日本と中国の情勢に変化がないようなら、おそらくはTGS2026への中国系の出展はほぼなくなると思われるので、中国大手のブースが複数入っていた2025年とは大きく方向転換することになるのではないでしょうか。

変化を余儀なくされるとは思いますが、変化そのものは決して悪いものではないかもしれず。おそらくは、“現地で楽しめるイベントやスポットの増加”や“国内外の人気ストリーマーやプロゲーマーの人気を活かした出展”が増えるのではないかなと思いますが。

こればかりは実際に来年になってみないとわからないところ。

2026年はゲームシーンも大きな変化の年になっていくかもしれませんね。

ゲームの販売や人気の傾向としては、一昔前の呼び方になりつつありますが、いわゆる“AAAタイトル(トリプルエー)”が2025年も少なかったなと感じられます。

実際のところAAAクラスの大型ゲームが発売後に期待どおりのパフォーマンスや評価を得られないことも見受けられますし、開発コストのリスクからも減少傾向は続くだろうと感じられる1年。

一方で“AAタイトル(ツーエー、AAAほどではないが大型のタイトルを指す)が高評価を得ているものが多く、さらによりコンパクトなインディータイトルが配信コミュニティ等を牽引するという流れが、より鮮明な年だったと思えます。

これには様々な要因がありますが、最も重要なプレイヤー、つまり“人の考え方やゲームとの付き合い方の変化”で言えば、エンタメが溢れる一方で、可処分の時間とお金はどんどん減っているという人が増え、少ないやりくりの中でゲームからもストレスを受けるのに耐えられない、または耐えたくはないという人が増加しているかもしれません。

一人でじっくりストレスや時間と向き合いつつフルプライスのゲームをプレイするよりも、軽くて手軽なゲームを気軽に楽しんだり、マルチプレイで何人かと一緒に遊ぶことでゲームからのストレスを消しつつ楽しむ。

またはいっそ自分ではプレイせずにストリーマーさんの配信を見るだけに留める……そういう人もさらに増加の傾向にあると考えられます。

そうした人の変化の中、さらに少子高齢化も続く日本でどのようなゲームが人気となっていくのか。より予測は難しい時代へと進んでいくのではないかなと思う次第。

……でも、

そういうところからこそ“変なゲーム”が現れるかもしれないの、ちょっと楽しみですよね。

今年もThe Game Awardsの季節がやってきました。今年のゲーム・オブ・ザ・イヤーは?

© 2025, The Game Awards

今年もいよいよこの季節がやってまいりました。いわゆるひとつのTGAのゲーム・オブ・ザ・イヤーです。

例年説明していますが、世界に無数あるGOTYの中でも世界四大GOTYは、

“Golden Joystick Award”(ゴールデンジョイスティックアワード)
“The Game Awards”(ザ・ゲームアワード)
“D.I.C.E. Awards”(DICEアワード)
“Game Developers Choice Awards”(GDCアワード)

とされており、発表の豪華さやエンタメ感においてGOTY四天王の中でも最も権威があるとされているのがThe Game Awards(ザ・ゲームアワード、TGA)。

GOTY以外にも約30の部門がありますが、今年のノミネート作品は以下のようになっています。
 

・GAME OF THE YEAR(ゲーム・オブ・ザ・イヤー)

『Clair Obscur: Expedition 33』 (Sandfall Interactive/Kepler Interactive)
『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』 (コジマプロダクション/ソニー・インタラクティブエンタテインメント)
『ドンキーコング バナンザ』 (任天堂企画制作本部/任天堂)
『Hades II』 (Supergiant Games)
『Hollow Knight Silksong』 (Team Cherry)
『キングダムカム・デリバランス II』 (Warhorse Studios/Deep Silver)

 

・BEST GAME DIRECTION(ベストゲームディレクション)

『Clair Obscur: Expedition 33』 (Sandfall Interactive/Kepler Interactive)
『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』 (コジマプロダクション/SIE)
『Ghost of Yōtei』 (Sucker Punch Productions/SIE)
『Hades II』 (Supergiant Games)
『スプリット・フィクション』 (Hazelight Studios/エレクトロニック・アーツ)

 

・BEST NARRATIVE(ベストナラティブ)

『Clair Obscur: Expedition 33』 (Sandfall Interactive/Kepler Interactive)
『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』 (コジマプロダクション/SIE)
『Ghost of Yōtei』 (Sucker Punch Productions/SIE)
『キングダムカム・デリバランス II』 (Warhorse Studios/Deep Silver)
『SILENT HILL f』 (NeoBards Entertainment/KONAMI)

 

・BEST ART DIRECTION(ベストアートディレクション)

『Clair Obscur: Expedition 33』 (Sandfall Interactive/Kepler Interactive)
『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』 (コジマプロダクション/SIE)
『Ghost of Yōtei』 (Sucker Punch Productions/SIE)
『Hades II』 (Supergiant Games)
『Hollow Knight Silksong』 (Team Cherry)

 

・BEST SCORE AND MUSIC(ベスト スコア アンド ミュージック)

『Christopher Larkin』 (『Hollow Knight Silksong』)
『Darren Korb』 (『Hades II』)
『Lorien Testard』 (『Clair Obscur: Expedition 33』)
『乙羽 柊満』 (『Ghost of Yōtei』)
『Woodkid and Ludvig Forssell』 (『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』)

 

・BEST AUDIO DESIGN(ベストオーディオデザイン)

『バトルフィールド6』 (Battlefield Studios/エレクトロニック・アーツ)
『Clair Obscur: Expedition 33』 (Sandfall Interactive/Kepler Interactive)
『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』 (コジマプロダクション/SIE)
『Ghost of Yōtei』 (Sucker Punch Productions/SIE)
『SILENT HILL f』 (NeoBards Entertainment/KONAMI)

 

・BEST PERFORMANCE(ベストパフォーマンス)

『Ben Starr』 (『Clair Obscur: Expedition 33』)
『Charlie Cox』 (『Clair Obscur: Expedition 33』)
『エリカ・イシイ』 (『Ghost of Yōtei』)
『Jennifer English』 (『Clair Obscur: Expedition 33』)
『加藤小夏』 (『SILENT HILL f』)
『Troy Baker』 (『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』)

 

・INNOVATION IN ACCESSIBILITY(イノベーション イン アクセシビリティ)

『アサシン クリード シャドウズ』 (ユービーアイソフト)
『Atomfall』 (Rebellion)
『Doom: The Dark Ages』 (id Software/ベセスダ・ソフトワークス)
『EA Sports FC 26』 (EA Canada/EA Romania/エレクトロニック・アーツ)
『South of Midnight』 (Compulsion Games/Xbox Game Studios)

 

・GAMES FOR IMPACT(ゲームフォーインパクト)

『Consume Me』 (Jenny Jiao Hsia/AP Thomson/Hexacutable)
『Despelote』 (Julián Cordero/Sebastián Valbuena/Panic)
『Lost Records: Bloom & Rage』 (Don’t Nod Montreal/Don’t Nod)
『South of Midnight』 (Compulsion Games/Xbox Game Studios)
『Wanderstop』 (Ivy Road/Annapurna Interactive)

 

・BEST ONGOING(ベストオンゴーイング)

『ファイナルファンタジーXIV』 (スクウェア・エニックス)
『フォートナイト』 (Epic Games)
『Helldivers 2』 (Arrowhead Game Studios/SIE)
『Marvel Rivals』 (NetEase Games)
『No Man’s Sky』 (Hello Games)

 

・BEST COMMUNITY SUPPORT(ベスト コミュニティサポート)

『バルダーズ・ゲート3』 (Larian Studios)
『ファイナルファンタジーXIV』 (スクウェア・エニックス)
『フォートナイト』 (Epic Games)
『Helldivers 2』 (Arrowhead Game Studios/SIE)
『No Man’s Sky』 (Hello Games)

 

・BEST INDEPENDENT GAME(ベスト インディペンデントゲーム)

『Absolum(アブソラム)』 (Guard Crush Games/Supamonks/Dotemu)
『Ball x Pit』 (Kenny Sun/Devolver Digital)
『Blue Prince』 (Dogubomb/Raw Fury)
『Clair Obscur: Expedition 33』 (Sandfall Interactive)
『Hades II』 (Supergiant Games)
『Hollow Knight Silksong』 (Team Cherry)

 

・BEST DEBUT INDIE GAME(ベストデビューインディーゲーム)

『Blue Prince』 (Dogubomb/Raw Fury)
『Clair Obscur: Expedition 33』 (Sandfall Interactive/Kepler Interactive)
『Despelote』 (Julián Cordero/Sebastián Valbuena/Panic)
『Dispatch』 (AdHoc Studio)
『Megabonk』 (Vedinad) ※ノミネートを辞退

 

・BEST MOBILE GAME(ベストモバイルゲーム)

『Destiny: Rising』 (NetEase Games)
『ペルソナ5: The Phantom X』 (Black Wings Game Studio/セガ)
『Sonic Rumble(ソニックランブル)』 (Rovio Entertainment/セガ)
『ウマ娘 プリティーダービー』 (サイゲームス)
『鳴潮』 (Kuro Games)

 

・BEST VR/AR(ベスト VR/AR)

『Alien: Rogue Incursion』 (Survios)
『Arken Age』 (VitruviusVR)
『Ghost Town』 (Fireproof Games)
『Marvel’s Deadpool VR』 (Twisted Pixel Games/Oculus Studios)
『The Midnight Walk』 (MoonHood/Fast Travel Games)

 

・BEST ACTION(ベストアクション)

『バトルフィールド6』 (Battlefield Studios/エレクトロニック・アーツ)
『Doom: The Dark Ages』 (id Software/ベセスダ・ソフトワークス)
『Hades II』 (Supergiant Games)
『NINJA GAIDEN 4』 (プラチナゲームズ/Team Ninja/Xbox Game Studios)
『SHINOBI 復讐の斬撃』 (Lizardcube/セガ)

 

・BEST ACTION/ADVENTURE(ベストアクションアドベンチャー)

『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』 (コジマプロダクション/SIE)
『Ghost of Yōtei』 (Sucker Punch Productions/SIE)
『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』 (MachineGames/ベセスダ・ソフトワークス)
『Hollow Knight Silksong』 (Team Cherry)
『スプリット・フィクション』 (Hazelight Studios/エレクトロニック・アーツ)

 

・BEST RPG(ベストRPG)

『Avowed』 (Obsidian Entertainment/Xbox Game Studios)
『Clair Obscur: Expedition 33』 (Sandfall Interactive/Kepler Interactive)
『キングダムカム・デリバランス II』 (Warhorse Studios/Deep Silver)
『The Outer Worlds 2』 (Obsidian Entertainment/Xbox Game Studios)
『モンスターハンターワイルズ』 (カプコン)

 

・BEST FIGHTING(ベストファイティング)

『2XKO』 (Riot Games)
『カプコン ファイティング コレクション2』 (カプコン)
『餓狼伝説 City of the Wolves』 (SNK)
『Mortal Kombat: Legacy Kollection』 (Digital Eclipse/Atari)
『Virtua Fighter 5 R.E.V.O. World Stage』 (龍が如くスタジオ/セガ)

 

・BEST FAMILY(ベストファミリー)

『ドンキーコング バナンザ』 (任天堂企画制作本部/任天堂)
『LEGO パーティー!』 (SMG Studio/Fictions)
『LEGO Voyagers』 (Light Brick Studios/Annapurna Interactive)
『マリオカート ワールド』 (任天堂企画制作本部/任天堂)
『ソニックレーシング クロスワールド』 (ソニックチーム/セガ)
『スプリット・フィクション』 (Hazelight Studios/エレクトロニック・アーツ)

 

・BEST SIM/STRATEGY(ベスト シム/ストラテジー)

『The Alters』 (11 Bit Studios)
『ファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ』 (スクウェア・エニックス)
『ジュラシック・ワールド・エボリューション3』 (Frontier Developments)
『シドマイヤーズ シヴィライゼーションVII』 (Firaxis Games/2K)
『Tempest Rising』 (Slipgate Ironworks/3D Realms)
『ツーポイントミュージアム』 (Two Point Studios/セガ)

 

・BEST SPORTS/RACING(ベストスポーツ/レーシング)

『EA Sports FC 26』 (EA Canada/EA Romania/エレクトロニック・アーツ)
『F1 25』 (Codemasters/エレクトロニック・アーツ)
『マリオカート ワールド』 (任天堂企画制作本部/任天堂)
『REMATCH』 (Sloclap/Kepler Interactive)
『ソニックレーシング クロスワールド』 (ソニックチーム/セガ)

 

・BEST MULTIPLAYER(ベストマルチプレイヤー)

『ARC Raiders』 (Embark Studios)
『バトルフィールド6』 (エレクトロニック・アーツ)
『ELDEN RING NIGHTREIGN』 (フロム・ソフトウェア/バンダイナムコエンターテインメント)
『PEAK』 (Aggro Crab/Landfall)
『スプリット・フィクション』 (Hazelight Studios/エレクトロニック・アーツ)

 

・BEST ADAPTATION(ベストアダプテイション)

『マインクラフト/ザ・ムービー』 (Legendary Pictures/Mojang/Warner Bros)
『Devil May Cry』 (Studio Mir/Capcom/Netflix)
『The Last of Us: Season 2』 (HBO/PlayStation Productions)
『Splinter Cell: Deathwatch』 (FOST Studio/Ubisoft/Netflix)
『アンティル・ドーン』 (Screen Gems/PlayStation Productions)

 

・MOST ANTICIPATED GAME(モストアンティシペイテドゲーム)

『007 ファーストライト』 (IO Interactive)
『グランド・セフト・オート VI』 (Rockstar Games)
『Marvel’s Wolverine』 (Insomniac Games/SIE)
『バイオハザード レクイエム』 (カプコン)
『ウィッチャー4』 (CD PROJEKT RED)

 

・CONTENT CREATOR OF THE YEAR(コンテンツクリエイターオブザイヤー)

『Caedrel』
『Kai Cenat』
『MoistCr1TiKaL』
『さくらみこ』
『The Burnt Peanut』

 

・BEST ESPORTS GAME(ベストeスポーツゲーム)

『Counter-Strike 2』 (Valve)
『DOTA 2』 (Valve)
『League of Legends』 (Riot)
『Mobile Legends: Bang Bang』 (Moonton)
『Valorant』 (Riot)

 

・BEST ESPORTS ATHLETE(ベストeスポーツアスリート)

『brawk – Brock Somerhalder』(VALORANT)
『Chovy – Jeong Ji-hoon』(League of Legends)
『f0rsakeN – Jason Susanto』(VALORANT)
『翔 – Kakeru Watanabe』(ストリートファイター)
『MenaRD – Saul Leonardo』(ストリートファイター)
『Zyw0o – Mathieu Herbaut』(Counter-Strike 2)

 

・BEST ESPORTS TEAM(ベストeスポーツチーム)

『Gen.G』 (League of Legends)
『NRG』 (VALORANT)
『Team Falcons』 (DOTA 2)
『Team Liquid PH』 (Mobile Legends: Bang Bang)
『Team Vitality』 (Counter-Strike 2)

 

やはり今年のゲーム・オブ・ザ・イヤーはちょっと難しいんですよね。誰もがプレイしていて満場一致で納得するほどの飛び抜けたタイトルがなく、人によってはノミネート作品にもあまり納得がいかないかもしれません。かく言うボクも、正直あんまり。

先立ってGOTYが発表された『Golden Joystick Awards 2025』ではフランスのスタジオが制作したRPG『Clair Obscur: Expedition 33』がGOTYを受賞しましたが、TGAでも、まぁ濃厚かなというところですね。

© 2025, The Game Awards

そんな『Clair Obscur: Expedition 33』ですが、ベストデビューインディー部門にもノミネートしていることについて、「COE33はインディーゲームと言えるの?」という議論が発生しました。

開発のSandfall Interactiveは30人ほどのスタジオとのことで、今の開発規模の基準から言えば十分に小さなスタジオと言えますが、ゲームがかなり力の入ったものだったこと、さらに元Ubisoftのベテラン開発者が集まっていることもあって、インディーと言えるか難しいという声が挙がっているというわけです。

一方で、同じくデビューインディーノミネート作品の『Megabonk』は、ノルウェーのインディークリエイターvedinad氏がたった1人(楽曲はメキシコ出身の作曲家Miguelangell960氏への委託制作なのでそれを含めても2人)で開発したという最小規模。

そんなedinad氏ですが、デビューインディーのノミネートを辞退しました。氏によれば、選出条件には当てはまるが自身はこれまで複数のスタジオ名義でゲーム制作に関わってきたため『Megabonk』デビュー作に該当しないと辞退を申し出たとのことです。

両極端なタイトルがノミネートにいたり辞退したりで、何とも難しいところ。

実際「これはインディーゲームと言えるの?」というゲームは増えていますし定期的に悩む話題なのですが、世の中というのは基準としてそうであるかが大事なのはもちろんですが、それ以上に特に世論においては納得性があるかが重要視されるわけで、まぁ、そういうところで判断していくしかないですね。

……厳格にルールを設ければ設けるほど、そのルールをギリギリで回避して権利を得ようという輩が現れるだけなので、こういう着地になります。世の中はめんどうですね。

© 2025, The Game Awards

日本人のノミネートも何人か見受けられます。

ベストeスポーツアスリートでは、日本のプロ格闘ゲーマーで今年に身体面の事情から引退を表明した「翔 – Kakeru Watanabe」選手が何とノミネート。同じくストリートファイター系プロゲーマーからは翔選手のライバルと言ってもいい「MenaRD – Saul Leonardo」選手もノミネートされています。

また、コンテンツクリエイターオブザイヤー部門では、ホロライブプロダクションの女性VTuber「さくらみこ」さんがノミネート。

ベストパフォーマンス部門には日本の女優である「加藤小夏」(『SILENT HILL f』)さんがノミネート。『SILENT HILL f』主人公の深水雛子役を演じている加藤小夏さんは、Youtubeにて「SILENT HILL f を本人がやります」という配信を行っていて、再生数は第1回が480万再生、その後も軒並み60万以上再生されている人気っぷり。その演技や活動の話題が高く評価され『ベスト・パフォーマンス部門』にノミネートというわけですね。
 

TGAといえば、受賞作品の発表だけでなくゲーム関連楽曲のライブパフォーマンスに、最新作の発表なども多数行われるのがポイント。

昨年のTGAでは、

・上田文人氏の新規プロジェクト
・『バーチャファイター』完全新作発表
・カプコン『大神』の完全新作プロジェクトが発表
・龍が如くスタジオ新作『PROJECT CENTURY』発表

などなど、その他にも多くのタイトルの発表がありました。今年も新作の発表や続報に期待が高まりますね。

今年の発表セレモニーは、

米国現地時間(太平洋標準時:PST)12月11日午後4時30分に開幕

日本標準時(JST)では、12月12日午前9時30分から

となります。

リアルタイムに観られる人もそうでない人も、ぜひ発表をチェックしてみましょう。

12月の注目タイトルは『ELDEN RING NIGHTREIGN The Forsaken Hollows』、『メトロイドプライム4 ビヨンド』!

2025年12月に発売されるタイトルから注目作をピックアップ!

今月はSwitchおよび既発売タイトルのSwitch 2 Editionが多数発売されるので、Switch 2を購入したという人は遊びそびれていたタイトルのSwitch 2 Editionなどを調べてみるのがオススメ。

その一方で、完全な新作の発売はあまり多くはなく12月初週に集中しています。

ホリデーシーズン向けのタイトルのほとんどはもう11月に発売されていますし、ウィンターセールなどもチェックしていくのがいいですね。

それでは、良いゲームライフを!

そして、良いお年を!

 

2025年12月2日

『MARVEL Cosmic Invasion』

[Nintendo Switch][PS5][Xbox Series X|S][Windows PC(Steam/Epic Games Store/Windows)/ Mac]

 

2025年12月4日

『ELDEN RING NIGHTREIGN The Forsaken Hollows』

[PS5][PS4][Xbox Series X|S][XBOX ONE][STEAM]

 

『メトロイドプライム4 ビヨンド』

[Nintendo Switch2][Nintendo Switch]

 

2025年12月5日

『オクトパストラベラー0』

[Nintendo Switch2]

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