ゲーム・エンタメの最新の話題を伝えるぞ!
妖精ポムの「未来ゲーム Travelers」
目次
やぁやぁ、どうもどうも。
お久しぶりの人はお久しぶり、はじめましての人ははじめまして。
某Web誌でゲームな日々のトレンド、シーン、あれやこれやをお伝えし続けてきたポムこと山村智美ですよ!
長めの沈黙を経て、その間になぜかゲームの妖精へという新たな霊衣がなったりもありましたが、ここIGCCさんで装いも新たにゲームのトレンドをお伝えしていこうという連載が大復活です。
IGCCさんと言えばゲーム文化を保存し研究していくという崇高な志のあるメディアなわけですが、ゲーム文化は常に走り続け進化し続けているもの。
「ゲーム歴もかれこれうん10年だけど、いくつになっても新しいゲームを追い続けていますよ!」という人もたくさんいらっしゃることでしょう。
そこで、故きを温めつつも新しきも夜な夜な触り続けているゲームの妖精ことボクが、最新ゲーム・エンタメを追い続けるお手伝いをこの連載でやっていこうというわけですねー。
月1回の予定でやっていきますぞい。
というわけで、ボクらとゲームの第2章、「未来ゲーム Travelers」のはじまりはじまり~。
『ダークソウル』が世界的な権威があるアワードで「史上最高のゲーム」を受賞!
“史上最高のゲーム”!
“All Time Best”!!
魅惑的な言葉ですよねー。もちろん人それぞれに、その人にとっての最高のゲームはあると思いますが、今回はイギリスで開催された世界最大級のゲームアワード「ゴールデン・ジョイスティック・アワード」でフロム・ソフトウェアの『ダークソウル』が受賞したということなんです。
ゴールデン・ジョイスティック・アワードでは今年、発売されてきた約110万本ものゲームから史上最高の作品を決める「Ultimate Game of All Time」賞を設け、オンライン投票を実施。見事、『ダークソウル』が受賞したとのこと。
投票の結果は、『ダークソウル』が12%、次いで『ドゥーム』11%、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』が10%、『ハーフライフ2』9%、『マインクラフト』8%という順だったそうですよ。
この上位陣も、納得のタイトルばかりですねー。
『ダークソウル』は2011年9月発売でちょうど10年前を過ぎたところ。
もう10年という人もいれば、まだ10年という人もいるかと思いますが、退廃的かつ魅惑的な世界、アノールロンド、オーンスタインとスモウ、やばいミミック……などなど、プレイした人の心にいろいろなものが焼き付いているのではないでしょうか。
なお、2018年にはリマスター版も発売されてSwitch/PS4/Xox One/Winでもプレイできますので、未プレイの人はこれを機に今年の年末は『ダークソウル』にトライしてみてはいかがでしょうかー。
そうだメキシコに行こう!『Forza Horizon 5』
もう2021年も11月。日々寒さが増していくなーというところですが、こうなってくると、暑い夏の陽射しが恋しくなってくるというもの。
何しろ、今年も去年もコロナ禍で大変で、旅行気分を味わったりバカンスを満喫したりっていうことがロクにできなかったですからね。どこか遠く外国で知らない景色や陽射しにワクワクしたい、爽快感を味わいたいっていう気持ち、ありますよね。
そこであなたにオススメなのが『Forza Horizon 5』!
『Forza Horizon』と言えば、シリーズ作ごとに世界のどこかの国を舞台にオープンワールドを作り上げ、そこで様々な車を獲得し、ドライブし、ワールドにたくさん用意されているイベントやアクティビティを楽しんでいくというレーシングゲーム。
マイクロソフトよりXbox One、Xbox Series X/S及びWindows 10 、Steam向けが提供されていますぞ。
5作目となる今作の舞台はメキシコ!
メキシコというと、ボクら日本人が持っているイメージはどんな感じですかね?
タコス、サッカーが強い、暑そう、サボテン……こんなところでしょうか。
ボクも正直なところ「メキシコって意外と何がある国なのかよく知らないなー、暑そうっていうイメージはあるけど、おもしろいスポットとかあるのかなー?」なんて思いつつ『Forza Horizon 5』をプレイしはじめたんですけど、
いざプレイしてみると、これが良い意味で裏切られ。
メキシコは、カラフルな壁画アートや街なみがあり、山あり海あり砂漠もあればジャングルもあり、さらにはマヤ文明の遺跡やピラミッドもあるなど、ものすごく多彩な光景がある国なんですね。
走っていておもしろい場所がたくさんあるんですよ。
ボクみたいにメキシコに行ったことはないしあんまり知らないなーっていう人は、ネットで実際の写真なんかを調べてからプレイしてみると、街の色彩だったり遺跡だったりの再現度の高さにうならされますよ。
もちろん、実際に行ったことがある人はより記憶が刺激されるような楽しさがあるはず。
メキシコの暑い陽射しを感じさせる突き抜けるような青い空のもと、サボテンだらけの荒野を爆走していく気持ち良さはかなりのもの。現実の日本が寒くて天気が悪い日であっても、そんなどんよりとした気持ちが晴れていくような爽快さですよ!
『Forza Horizon』シリーズの特徴でもあるラジオも健在で、今作でもいい感じの曲がセレクトされていて、それを聴きつつドライブを楽しめるのがポイント。
ラジオ局は6つあって、ポップス、エレクトロ&テクノ、ヒップホップ、ロック&パンク&メタル、ドラムンベース、クラシックが楽しめます。
収録曲はSpotifyにプレイリストが公開されていて無料で聴けちゃいます。
下にはラジオ局のひとつHorizon Pulseのプレイリストを掲載しておきますので、音楽好きな人はどんな曲があるのかぜひチェックしてみてね。
いい音楽を聴きながら、青い空を走っていく、ドライビングそのものを楽しむというのは、まさに『アウトラン』から続く進化の先の今っていう感じがしますねー。
『Forza Horizon』シリーズはオンラインで他のプレーヤーと緩い繋がりが楽しめるのもいいところ。
おじさんなんでオンライン要素はちょっとしんどい……っていう人も大丈夫。すごく緩いので。
例えば、ある場所の納屋の奥にあるクラシックカーを探すというミッションのときに、定型文チャットで「倉庫どこにありますか?」と発言すれば、「ここにあるよ」とか、「ついてきて!」などの定型文で教えてもらえたりとか、
Horizon Arcadeという周辺にいるプレーヤー同士で一定時間ドリフトしまくったり、チームにわかれてぶつけあいの鬼ごっこ的なミニゲームがランダムで開催されたりなど、
ちょっとした親切なやり取りとか、ちょっとしたミニゲームを遊んだりというものばかり。
普段は他のプレーヤーが同時刻に同じオープンワールドを走っている、
いわゆる、他人の存在が感じられるから寂しくない的なものなので、コミュニケーションの負担とかめんどくささは全然ないんですよ。
さてさて、そんな魅力溢れる『forza horizon 5』さん、Xbox Game Passというマイクロソフトが提供するサブスクリプションサービス(いわゆる月額遊び放題)でプレイできるので、お財布にも優しいんですよ。
Xbox Game Passは、Xbox One、Xbox Series X/S向けのコンソール、Windows PC向けのPCがあり、どちらも月額850円(税込)、両方をカバーするUltimateでは月額1,100円(税込)、しかも最初の3か月分は月額100円というサービスまでやっているんですよー。
なので、『forza horizon 5』を遊びたい!っていうことならXbox Game Passがはじめての人なら3カ月100円でプレイできちゃうんです。
ゲームが満足に動くPCも、Xboxも持ってないよー!という人なら、クラウドゲーミングでプレイするという手もあります!
Xbox Game Pass Ultimateを契約していると利用できるXbox Cloud Gamingは、いわゆるネット回線経由にゲームの映像を受信しつつプレイする、ストリーミングゲームサービス。
それなりのネット回線と、ストリーミング映像を再生できるPCやタブレットやスマホなりがあればできちゃう!
「クラウドゲーミングって遅延とかどうなの? レースゲームなんてできるの?」という心配もあるとは思いますが、実際に体験してみた人の多くは「思っていたよりも全然大丈夫、プレイできちゃう」という感想が多いですね。
そんなわけで、3カ月は月100円で、高額なハードがなくても楽しめちゃう、何だか夢みたいなことを本気でやってしまっているわけで、ぜひチェックしてみてもらいたいところ。
Xbox Game Passについてくわしくはこちら!
メキシコのパッションに満ちた人々の歓声と、ゴキゲンなサウンドと、爽快なドライビングがキミを待っているぜ!!
期待の大型新作だけど発売直後の今はちょっと残念? 『バトルフィールド 2042』
11月の期待の新作のひとつ『バトルフィールド 2042』も11月19日に登場しました。
大規模FPSの代名詞といえるBFシリーズで、最新作の今回は22年後の2042年が舞台。
これまでのシリーズの最大64人対戦を越える最大128人対戦が登場して、より大規模で近未来な戦場が展開されるんですよ。
もちろん、ボクも夜な夜なバリバリプレイしてます。
ボクはPCでゲームの原稿を書き書きし、その息抜きにBFシリーズを起動して、数ラウンドプレイして満足したらまた仕事に戻るという日々を送ること、もうなんだかんだで約20年近く。
最新作ももちろん楽しみにしていたのですが、
ちょっとロンチ時点での『バトルフィールド 2042』のクオリティは厳しいところがありますねー。
いわゆる、ゲーム性とは別に“アプリケーションとしての出来がよくない”というところがあり、バグが多いんですねー。
バグのなかには、蘇生ができなくなったり、リスポーンができなくなったり、しゃがめなくなったりなどなど、プレイに直接的に支障が出てストレスになるタイプのバグが多いのが辛いところ。
今作ではプレーヤーキャラは一兵士ではなくスペシャリストという固有の能力をもった個性的なキャラクターになっているのですが、今のところそのキャラバランスに開きがあり、いわゆる強キャラばかりになっていたり、同様に武器や乗り物もアンバランスなところが見られます。
また、プレイモードにおいても、現状はクイックマッチのコンクエストかブレークスルーのどちらかしか遊んでいる人がいないというところがあって、
武器やキャラ、さらにはプレイモードも、かなり絞られて単調になってしまっているのが現状ですね。
本来だと、今作にはPortalという、過去のBFシリーズのマップで楽しめる試合をユーザーがルールなど細かく設定して作成できるというモードがあって、より多彩な遊び方ができるのが売りなのですが、ルール次第で手軽に経験値稼ぎができてしまうことが発覚して、現在はPortalでは経験値や武器のアンロックができない仕様に。
その結果、Portalをプレイする人が全然いなくて遊べないという状態になってしまっています。
まだ発売間もないこともあり、武器をアンロックしてプレイの幅を拡げたいですからね。
それができるのがクイックマッチだけという。
クイックマッチはサーバーとのPingもわからないですしプレイ中の人数やマップもわからないので、シリーズファンはやらないものですよね。
シリーズ同様にサーバーブラウズをちゃんと追加してほしいところです。
その他にもPC版においての最適化不足を感じさせる安定性の低さや要求スペックのアンバランスさもあり、Steamのユーザー評価は「やや不評」に落ち込んでいます。
ロンチ時点ではいろいろ微妙でアップデートを積み重ねてなんとかマシになっていくというのは、最近のゲームでありがちで、特にBFシリーズはいつもそうだよねーっていうところはあるんですけど、諦めるしかない、しょうがない、っていうことはないですから。
ロンチ時点でももう少し何とかしてほしいっていう声は言い続けないといけないですね。
とまぁ、世界的にもうなだれが発生しているBF2042さんですけど、ただ、まったく楽しめないということはなくて、遊びようはあるんですよ。
乗り物のホバーが垂直なビルの壁を登っていくのとかは、いかにもなバカゲー感があってちょっと楽しかったりはしますし(もしかしたら20年後の近未来なら可能な技術なのかもしれないし!)、
装備をアンロックしていくにつれ、アンバランスに感じられる武器や乗り物の性能差にも対処のしようがある可能性を感じてきたりもあります。
また、今作では乗り物をどこでも空から投下してもらえるなど、これまでのシリーズとは根本的な常識が異なるところも多いので、プレイヤーの理解度も求められるところもあります。
防衛地点の屋上に戦車を呼び出したりとか、「そんなのあり?」って言いたくなることもできちゃうので、良くも悪くもカオスな戦場になってますねー。
そうした遊びこみが進んでいって、アップデートを重ねてバランスも整えられていったら、もしかしたら『BF2042』は素材としては悪くなかったと言える日がくる可能性も……あるような、ないような。
何というか、微妙なゲームを愛でるといいますか。ダメなゲームなんだけどそのなかでも楽しみかたを見つけだすみたいな。
ボクはそういう性質が結構あって、BFシリーズも好きでやってきていますので、これからもチクチク遊びつつ、改善に期待していきたいですねー。
『ヒットマン3』に何と追加の新マップ、新ストーリー、新モード、さらにレイトレやVRも!
今年ボクがもっともオススメするゲームNo1、いや、この10年いわゆる1 Decadeの中からでもオススメしたいゲームが、『ヒットマン』です。
バーコードハゲこと暗殺者であるエージェント47を操作して、マップ内のいろいろなものを駆使して暗殺任務をこなしていくシリーズですが、2016年よりリブートして3部作が発売され、2021年1月に3部作の最終作『ヒットマン3』が発売、8月に日本語字幕も追加されました。
そんな『ヒットマン3』ですが、来年に新マップ、新ストーリー、新モード、新しい遊びかたを追加するというアップデート告知が11月22日にされました!
PC版にはレイトレーシングやPC VR対応も追加されるようです。
『ヒットマン3』は、2や1の過去作もDLCとして追加可能で、1、2、3の全マップをVRでプレイすることが可能(PS4版でPS VRだとすでにできます)、VRゲームとしても最大級にボリュームのあるゲームで、それがよりハイクオリティなPCでもできるのが熱い。
PC VRユーザーな人は要チェックですよ。
ちなみに、『ヒットマン3』はPC版においてはEpic Games専売で発売されたのですが、来年1月でその発売から1年経ちますので、もしかしたらそういうタイミングに大規模なアップデートをするのかもしれないですねー。
『ヒットマン』がいかにおもしろいゲームなのかを書き始めると、この記事がとんでもない長さになるのでまた別の機会にしたいですが、マップ内にあるものを活かして暗殺を成功させるパズル的な味わいに、日常シーンのちょっとしたエピソードを侵入して覗き込むライブ感、自分の発想でより変わった方法を模索できる遊びこみと、成熟した大人のゲーマーにこそオススメしたゲームですよ。
『Forza Horizon 5』でも触れましたが、『ヒットマン』のステージも世界各国の実際にある名所や街などが多いんです。
例えば、『ヒットマン3』の最初のステージはドバイの超高層ビル、ブルジュ・ハリファをモデルにしていますし(ついでに言うと、映画『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』でトム・クルーズがスタントなしで登ったブルジュ・ハリファですし、映画をパロディオマージュしたような要素もゲーム内にあります)、
ドイツ・ベルリンにあるテクノで世界的に有名なクラブ「Berghain(ベルグハイン)」をモデルにしたステージもあります。
ベルグハインの写真や逸話なんかをWebでチェックしてからゲームをプレイすると、よりおもしろいんですよ。
そういう楽しみかたで今はなかなか難しい海外旅行感なんかも楽しんでみてはいかがでしょうか。