今なお根強い人気を誇る『ヴァンパイアセイヴァー』、その秘密は?
目次
カプコンは80年代から90年代にかけて数多くのアーケードゲームのヒット作を世に生み出してきたが、中でも高い人気を誇るのが『ストリートファイター』シリーズだ。
1991年に登場した『ストリートファイターII』がゲームセンターで爆発的なヒットを記録し、その後数多くの名作が発売されてきた。今年は最新作の『ストリートファイター6』が発表され、同シリーズの新たな展開が注目されている。
対戦格闘ゲームの代名詞といっても過言ではない『ストリートファイター』シリーズ。しかし、カプコンには「もうひとつの」対戦格闘ゲームがあることをご存じだろうか。
それは『ヴァンパイア』シリーズである。
今回はその『ヴァンパイア』シリーズの中から『ヴァンパイアセイヴァー』を取り上げてみたい。
本作は1997年に登場したので、今年で25周年を迎えたゲームになる……にもかかわらず、その人気は現在まで続いているのだ。
今回は現役の『セイヴァー』プレイヤーの皆さまにご協力をいただき、プレイし始めたきっかけやその魅力について語っていただいた。なぜ『ヴァンパイアセイヴァー』は、今なお多くの格闘ゲーマーに愛され続けているのか? 長年に渡りプレイし続ける彼らの言葉から、その秘密について迫っていきたい。
『ヴァンパイアセイヴァー』を始めたきっかけは?
1994年に初代『ヴァンパイア』が登場した。それまでの『ストリートファイターII』シリーズで培われてきたドット絵の描写から、アニメ調のグラフィックへの変化が始まった頃の作品である。
その技術によって操作キャラであるモンスターたちは滑らかに動き回り、常識破りのアクションと派手な演出をプレイヤーに強く印象付けた。この滑らかなグラフィック技術は『ストリートファイター』の『ZERO』シリーズで採用されることになる。
『ヴァンパイア』で培ったゲームシステムをより進化させたのが2作目『ヴァンパイアハンター』である。
前作の「目押しコンボ」は「チェーンコンボ」と名前が改められ、より使いやすいシステムへと変更された。
前作では通常技の連携が難しく、受付時間も短いうえにボタン入力も1回しか認められないという上級テクニックだった。
これが『ハンター』では受付時間が大幅に伸び、入力も連打でつながるようになったため、通常技キャンセルが一般プレイヤーの間でも実行しやすくなった。その結果、連続技の爽快感や重要性が格段に高まって遊びやすいゲームへと変わった。
この他にも多数の調整が実施されたことで、格闘ゲーマーの深いやりこみに応えるゲームへと磨き上げられ、今でも『ヴァンパイア』といえば『ハンター』と、こちらを評価するプレイヤーも多い。
そして1997年。
『ハンター』で高い人気を獲得した『ヴァンパイア』シリーズの3作目が『ヴァンパイアセイヴァー』である。
■プレイヤーズ・コメント:
『セイヴァー』が発売された頃はゲームセンターでの格ゲー全盛期まっただ中の頃であったと思います。新作が出たらとりあえず触っていました。 『ヴァンパイアハンター』を楽しんでいた自分も当然『セイヴァー』を楽しみにし、プレイした記憶があります。
(ほえ/ジェダ)
■プレイヤーズ・コメント:
当時、『ヴァンパイアハンター』をやっていて、その魅力的なキャラクターや独特の世界観、美麗なアニメーションなどに惚れこんでいました。その続編の『ヴァンパイアセイヴァー』が出るということで、いろいろなゲームセンターにロケテストをプレイしにいった思い出があります。格闘ゲーム全盛時代ということもあって、すごい行列ができて、プレイできるまで1時間待ちということもありました。今考えると凄い時代でしたね。
(デカメロン/ザベル)
■プレイヤーズ・コメント:
『ハンター』をやり続けた流れからそのまま続けています。当時は名古屋でプレイしていてゲーメスト杯にも参加しました。残念ながらブロックの準決勝で負けてしまいましたが、今でも一番覚えてます。マルゲ屋(今の人は知らないよね)のイベントなんかも行ってましたよ。
(あつた/レイレイ)
やはり『ハンター』の続編ということもあり、稼働当時は非常に多くのプレイヤーから高い注目を集めていたようだ。また、もともと『ハンター』勢ではなかったが、その人気の高まりからゲームセンターの友人たちに誘われてプレイしたという回答も多かった。
ゲームを始めるきっかけは、作品そのものの魅力だけではなく、プレイヤー人口の多さや対戦環境の盛り上がりなどがきっかけになるケースも多い。多くの格闘ゲーマーが集まる「ゲームセンター」という環境が、新しいゲームを始めるきっかけを作る役割を果たしていたといえるだろう。
2000年代に入ると、ゲームセンターを取り巻く状況やトレンドも変化していくことになるが、強豪プレイヤー同士の主戦場はゲームセンターであり続けた。
熱心な格闘ゲーマーはまだまだ多く、モチベーションが失われることはなかった。その役割を担っていたひとつが、全国の格闘ゲーマーの目標となる大会の存在、すなわち「闘劇」である。
その「闘劇」に『セイヴァー』が選ばれたのは2004年の第2回大会だ。
■プレイヤーズ・コメント:
当時、闘劇というイベントに『セイヴァー』が選ばれて、 イベントに出るために過去に『セイヴァー』をプレイしていた人がゲーセンに戻ってきて、 大人数で楽しそうに一緒にプレイしてました。 自分と同じゲームをプレイしていた人が、その光景を見て『セイヴァー』を始めて ゲーセンで対戦相手もいなくなり、暇になっていた自分も2年後に後を追うように『セイヴァー』を始めました。
(サガ/ザベル)
■プレイヤーズ・コメント:
闘劇のころには地元にsakoやハイタニも現れ、良い刺激を継続できました。
(たかはし/ガロン)
やがて2000年代後半になり、PSP、PS2などに『ヴァンパイア』シリーズの決定版としてこの『セイヴァー』が家庭用へと移植されていく。その中でも2013年にPS3とXbox360とで発売された『ヴァンパイアリザレクション』は、長きに渡り家庭用『ヴァンパイア』としてプレイされていた。オンライン対戦を実装していたということもあり、2020年代に入っても「PS3や箱が現役」な『セイヴァー』勢も多かった。
■プレイヤーズ・コメント:
PS3やXbox360が全盛期の時代、『ヴァンパイアリザレクション』という『セイヴァー』と『ハンター』ができるゲームを購入し、『セイヴァー』を中心に遊んでいました。その中で、当時住んでいた近くのゲームセンターで『セイヴァー』の大会があることを知り、何となく立ち寄った際、声を掛けていただいたのが本格的にプレイをし始めたきっかけです。
(土猫/キュービィ)
そして2022年、カプコンから発売された『カプコンファイティングコレクション』ではPlayStation4,NintendoSwitch,Steam,XBOX Oneの4機種で、これら『ヴァンパイア』シリーズが遊べるようになった。
『ストリートファイター』シリーズはプレイしたことがあっても『ヴァンパイア』シリーズは初めて……という格闘ゲーマーも多いかもしれない。この機会にぜひ一度プレイしてみてはいかがだろうか。
独特なゲームシステムに支えられた唯一無二の対戦感覚
長く愛され続ける『ヴァンパイアセイヴァー』の魅力は何なのか?
その魅力を「対戦の魅力」と「キャラクターの魅力」の2つの側面からひも解いていこう。
まずは「対戦の魅力」について。
■プレイヤーズ・コメント:
攻めが強いゲームなのですが、守備側もシステム面でアドバンシングガードとインパクトダメージというシステムがあり、上手く凌ぐことができればダメージを回復しつつターンを入れ替える事ができます。 これらの攻防を速い展開で相手とやり取りするのは独特のおもしろさがあると思います。
(ホソカワ/サスカッチ)
■プレイヤーズ・コメント:
ラウンド制なしを含めた高速スピードの爽快感と自由度の高さ インパクトダメージシステムとAGを含めた攻防で攻守の入れ替わり、読みあいの展開も非常に早く、ギャラリー側も爽快に見られるところ。
(たかはし/ガロン)
多くの『セイヴァー』勢が語るのは、格闘ゲーム最速クラスのゲームスピードと、その中で繰り広げられる攻防についてだ。
筆者もさまざまな格闘ゲームをプレイしたが、確かに『セイヴァー』のゲームスピードは現在の目から見ても非常に速い。このスピードの速さを軸に、ダッシュ攻撃やジャンプ攻撃などから相手に接近し、連続で攻め立てるプレイがしやすいのである。こういったことから、攻撃の強いゲーム性だという回答が多く集まったのだろう。
さらに、そのゲームスピードの速さを特徴づけるものとして「インパクトダメージシステム」が挙げられる。これは他の格闘ゲームでは見ない『セイヴァー』独自のもので、体力ゲージの仕組みが特殊なものになっている。
一般的な格闘ゲームの場合、相手の体力ゲージがなくなればKOとなり、第2ラウンドが始まる。しかし『セイヴァー』では、KOすると相手はダウンするが、残機を1つ失った上で直後に体力が全回復し試合続行となる。簡単に言えば「残機が2つある1ラウンド制」なのだ。
ラウンド制の場合、良くも悪くもKOになれば「第2ラウンド開始で仕切り直し」となるのだが『セイヴァー』はそのまま試合が続く。つまり攻撃側の勢いや流れが途中で途切れることがなく、状況によっては攻撃側の起き攻め等が続く。
もうひとつの特徴は「白ゲージ体力」だ。ダメージを受けると緑ゲージの体力が減っていくのだが、ゲージの一部に白く光っている部分がある。この白い部分は、相手の攻撃が途絶えてしばらく経過すると次第に緑へと変わっていく。つまり白い部分は「回復可能」な体力なのだ。
一般的な格闘ゲームの場合、相手との体力差がついて優位に立つことができれば、無理な行動を取る必要性は低くなる。リスクの低い牽制技や立ち回りを軸にして、待ち気味に戦うこともひとつのセオリーだ。
しかし『セイヴァー』では、攻撃の流れを止めると相手に体力を回復されてしまう。また、攻撃を受けた側も反撃に転じることができれば、相手の体力を奪いつつ自分の体力を回復できることもある。大きな体力差であったはずが、いつのまにか逆転しているということもあり得るのだ。
さて、ここまで攻撃の苛烈さが目立つ内容になっているが、誰もが攻めに行きやすいゲームであるからこそ、上級者の腕前は防御面に現れやすい。自分の攻撃をとおすために、相手の攻撃を凌いだり封じ込めるスキルはとても重要だ。
■プレイヤーズ・コメント:
『セイヴァー』をご存じのかたは、攻めが強いゲームという印象があるかと思いますが、防御側の共通システムも充実していて、受けに回ったからといってもやることがたくさんあります。
(デカメロン/ザベル)
『セイヴァー』の防御を語る上で外せないのは、このゲームの名物ともいえる「アドバンシングガード」(通称AG)だ。
■プレイヤーズ・コメント:
共通システムのアドバンシングガード(以降AG)が魅力であり、面白さです。 AGは難しいですが、非常に強力なので、出せるようになればどんなキャラクターでも勝てるチャンスが生まれます。また、AGによって起こる読み合いや攻防が理解できるようになると、さらに『セイヴァー』がおもしろくなっていきます。
(土猫/キュービィ)
アドバンシングガードとは、攻撃してきた相手を押し飛ばして距離を離しつつ、自分のガード硬直を短くすることができる特殊な防御方法だ。
AGの入力方法は、相手の攻撃をガードした瞬間に複数回ボタンを押すこと。
具体的には、相手の攻撃をガードした瞬間(0.2秒前後)に、いずれかのボタンを3~6回押す(押したボタン回数が多いほど成功率が上がる。ただしボタン複数同時押しは1回換算となる)。
言葉にするのは簡単だが、実際にプレイすれば、それがどれだけ高等なテクニックなのかおわかりいただけることと思う。しかしこれを成功させると、相手の攻撃を空振りさせたり、ガード困難な連携から脱出したり、逆に攻めに転じるチャンスを作ったりできるのだ。
余談だが、このガード入力を使いこなすプレイヤー同士で対戦すると、ゲームセンターの対戦台からは「ジャッ、ジャッ」とボタンを擦る音がよく聞こえてくるのであった。
その他にも筆者が感じるのは「うまいプレイヤーほど技の置き方がうまい」という点だ。
先述のとおり、『セイヴァー』は展開が速いので、一部キャラクターの攻撃はそもそも完全に見切ってガードすることが不可能なレベルだったりする。ではどうするのかというと、安易に攻め込まれることがないように、要所で判定の強い技を置いておくことで相手を寄せ付けないように立ち回るのだ。
強いプレイヤーほど「相手が攻めに行きたいと感じるタイミング」をつかんでおり、速い展開の中でも高い精度で相手の攻撃を凌ぐことができる。相手キャラクターのセオリーを把握し、どのタイミングなのか、どの間合いの時が危険なのかを理解しているからこそできるプレイだ。
キャラクターや世界観が魅力的!
格闘ゲームはキャラクターに注目が集まりやすい。なぜなら、登場キャラクターの外見や必殺技、勝利セリフや演出など、さまざまな方法でキャラクターの個性を表現しやすいジャンルだからだ。『ヴァンパイア』シリーズも例外ではなく、シリーズ初期の頃からその魅力的なキャラクターたちが注目を集めてきた。
■プレイヤーズ・コメント:
細かいキャラクターの設定、演出や滑らかなドット絵のアニメーションもさることながら、いわゆる人型ではないキャラクターにも焦点を合わせた独特の世界観で、数々のライトユーザーに格ゲーをやる楽しさ、対戦を観る楽しさを伝えてきました。
(地球/アナカリス)
例えば、スペシャルストックゲージを消費するEX必殺技を見ても、派手な演出と奇抜なアイデアに満ちたおもしろい技が多い
自分の血を巨大な手に変えて相手をつかみ、巨大な契約書に叩きつけるジェダの「プロヴァ=ディ=セルヴォ」、泣きながらナイフで切りつけたあと、自分の涙でできた池に相手を放り込むバレッタの「ビューティフルメモリー」、シルクハットを投げて相手にヒットすると、音楽ゲームが始まり相手を踊らせるリリスの「グルーミーパペットショウ」。
中でも有名なのは、相手キャラクターを女性に変えて吸血するデミトリの「ミッドナイトブリス」。
まだ『ヴァンパイア』シリーズをあまりプレイしたことがないのであれば、ぜひ一度すべてのキャラクターの技を見てほしいところだ。
『ヴァンパイアセイヴァー』で遊んでみよう!
『セイヴァー』は現在も多くのプレイヤーの手でやりこみが続けられているタイトル。ゲームスピードも速く、システムも難しそうで、なかなか手が出せないタイトルというイメージがあるかもしれない。
しかし、格闘ゲームの楽しみかたは決して「ハイレベルな駆け引き」だけではない。
多くのセイヴァー勢から語られたのは、キャラクターを自在に動かすおもしろさや、チェーンコンボを決めたときの爽快感だ。
■プレイヤーズ・コメント:
個性的なキャラクターを思うように動かせるところが魅力だと思います。 いわゆる伝説上の怪物たちが主人公のゲームなので人間同士が戦うようなゲームではありえないようなモーションでキャラクターを動かすことができます。またキャラを動かしたときのモーションが滑らかでスピーディなので操作していて不自由を感じないところがおもしろさを引き出していると思います。
(bow/オルバス)
筆者も『セイヴァー』をプレイしているが、『ヴァンパイア』シリーズのおもしろさは、この「チェーンコンボ」に詰まっているのではないかと感じる。
弱攻撃、中攻撃、強攻撃とテンポ良くボタンを押すことで、バンバンバン! と気持ちいい打撃音で攻撃をつなぐことができるのだ。
そして相手をダウンさせることができたら、追い打ち攻撃を狙う。この一連の流れにとても爽快感がある。
近年の格闘ゲームにおいても「コンボ」は重要な要素だが『ヴァンパイア』のチェーンコンボは基本的には3~5段程度の攻撃だ。『ストII』のリュウで「飛び込み→中足→波動拳」を決めると気持ちいいのと同じように、短い連携ならではの快感を味わうことができる。
また、キャラクターのモーションパターンが滑らかでゲームスピードも速いので、操作性についても制限を感じにくい。見ているだけではものすごく速く見えるゲームスピードも、慣れてくればむしろ心地良いぐらいになってくる。
他にもデミトリのダッシュ、モリガンのホバーダッシュ、サスカッチのショートダッシュ、レイレイの瞬間移動や空中ダッシュなど、特殊な操作感覚を持つキャラクターも多い。同社の『ストリートファイター』シリーズと比べて「キャラクターを動かす」「技を繰り出す」という、直感的なおもしろさが重視されているように思える。
■プレイヤーズ・コメント:
魅力的なキャラたちを動かしているだけでも十二分に楽しいので、まずは一人用でも何でも良いので是非触ってみてください! その上でもし対戦に興味を持ったら自分の好きなキャラでオンライン・オフライン問わず対戦の場に挑戦してみてください。そうすればきっと、稼動から25周年をむかえてもいまだ愛されて遊ばれている『ヴァンパイアセイヴァー』の魅力に触れられるはず。
(おけけび/サスカッチ)
■プレイヤーズ・コメント:
ゲームスピードは速めですがその分動かしていて楽しいのは間違いないので、まずはCPU戦クリアを目標に楽しんでみてほしいです。「へえ、キャラは見たことあるけどこういうストーリーなんだ」というのもまた楽しい要素ですので。
(九十九/レイレイ)
■プレイヤーズ・コメント:
ガロン、サスカッチ、フェリシアといった獣系のキャラが比較的使いやすい&基本的な動きを覚えやすいのでおすすめです。
(カメ/ビクトル)
CPU戦の一人用モードならば、心置きなくチェーンコンボの練習ができる。『セイヴァー』のCPUは比較的簡単に倒せるようになっているので、チェーンコンボをマスターした頃にはオールクリアできるはずだ。まずはキャラクターごとのエンディングを見ることを目指してみてはいかがだろうか。
そしてある程度自信がついたら、ぜひとも対人戦を楽しんでみてほしい。『カプコンファイティングコレクション』はオンライン対戦にも対応している。通信環境を用意できればいつでも対戦プレイを楽しむことができるので、ここで対戦経験を積んでみるのもいいだろう。
現在もプレイされ続ける『ヴァンパイアセイヴァー』
『セイヴァー』のリリースから25年が経過した。しかし新作が発売されなくても、プレイヤーがいる限りそのゲームに終わりはない。
ビデオゲームを設置するゲームセンターは年々減り続けているが、その数少ないロケーションに置かれる対戦台では今でも『セイヴァー』を目にすることができる。90年代格闘ゲームの定番タイトルとして、現在も各地で対戦会や大会が開催されている。2022年7月には大規模な大会「Apocalypse of Darkstalkers3」が開催された(試合形式は5on5!)
「勝てないと楽しくない」と思う人も中にはいるかもしれないが、忘れないでほしいのは「対戦相手と同じゲームを共有している」のだということ。通信対戦だと相手の顔が見えないこともあり、対人戦において一番基本的なことが忘れられてしまいがちだ。
ゲームセンターでの対戦は、ゲーム画面の敵だけでなく、筐体の向こう側にも対戦相手がいて、同じゲームを楽しむプレイヤーがいる。どんなに頑張っても勝てない相手がいたとしても、その対戦相手もまた同じ人間であり、さまざまな経験を積んできたのだということに気づくはずだ。
プレイヤー同士で交流を深めることもできるし、なぜ勝てないのかアドバイスをもらうこともできるだろう。また、実際に強いプレイヤーを目にすることで、目標が生まれたり、高いモチベーションに繋がることもある。
ゲームセンターでオフラインで対戦する楽しさや喜びは、オンライン対戦が普及した現在でも、ゲーマーにとって何物にも代えがたい価値を持ち続けているのだ。
■プレイヤーズ・コメント:
初心者のかた、中級者、上級者問わず大会、フリープレイなどあるので『カプコンファイティングコレクション』を通じて『セイヴァー』を始められた方々との対戦を楽しみにしてます。
(西建/モリガン)
■プレイヤーズ・コメント:
初心者のかた、大歓迎です。幸いプレステ4は配信向けのハードですし、初心者のかたを意識した配信をしてみようかなって人も何人かいます。これを機会に触って頂けたら嬉しいです。
(あつた/レイレイ)
■プレイヤーズ・コメント:
私は発売当時に『ヴァンパイアセイヴァー』をやっていたのですが、実はその後に格闘ゲーム自体を辞めていて、少し前に復帰しました(セイヴァーの長い歴史から見ると「少し」)。その際も有志によるプレイヤーのコミュニティが活発で、大規模大会などを開催していました。それがきっかけで復帰したのですが、コミュニティの皆さんが暖かく迎えてくれて、今も楽しく過ごせています。そういったコミュニティの良さというのも『ヴァンパイアセイヴァー』の魅力のひとつと言えるのではないでしょうか。
(デカメロン/ザベル)
アーケード稼働開始から25年。『ヴァンパイアリザレクション』が発売された頃から数えても10年近くが経過した本作。今回発売された『カプコンファイティングコレクション』から、新たにアーケードゲーマーとしてデビューするプレイヤーも現れるかもしれない。
より深く対戦を楽しみたいと思ったら、ぜひ百円玉を握りしめて、対戦会が開催されているゲームセンターに足を運んでみてほしい。29インチのブラウン管画面が並ぶゲームセンターで、闇の住人たち(ダークストーカーズ)が新しい挑戦者を迎え入れてくれることだろう。
『ヴァンパイアセイヴァー』の収録された『カプコン ファイティング コレクション』発売中!
35周年を迎えた『ストリートファイター』シリーズから『ハイパーストリートファイターII』、『ポケットファイター』、『スーパーパズルファイターII X』を収録。
また、今も根強いファンに愛される『ヴァンパイア』シリーズからは、初作品『ヴァンパイア』や続編の『ヴァンパイアハンター』や『ヴァンパイアセイヴァー』シリーズを含む5タイトルもプレイ可能!
さらに『サイバーボッツ』や家庭用機で初めての移植となる『ウォーザード』の合計10タイトルがまとめて楽しめるようになっている。
全タイトルがオンライン対戦可能であったり、500点以上のアートと400曲以上のサウンドを収録した「ミュージアム」、じっくりキャラクターの練習ができる「トレーニング」などオリジナルにはなかった新機能も搭載されている。
「ストリートファイター」35周年を記念し、『カプコン ファイティング コレクション』と『ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル』がセットになった『ファイティング レジェンズ パック』も発売中。
収納BOXには収録タイトルに登場するキャラクターたちをカプコンイラストレーターのヒナナナ氏が描き下ろしている。
■公式サイト:https://www.capcom-games.com/cfc/
■対応機種:Nintendo Switch/PlayStation4/Xbox One/PC(Steam)
※Xbox OneとPC(Steam)はダウンロード版のみとなります。
『ヴァンパイアセイヴァー』は『カプコンアーケード 2ndスタジアム』でも遊べる!
大好評を博した『カプコンアーケードスタジアム』に続いて、1984年から2004年にゲームセンターを席巻したシューティング ・ アクション ・ 対戦格闘 ・ パズル ・ スポーツなどの名作タイトルが、『カプコンアーケード 2ndスタジアム』としてリリースされました!
『ヴァンパイアセイヴァー』は、こちらでも遊べます。
■公式サイト:https://www.capcom-arcade-stadium.com/2/ja/
■対応機種:Nintendo Switch / PlayStation4 / Xbox One / PC
※ダウンロード専用タイトルとなります。
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“Vampire” is a registered trademark of TEZUKA PRODUCTIONS CO., LTD.
This trademark is licensed by TEZUKA PRODUCTIONS CO., LTD.