餅月あんこのゲーセンに行きたい!

  • 記事タイトル
    餅月あんこのゲーセンに行きたい!
  • 公開日
    2022年03月18日
  • 記事番号
    7248
  • ライター
    餅月あんこ

第42回 『タイトーマイルストーン』のゲームを練習したい!

タイトーさんから、1980年代のタイトーさんアーケードゲームの名作10タイトルが収録された『タイトーマイルストーン』がNintendo Switchで発売されました!
この原稿を書いてるのはまだ発売前なのですが、収録タイトルの中から、ハムスターさんのアーケードアーカイブスで既にリリースされているタイトルがあるので、いくつか練習してみたいと思います!
だけど1980年代はまだ小さくてリアルタイムでゲームセンターで遊んでいない私、どれから遊んだらいいんだろう……? というわけで、Twitterでみなさまからオススメタイトル&見どころを募集させていただきました! みなさまのコメントを交えて紹介していきたいと思いますっ。

『ハレーズコメット』

推薦者 こめたそさん
告知見て、アイコン欲しさに何かおすすめしようとしたら自分ダラ外しかやってなくて、お勧めできず途方に暮れていたら、したっぱさんがハレーズコメットを勧めてくださり、「あんこさんにアイコン描いて貰うのにお薦めする為にお薦めされたゲームにハマる」という謎の状態になりましたが、そんな訳で…
私のお薦めはハレーズコメットです(邪な気持ちと純粋な気持ちが入り混じる複雑なお薦めです)
わたくしも、STGは下手くそウーマンなのですが、此方のゲームシンプルにして、プレイヤーを「あれ?俺、上手くね?」と、勘違いさせてくれる、絶妙な調整と、敵を撃破した時の効果音などが耳に心地よく、爽快感が有ります。操作性もシンプルで、パワーアップもアイテム取ればサクサクしていきますし
時たま「俺だよ」と言わんばかりに唐突にひょっこり猛スピードで突っ込みつつ出てくる彗星が、スリリングです… もう少し面を進めると、私の愛すべき初恋STGダラ外に出てくる、タコぽい嫌らしい、フラフラしながら弾をまく敵とか、優雅なステップを踏んで踊っているかのような可愛い動きの敵も出て来て
敵の動きもなかなか可愛い奴がいて面白いです… 最初はお薦めする為に、不純な動機(?)で始めたのですが、本当に面白かったので、データのセーブロード駆使して、俺つえー!を楽しむも良し、頑張ってやり直していくも良し、ちょっとした息抜きにやるつもりが永遠にやってしまうシンプルながらも奥深い
ゲーム性を、(昨日初めてやり始めた私がいうのも何ですが)お楽しみいただけるゲームではないかと思います…
プレイヤーを楽しませるのが上手いゲームを、接待上手ゲーと私は呼んでおりますが、此方のゲームはかなりの接待上手、売れっ子キャバ嬢並にいい気分にさせてくれますぜ…へへへ…
みんなでやろう!ハレーズコメット!!

というわけで餅月にソフト購入に至らせたで賞はこめたそさんの『ハレーズコメット』でした! 爆笑です。
ではプレイレポートです!

『ハレーズコメット』アーケードアーカイブス版より

これは、縦に進んでいくタイプのシューティングゲームです。敵の動きもいやらしいのですが、時折隕石が高速で降ってくるので、非常に危険であると言えます。

私は気づきましたが、白っぽい岩を攻撃して破壊するとパワーアップアイテムが出現します。しかし、一定時間が経過すると自機と反対方向に移動する傾向があるように思われ、それを追うことにより敵や敵弾に当たりがちな事故が発生します。
パワーアップして攻撃力が増すと、敵を破壊するのが容易になり、破壊するとキラキラして非常に気持ち良いのでクセになります。

あと、おそらくボム的な立ち位置なのだと思いますが「緊急回避」というものがあり、「次こそは使おう!!」と思うのですが、どういうわけか一度も使えたことがありません。なぜならばやられると思ってプレイしていないからです。これは精神を鍛え直すしかないと思われます。

あと気づいたことは、コツは敵や敵弾に当たらないことです。これは間違いありません。みなさんも敵や敵弾に当たらないようにがんばってください!!

イラストにも描きましたが、シューティングゲームがあまり得意でない人は、得意な友だちに見てもらいながら遊ぶとすごくおもしろいと思います。

『アルペンスキー』

こちらはこの企画を募集してたら、あまたの坂本慎一さんがポロッと「おもろいよ」って教えてくれたので気になって買ってみたタイトル。ほかにも

私は『アルペンスキー』を推します! 当時、本当のスキー場で遊びました。レバーとボタンだけの単純操作で「直進すると加速、曲がると減速」という本物のスキーらしさを見事に再現した楽しいゲームだと思います! 慣れてくると味わえる滑走の爽快感と、スノーモービルの悪質な動きをぜひご堪能ください!(フクタケさん

とオススメコメントをいただきました(ありがとうございます)!

スキー場にゲームコーナーありますよね~目の前にゲレンデがあるのにスキーのゲームっていうのもまた風雅ですね! 曲がると減速してくれてありがたいな~と思ってたけど実際のスキーと同じだったのですね……言われてみれば……! それではレッツプレイ!

『アルペンスキー』アーケードアーカイブス版より

障害物を避けながら得点を取っていきます。ツルツル滑る氷の向こうに高得点があるので、ここは果敢に挑戦していきたいところです。
ハイリスクハイリターンです。でも実際にこんなゲレンデあったらヤバイですね!

Sの字でフラッグを避けて得点を取っていくコースです。
フラッグに触れると得点がマイナスされてしまいますが、障害物やら、時々暴走してきて蛇行するなど非常に危険な動きをする、誰だかよく知らない他のスキーヤーみたいな人に当たるとやられてしまうので、「命よりフラッグ」の心構えで臨みたいところです。

2面をクリアできたっぽいところをアピールしたい写真です。
ルールがわかりやすいので、急な来客などの際に一緒にプレイするのに良いタイトルだと思います。
皆さんもぜひゲレンデの華になってください(BGMは広瀬香美さん世代です)!!

『フェアリーランドストーリー』

お次はなんとスペシャルコラボ!!
週刊ファミ通編集部から、ハムスターさんのアーケードアーカイブスを紹介する番組『俺たちのアケアカ』でおなじみの、ででおさんからゲストコメントをいただきました!

『タイトーマイルストーン』と『イーグレットツー ミニ』、どちらもタイトーの名作揃いで発売が楽しみですねえ。子どものころからタイトーっ子だった俺はいまからワクワクしすぎて手が震えています。
先日も雑司が谷のカレー屋さん“カリー・ザ・ハードコア”で店主さんと『エレベーターアクションリターンズ』の話題で盛り上がったばかりで……そう、タイトー作品の話をツマミとしてカレーが飲めるんです。タイトーすごい。

前置きはこのくらいにして、餅月あんこ先生が『タイトーマイルストーン』と『イーグレットツー ミニ』の発売前に『アーケードアーカイブス』(以下、『アケアカ』)で配信中のタイトルで予習をしたいそうで……すばらしい心掛けです! 予習は大事ですね。スタートダッシュでドヤ顔したいですもんね。ところで、オススメタイトルを1本だけ挙げるんでしたっけ。

そうなるとやはり、俺がこの世でいちばん好きなゲーム『バブルボブル』を挙げるべきなんでしょうかね? ちなみに『アケアカ』版の『バブルボブル』は現在プレイステーション4版のみ配信中ですが、シリーズ最新作『バブルボブル 4 フレンズ すかるもんすたの逆襲/すかるもんすたとワークショップ』(Nintendo Switch/PS4/Steam)にも収録されているので、そちらをプレイしてみるのもアリだと思います。なお、Nintendo Switch版のオンラインランキングで“おもいでアーケード”の項目を見ると、1位に俺が鎮座しております。うっかり自慢してしまいましたが、俺の『バブルボブル』愛がおわかりいただけたでしょうか。『アケアカ』版もいつかNintendo Switchでも出してほしいですね。そしてハイスコアモードとキャラバンモードを実装して……おっと、ここはハムスターさんへの要望を書くコーナーじゃなかったですね。失礼しました。

ここまで『バブルボブル』の流れに持ってきておいてなんですが、あんこ先生にはあえて『フェアリーランドストーリー』をオススメしたいと思います。
『タイトーマイルストーン』と『イーグレットツー ミニ』の両方に収録予定の名作です。
『バブルボブル』より前に出た固定画面アクションですね。タイトルの通りストーリーがありまして、“平和の象徴ホーリージェムがドラコリスクに奪われました。王国を救うべくトレミーは、モンスターをお菓子にできる魔法を使ってドラコリスクを倒す旅に向かうのでした”という内容です。

とにかく本作には魅力がいっぱい詰まっていて、ひとつずつ丁寧に説明しているとキリがないので簡潔に述べますね。まず、見ての通りキャラクターがかわいいです。とくに、プレイヤーキャラクターの魔法使い“トレミー”がかわいい。インストラクションカードに描かれたイラストもドット絵もかわいい。ウィザードの魔法を食らって小さくなったトレミーもかわいいし、何なら黒焦げで目をパチクリさせているトレミーもかわいい。
敵キャラクターもみんなかわいい。攻撃方法が“敵をケーキに変える魔法”というあたりもかわいい。そのケーキを押すトレミーもかわいいし、高所から落としたケーキがほかの敵を巻き込んでグシャッと潰れるのもかわいい。ここまでひたすら「かわいい」と連呼してしまいましたが、本作の魅力はかわいらしさだけではないんです。

ゲームのクリアー条件は“画面内の敵を全滅させる”というシンプルなものなので、ルールが誰にでもすぐ把握でき、敷居が低いのも魅力のひとつ。トレミーや敵の移動速度もゆっくりめなため、初めて本作をプレイする方もすぐ慣れると思います。あと、これは固定画面アクションの多くに言えることですが、目に見える情報ですべてが完結するというのも非常にすばらしい。固定画面アクション最高!

先ほど「移動がゆっくり」とは言いましたが、プレイ次第でゲーム展開はスピーディーに、爽快感も得られるものになります。具体的には“いかに敵をまとめて倒すか”を意識したプレイをするわけですが、パターン作りの楽しさを味わいつつ、スコアがモリモリ入るので気分爽快ですよ。

あと、本作は稼げば稼ぐほど敵をまとめて倒すアイテムが出やすくなって、後半の展開がメッチャ楽になります。スコアで残機もエクステンドしまくりますし。なので、あんこ先生にも稼ぎを意識したプレイをオススメします。全101ラウンドという大ボリュームですが、ぜひエンディングを目指してください!
余談ですが、敵を全滅させなくても敵を残り1体にすると逃げていき、クリアーとなります。また、トレミーがやられるとラウンドの開始時(敵が全員生きている状態)に戻されてからのリスタートになります。
ステージによっては敵を踏み台にする必要があったりするので、いわゆる“詰み”防止の配慮ですね。いいゲームは仕事も丁寧。最高です。

そうそう、サウンドのすばらしさもお伝えしておきたい。稼動当時はメルヘンチックなBGMがゲームセンターに鳴り響いていたわけですが、これがまったく飽きがこなくて、聴いていると心が落ち着くんですよ。それと、後半のラウンド50からはBGMが変わって、こちらの曲もすごくいいんです。心が震えます。本作のBGMを聴きながらこの原稿を書いている時点で震えています。震えっぱなしだけど大丈夫か俺。
曲が好きすぎて、本作のBGMの収録されたLPレコード『タイトー・ゲーム・ミュージック』を持っていたりします(これも自慢)。ジャケットに『アルカノイド』のインベーダー面が使われているやつですね。再生する機材は持っていないけど、ときどき取り出して眺めるのもいいものです。そう言えば『タイトーマイルストーン』はパッケージとして手もとに置いておけるのも魅力のひとつですね。コレクター心がくすぐられます。

ああ、『フェアリーランドストーリー』のことを書いていたら、自分でも久しぶりにプレイしたくなっちゃいました。『タイトーマイルストーン』が発売される2022年2月24日まで待てないので(※原稿は発売日前に書いていただきました)、いまから俺も『アケアカ』版を遊ぶことにします。あんこ先生にスコアを抜かれる前に、腕を磨かないと!

(追加で思い出をいただきました!)当時小学生の俺は三軒茶屋の“ニッシン”というゲーセンで『フェアリーランドストーリー』遊んでいました。少ないお小遣いで全101ラウンドをクリアーするまでには、けっこう長いことかかった記憶があります。2020年の年末に『アケアカ』版をプレイしたときは、じつに30年以上ブランクがあったのですが、数回プレイしたら勘を取り戻してエンディングを見ることができました。好きなゲームのプレイを体が覚えているって、ちょっとうれしいですね。

プロフィール:ででお様
週刊ファミ通編集者。担当記事はちょっとしたマーケティング調査のコーナーから、『モンスターハンター』シリーズや『バイオハザード』シリーズ、『エースコンバット』シリーズなど大きなタイトルの記事までさまざま。クラシックゲーム関連では隔週水曜日、ファミ通LIVE(ニコニコ生放送/YouTube LIVE)にみさいル小野とともにレギュラー出演し、『アーケードアーカイブス』の最新タイトルを紹介している。新旧・ジャンルにこだわらず、食わず嫌いせずに何でも楽しく遊ぶが、強いて挙げれば固定画面アクションのクラシックゲームが好き。
【Twitter】https://twitter.com/Dedeo832

「文字量は1ツイートくらい、140文字程度で大丈夫です!」ってお願いしたら、もうまず文字量に爆笑です。
ででおさんのお得意なタイトルの配信に出演されるときもこんな感じで水を得た魚みたいにイキイキして、ほんとにすっごいこのゲームが好きなんだなぁ……って観ててメチャメチャおもしろいんですが、『フェアリーランドストーリー』の魅力も、かいつまんでコレなのですね、ありがとうございます(笑い泣き)!!

『フェアリーランドストーリー』アーケードアーカイブス版より

ででおさんが「かわいい」を連呼するとおり、キャラクターも音楽もかわいいので女子も非常にとっつきやすいです。魔法で敵をケーキに変えるという攻撃も確かにファンタジーで可愛いのですが、そのケーキを高所から落としてグシャッとつぶしてやっつけるというのは、上手にプレイしていると主人公の方がむしろ怖いんじゃないかという気もしてきます(主人公のトレミーが黒目がちでかわいい顔をしているだけに特に)!

スコア重視のプレイだけでなく、全101面あるというステージをクリアしていくのを目的にして遊ぶのも楽しいです。遊んでいるとだんたんパターンのようなものがわかってきて自分が成長する感じがあります。すごく遊びやすく楽しいゲームなので、ぜひみなさんも敵をケーキにしてつぶしていただきたいです!!

他にも『フェアリーランドストーリー』をオススメしてくださったかたのコメントを紹介します☆彡

どれをオススメするか悩みに悩み『フェアリーランドストーリー』に1票を投じます!
タイトー固定画面アクションの礎、主人公トレミー初め愛らしいキャラ達、パズル&アクション性とまとめ倒しの爽快感、優しい音色でリズミカルな曲、全101面のボリューム等、長く遊べます♪(IMOさん

『フェアリーランドストーリー』でお願いします。 カワイイ見た目ですが、なかなかホネのある手強いゲームです。当時のタイトーらしく、お助けアイテムが多めなのもいいです。 トレミー(プレイヤーキャラ)がミスした時のパターンが意外に多いので、わざとミスるのも(が?)一興ですよ。(むっとーさん

『フェアリーランドストーリー』を薦めたいと思います。まず可愛いキャラクター達。それにゲームを盛り上げるBGM。ゲーム内容に関しては、如何に一網打尽で1面クリアするかに当時は試行錯誤してましたね。面数も多いので長く楽しめるゲームだと思います(^^)(ゆきたぬきさん

『フェアリーランドストーリー』、人気ですね!
みなさま、オススメコメント、どうもありがとうございました!

というわけで、次回は『イーグレットツー ミニ』に収録されるタイトルを遊んでいきたいと思います!
次回もゲストが登場……!?
いったい誰なのか予想してみてくださいね!!

【関連サイト】
『タイトーマイルストーン』公式HP :https://www.taito.co.jp/taitomilestones
『タイトーゲーム』 公式Twitter :https://twitter.com/TAITO_Apps
タイトーWEBサイト :https://www.taito.co.jp/

©TAITO CORPORATION 1981, 1982, 1983, 1985, 1986, 1987 ALL RIGHTS RESERVED.
Arcade Archives Series Produced by HAMSTER Co.

こんな記事がよく読まれています

2018年04月10日

ゲームセンター聖地巡礼「1980~1990年代 新宿」前編

今回から、新企画「ゲームセンター聖地巡礼」の連載がスタートします。当研究所・所長の大堀康祐氏と、ゲームディレクターであり当研究所のライターとしても協力いただいている見城こうじ氏のお2人が、1980~1[…]