餅月あんこのゲーセンに行きたい!
目次
第51回 『アストロシティミニ V』収録タイトルを予習したい!(前編)
縦画面アーケードシューティングゲームがたくさん収録されている『アストロシティミニ V』がついに発売となりました!
というわけで今回はきらり屋さんにゲームセンターで『アストロシティミニ V』に収録されているタイトルを一緒に遊んでいろいろと教えてもらいました!
きらり屋さん
アーケードゲーム専門誌の『ゲーメスト』、『アルカディア』の元ライターで、現在はフリーライター・イラストレーター。国内のアーケードゲームのハイスコア集計活動をおこなっている日本ハイスコア協会のボランティアスタッフも務めている。
ゲーセンで『アストロシティミニ V』収録タイトルをプレイ!
餅月あんこ(以下、):きらり屋さんに一緒に遊んでいただけるなんて……楽しかった~! 今、収録タイトルの中でゲームセンターで稼働してるのがどれくらいあるのかなと思ってたんですが、けっこうありましたね、7本も!
どれも人気タイトルやからいつもプレイヤーで埋まってるんですが、今日は全部遊べて良かった!
ホントですね! 『アストロシティミニ V』に収録されているのは主にシューティングゲーム(一部例外あり)っていうことなんですけど、改めてシューティングゲームって本当にいろいろあるなぁと……。
そうですね。でも例えばライジングさんの『アームドポリス バトライダー』と『バトルバクレイド アンリミテッドバージョン』や、彩京さんの『ストライカーズ1945』と『ガンバード』とか、同じメーカーさんの作品はちょっと共通しているところがあったりして、おもしろいですよ。
『ストライカーズ1945』と『ガンバード』は雰囲気が全然違うけど、どちらも彩京さんなんですね!
そうそう。「ボムの形が同じだね~」って話してたけど。あと、パワーアップアイテムを集めて最強状態にしても、パワーダウンしちゃう要素があるのも彩京シューだなぁという感じです。
なるほどー!
でも、『ドギューン!!』と、『V・V(ヴイ・ファイヴ)』は、同じ東亜プランさんなんですけど、わりとタイプが違いますよね。パワーアップシステムとか。
そうですよね! セイブ開発さんのタイトルも入ってますよね。
今日はプレイできなかったけど、『雷電』なんかが収録されますよ。
ほんとだ! セガさんのタイトルをはじめ、ニチブツ(日本物産)さんとかビデオシステムさんとか、いろんなメーカーさんの作品が収録されるんですね。では、プレイしたタイトルを振り返っていきたいと思いますー!
『アームドポリス バトライダー』
まず最初にプレイしたのは、『アームドポリス バトライダー』ですね! ライジングさんから発売された作品です。エムツーさんが『バトルガレッガ』を移植してくれはったから、プレイし慣れてる人やったら、とっかかりとして入りやすい感じなのかなぁと思います。
なるほど、似てるところもあるっていう感じですね。
ボムチップを集めていって一定量でボムが完成するとか、アイテムも緑を取ったらオプションとか。『バトルガレッガ』に出てきた自機や敵も登場するし、そもそも『バトルガレッガ』の矢川さん(矢川忍さん)がプログラマーですから、ガレッガ好きなら相性いいかも? しれません。キャラクターがめちゃくちゃいっぱいいるから、気に入ったキャラクターを見つけて遊ぶと楽しいと思います。私はゲーセンの常連さんにオススメの強いキャラクターを聞いて、とりあえずそれを選んでましたけど。
どれを選んでも同じくらい強いというわけじゃなくて、やっぱり強いキャラクターがいるんですね。
いる、いる。ショーティーオススメって言われて、それでプレイしたら、たしかに強いな~。と思ったんですが、間違ってバースデイを選んだときは、ボムが自分のまわりしか出ないボムでびっくり、とかありました。今日あんこさんにオススメしたのがショーティーで、ホーミングするミサイルが強かったと思うけど、キャラによってはホーミングなかったりするので。
そんなに違うんですね~!
そういう意味では、いろんなキャラクターを試しながら遊ぶのもおもしろいと思いますよ。深くやりこんで高いスコアを目指そうと思うとホントに難しくてやり応えがあるゲームでもあるけど、シューティング初心者のかたにもプレイしやすいタイトルだと思います。
なるほど!
『バトルバクレイド アンリミテッドバージョン』
次は『バトルバクレイド アンリミテッドバージョン』ですね。
これはけっこう特殊な感じのシューティングゲームなんですが、64倍稼ぎというのがあって。残機を増やして潰して稼ぐという特殊な遊びかたなのだけど、それを覚えるとヤミツキになるかもしれません。うまくできると1upアイテムがいくつも連続で降ってくるので、その様子を見ていると豪快で笑っちゃいます。でも、実際できるようになるまでは相当大変だと思います。
オプションが意志を持ってるみたいな感じでおもしろいですよね。
そうですね! フォーメーションを変えられるから楽しいですね。
『達人王』
次は『達人王』を2人プレイしましたね! 1面が長かった……(笑)。
長かったですね~(笑)。そのぶん曲たっぷり聞けるのはいいんですけど。私は曲が好きで基板を買ったクチで、当時基板から直録りした音源をMDに入れて持ち歩いてループで聞いてました。
全部で6面なんですか?
そう。1面だけで10分ぐらいかかるから、1周するだけでも大変なんです(笑)。リリースされた当時もホントに難しかったので、すごくシューティングが上手い人でも「やっと2周目に行った」って言ってたぐらいの感じで、「1000万点がついに達成された」ってときは騒がれたりして、すごく難しいゲームとされていました。そして何せ長いですからね、気合いが要ります(笑)。
そうですよね~、集中力を維持するの大変そうですごいな……。以前、BEEPのRF丸山さんやロケットエンジンの近藤さんが、『コットンリブート!』のステージの構成中に少し休憩できるような、緩急を作るみたいなことをおっしゃってましたけど、『達人王』、1面はとりあえずそういうのは見当たらなかったような……。
そうですね、『達人王』は、ボスを倒したときもリザルト画面のようなものもなく容赦なく次のステージに進みますね(笑)。
気が抜けない!! 玄人好みなんですね。……死んだ後のリスタートが難しいんですか?
そうそう、装備が全部はがされて一定の場所に戻されるんですけど、2人プレイならどちらかが死んでも継続できるのが良かったですよね。ただ、同時に死んじゃうと戻されちゃうんですよ。ボスの手前でそうなっちゃったら大変!
ボスもおもしろかったですよね。
ボスも、ここに当てずに、こことここに当てる、みたいなのも、わかってるといけるんですけど、わかんないとちょっと大変ですね。
水のタンクを壊しちゃいけないやつ!
目玉みたいな、たぷんたぷんしてる(笑)。あのタンク、こちらの弾が当たってだんだんヒビ割れてくると、水が1コ出て2コ出て3コ出て……って、大変なことになっちゃうんですよ(笑)。
私が割っちゃったので最後はボムでゴリ押しで勝ちましたね……。
それでも何とかなって、おもしろかったですね~(笑)。
『ドギューン!!』
次は『ドギューン!!』をプレイしましたね。レーザーが曲がるやつですね。
4つも装備があるのになぜか全部レーザーっていう……!!
(笑)ふだんプレイされてるんですか?
『ドギューン!!』もクリアしたくて今、遊んでるんですけど、これも全10面で、けっこう長いんですよ(笑)。で、まだ6面までしかいってないです。
すごーい!
この色でこのボスを倒したら1UPが出るとか、そういう要素もあって。
あ~、覚え要素がけっこうあるんですね! 途中できらり屋さん、私に「ピンクを取ってください!」って言ってくれましたよね。
よくあるシューティングゲームだとボムは最初から3つ持ってることが多いけど、『ドギューン!!』の場合ボムゼロで始まって、ボムとスピードアップの二択を自分で選ぶんです。中で青とピンクのアイテムが出て、どちらかひとつだけ装備できるんですけど、青はBボタンを押している間スピードがちょっ速になり、ピンクだとBボタンを押すとボムが1発出て、ピンクの装備がはがれるっていうふうになるんです。
へぇ~! そうだったんですね!
で、よく起こりがちなのが、ボム持ってると思って、ピンチのときにいざボムを使おうと思ったら、スピードがウィーン!! みたいな(笑)。
なるほどー! それは困る(笑)!!
そういうのがおもしろいですよね(笑)。
そういうのはみんなゲーセンで何回も失敗して覚えてきたんですね……!
あと、東亜プランのゲームは曲のファンも多くて、弓削雅稔さんと上村建也さんという有名な作曲者がいらっしゃって、達人王は弓削さん、ドギューンは上村さんなんです。最近行きつけのゲーセンで『ドギューン!!』聴きたくて遊んでいると、隣りの台が『達人王』なので両方聞けてめちゃくちゃお得です。
へぇぇ~!
それにしても、『ドギューン!!』は選べる武器が全部レーザーって、素人に優しいんだか何だかよくわからない、すごいですよね(笑)。
あははは! きらり屋さん、紫っぽいレーザーも使ってましたが……。
ボスによって相性のいい武器があるみたいです。例えば5面で、遮蔽板みたいな板が数枚ボスの前に浮かんでいて、ボスが弾を発射した後にザーッって滝みたいなレーザー攻撃が来るんですけど、遮蔽板を残しておかないと死ぬから、遮蔽版残しっていうのをしなくちゃいけないんです。で、その遮蔽版が他の装備だと壊れやすいけど、紫のレーザーだと壊れにくい、とか。
「遮蔽版残し」……日常生活であまり使わない言葉……! へぇ~、そういうことか!
答え合わせじゃないけど、このボスにはこの装備がいい、っていうのを見つけていくようなところもあって。
おもしろいですね~!
でも「正直、緑だけは使いどころがわからない」、とかってみんなが言ってる装備もあったりします(笑)。あとはだいたい赤を取っておけば御の字、とか(笑)。
なるほどー。追跡型の装備の場合は攻撃については特にがんばらないで、自機がやられないように避けることだけに専念してればいいんでしょうか?
私はそんな感覚でプレイしてます。
私もやってみよう……!
次回、『V・V(ヴイ・ファイヴ)』、『ストライカーズ1945』、『ガンバード』の後編に続きます!
『アストロシティミニ V』発売中!
あの『アストロシティミニ』に続く、アーケードクラシックシリーズ第二弾『アストロシティミニ V』が発売になります。
今回収録されているのは、80年代から90年代に一世を風靡したシューティングゲームを中心に全22タイトル。
セガ以外にも5社の協力で、バラエティーに富んだ作品を楽しめます。
中でもアーケード版の忠実移植となるタイトル『達人王』『アームドポリス バトライダー』『バトルバクレイド アンリミテッドバージョン』『ドギューン‼』『アウトゾーン』『デザートブレイカー』は要注目です!
©SEGA ©SEGATOYS
セガとセガロゴは株式会社セガまたはその関連会社の登録商標です。
SEGA and SEGA logo are registered trademarks of SEGA Co., Ltd. or its affiliates.