餅月あんこのゲーセンに行きたい!

  • 記事タイトル
    餅月あんこのゲーセンに行きたい!
  • 公開日
    2023年10月20日
  • 記事番号
    10399
  • ライター
    餅月あんこ

第69回 Atariの歴史を知りたい!

『Atari 50: The Anniversary Celebration』で辿るAtariの歴史

1972年に創業されたAtari社は2022年に50周年を迎えました。それを記念してリリースされた『Atari 50: The Anniversary Celebration』は、タイムラインを辿るとAtari50年の歴史に貴重な資料やポスターなどのグラフィック、インタビュー動画も収録されていて、ゲームが登場するとすぐにプレイすることができる、という、まさにAtariの歴史まるわかりという、永久保存版なタイトル。

『Atari 50』というから、ゲームが50本収録されているのかと思ったら、何と収録されているゲームは100本以上(新作含む)! 1972年リリースの『PONG』から、Atariの名作にインスパイアされた新作や、未発売のプロトタイプ作品まで収録されています。あまりAtariのゲームをプレイしたことがない私、憧れのLYNXっぽい可愛いゲームを探しつつ、気に入ったゲームを紹介していきたいと思います!

1970年代の作品から

Pong(1972年)

Atariのゲームライブラリを年代順に辿ると、1971年の『コンピュータースペース』(筐体の写真も見ることができますが、すごくかっこいい!)に続いて登場し、大ヒットとなった『PONG』から始まります。テーブルタイプの筐体をおしゃれなインテリアを兼ねて置いてあるところも多いですね。ゲーム自体はシンプルですが、ここからアーケードゲームの歴史が始まったと思うと感慨深いです。筐体を模した背景が気分満点。
   
   

Air-Sea Battle(1977年 Atari 2600)

スティーブ・ジョブズが制作メンバーの1人だった『Breakout』(1976年)も気になりますが、次はこちらの、すでにシューティングゲームしている『Air-Sea Battle』。敵機に弾を当てるのが難しい! 必然性がなければ黒を使わない欧米ぽい色彩感覚のグラフィックは可愛いですね。何と27のゲームモードがあります。
   
   

Sprint 8(1977年)

こちらのオリジナル筐体は(ライブラリーで写真を見ることができます)ハンドルが8つに、シフトにアクセルとブレーキペダルが装備されていて、8人同時プレイができるというアツいレースゲーム! ゲーム画面も画面を4方向からプレイヤーがのぞき込んでプレイできるようになっていて面白いです。こちらも操作が慣れるまで難しいですが、加速や減速がなめらかで、ちゃんとレースゲームしてます。
   
   

Outlaw(1978年 Atari 2600)

ガンで撃ち合うシューティングゲームです。ものすごくシンプルなグラフィックですが動きがなめらか(な気がする)でモーションも多くて(気がする)、本当にそこにガンマンがいるかのようです。2人プレイで対決すると当時はさぞかし盛り上がったのではないでしょうか。そしてこのライブラリーのゲーム全般そうですが、すごくおしゃれなパッケージイラストが背景に使われているので、画面がすごくおしゃれになってズルいですね。
   
   

Asteroids(1979年)

この年代になるとグラフィックが細かくなってるし、画面内に動いてるものも多いし、連射できるし、何だか要素もいろいろ増えてプログラムの行とかデータ容量も多そうで、現代にグッと近づいてきた感じがします! 筐体内部を模した立体的な背景がオシャレかわいい。線画で描かれている隕石がこのイラストの隕石に見えてきます。
   
   

Touch Me(1979年)

このカラフルで可愛いゲーム機、ゲーム大好きっ子ならみんなときめいたのではないでしょうか。Switch版は横画面にすると画面いっぱいに表示されて可愛さもマシマシです。ルールを把握しないと遊べませんけど!
   

1980年代の作品から

Adventure(1980年 Atari 2600)

その名も『Adventure』ですが、RPGの始祖のような見た目のゲームですね。シンプルな画面ながらお城の中をウロウロしてアイテムの鍵や剣を取って使ったりして想像力がふくらみます。そして大きな鳥みたいな敵が怖い! ……と思ったらこれドラゴンなんですかね! ドラゴンだと思うと可愛いなー! 魔法とかスキルとかの要素もあるみたいで、この作品も夢中になった人は多いんではないでしょうか。
   
   

Millipede(1982年)

Atariのゲームライブラリーをプレイしていくと、虫が出てくるゲームが多い! こちらもそんな虫ゲーのうちのひとつですが、カラフルで可愛い! 自機の移動も速くてスピード感のあるシューティングです。背景も合わせて可愛さトップクラスなので、ぜひとも外でプレイして映゛えを狙いたいです。新学期、新しい授業などで友達がいない時に、休み時間にこのゲームをプレイしていたら、初対面の人にも「それ何……?」と話しかけられること必至です。
   
   

RealSports Baseball(1982年 Atari 2600)

おっと、ここでスポーツゲームが出てきました。SG-1000やファミリーコンピュータが発売される前の年ですね。イニングが始まるたびにちゃんと守備のポジションに走っていく動作があるのがカワイイ。でもわたし、一度もストライクが投げられなかったです……。ピッチングよりピッチャー&ファースト間の送球のほうが速いような気がするのはご愛敬でしょうか。
   
   

Black Widow(1983年)

どうしてAtariさんは虫をモチーフにしてこんなに可愛いイメージビジュアルを描けるんでしょう? というわけで背景とグラフィックが可愛くてSwitch手持ちで遊んでると可愛いイチオシのゲームはこちら! ツインスティックシューティングゲームで、自機じゃなくて自虫(?)……から、右のスティックを倒した方向に攻撃が発射されます。カラフルで強力でプレイ感覚は何とも爽快。両手でアナログスティックをプレイするゲームって私はふだんあまりプレイしないのでなかなか新鮮な感覚です。コツを掴んでくるとかなり楽しい。
   
   

Food Fight(1983年)

ライブラリーのゲームの解説を読むと訴訟問題とか色々大変そうなことが書かれてますが、そんな紆余曲折あってリリースされたというこちらの『Food Fight』はカラフルでポップなアクションゲーム。なぜか穴から出てくる(怖い!)シェフから逃げたり攻撃したりしてアイスクリームを食べる、という目的も最高です。
   

まずアイスクリームのフレーバーでレベルを選択するのもとびきり可愛いですが、攻撃方法はみんな大好きパイ投げと、パイだけじゃなくて、バナナでも何でもそこらへんに落ちてる食材を投げちゃいます(緑の粉みたいなのは何だろう?)。アイスクリームを食べる時に主人公の顔が急に拡大して口が大きくなるのにはビックリ。その発想はあんまりないよ! 1989年にリリースされたAtari 800版も収録されています。
   

1990年代~

Ninja Golf(1990年 Atari 7800)

急に日本語が出てきてビックリしますが……忍者ゴルフという謎ゲー! そもそも「Atari」という社名も、日本の囲碁用語から取ったそうなので(こちらもタイムラインに紹介されています)、日本に縁があったのですねぇ。

ゲームはかなり謎でしたが、カルト的な人気を博したそうです。
   
   

Scrapyard Dog(1991年 Atari Lynx)

Atari 7800版も収録されていますが、こちらはLynx版(だいぶ絵柄が違いますね……!)。背景がLynxでテンション上がる! Lynx所有欲をちょっとだけ満たしてくれます。Lynxを代表する名作のひとつとのことですが、まずとにかくカワイイ。

犬がめちゃめちゃ可愛いな~と思っていたら、変なヤツがあらわれて……
何やかんやで愛犬が連れて行かれてしまいます。残された手紙には……
Mr.Bigと名乗る人物から、犬と会いたければ我々を探せと。冗談じゃないぞ!

攻撃が空き缶で頼りなくて良いです。昔のゲームらしく難しいですが、グラフィックも音楽もかわいい横スクロールアクションです。
   

Malibu Bikini Volleyball(1993年 Atari Linx)

その昔、雑誌(ファミ通)で、リュージュとかのスポーツが入っているLynxのゲームが紹介されていて、すごく憧れていた私にとって「これぞLynx!」という雰囲気のタイトル。南国でビキニを前面に押し出したコンセプトのビーチバレーという、最高に陽気なゲーム。タイトル画面にも実写ぽい解像度高めのビキニギャルが出てきます。

オーディオ操作画面があり、ゲーム中のBGMを選べたり、リピートやランダムプレイ、プログラム機能もあって、好きな曲を好きな順番でかけてリゾート気分もアガります。
   
   

Atari Karts(1995年 Atari Jaguar)

何だかちょっとレースゲーらしからぬ雰囲気のレースゲー。かわいいキャラクターもいます。コース脇に突っ込んでしまった後のリカバリーに時間がかかる! 路面がすごく滑るけど、コツをつかめば何とか上位に入れる感じです

ナンバープレートのようなタイトル画面もかわいい。
   
   

Haunted Houses(2022年)

アタリ創立50年を記念して作られた、『Haunted House』(1982年 Atari 2600)のReimagined作品(インスパイアされた新作)。『Haunted House』で印象的だったプレイヤーの分身である目玉は健在! ハイジンというキャラクターが登場して、最初からチュートリアルをガイドしてくれるのが今っぽくてわかりやすくてありがたい!

   
   
というわけで、Atariのゲームをたくさんプレイしつつ、ゲーム自体の成長や変遷を垣間見れたような気がします。それぞれのゲームや、Atariの歴史に関するポスターや写真、ビジュアルなどもたくさん収録されていて、見ているだけでも美術館のような美しさで、個人的にならデジタルデバイスの壁紙にしたりもできちゃうので、アート好きのかたにもぜひオススメしたい充実の1本です。みなさまもぜひお気に入りのAtariのゲームを見つけてください!

© 2022 Atari Interactive, Inc. ATARIおよびATARIロゴは、米国およびその他の国におけるAtari Interactive, Inc.の商標です。すべての著作権はアタリ・インタラクティブ社に帰属します。

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