餅月あんこのゲーセンに行きたい!

  • 記事タイトル
    餅月あんこのゲーセンに行きたい!
  • 公開日
    2024年06月21日
  • 記事番号
    11479
  • ライター
    餅月あんこ

第77回 『アーケードアーカイブス キューブリック』で遊びたい!

道が敷かれたブロックを動かすパズルゲーム!

今回も「アーケードアーカイブス」から、1989年のKONAMIさん作品の『アーケードアーカイブス キューブリック』で遊んでみたいと思います!
画面写真を見ただけで何をすればいいかわかりますね!

1面はこんな感じでやさしそう。これはわかりますぞ~! 私にも1分後の成功してる未来が見えますぞ~!

ボールは一定の速度で移動して、通ったブロックの道は消えていきます。ステージ開始時にちょっとバラバラになっている道をうまいこと動かして、すべて通過すればステージクリア。
これは前の写真からピシピシッとブロックを移動させて勝ち確になった、とても心が安らぐ画面写真です。余裕ぶちかましてBボタンでスピードアップなんてしちゃいますよ!

次の1-2もこの調子でサクサクッとクリアしてまいりましょう! さて、どうやるのかな……。
ブロックを移動させるのが全然間に合わない!! 何とかここまでは来れたけど、この後が無理!!

Aボタンのストップで時間を止めることができるのでそれを駆使しても、何回やってもどーやってもブロックの移動が間に合いません。1-2で急にこんなに難易度が上がるの……? 予想外の展開に涙目です。

それでも、この記事を書くにあたり、私はこの1-2をクリアするのを目標にすることにしました。

難しいゲームをクリアできたときはものすごく嬉しいし、もしクリアできなかったとしてもそれまでの努力は人生で無駄にはならないでしょう(※1-2)。何より「難しいな!」と思うゲームにがんばって挑戦しているときが、何より楽しいからです。というわけでちょっと休憩してまたチャレンジ。すると私の目に映ったものは……!!

ギャアアアア!!  1-2のブロックの配置が変わってるううう!!

だいぶブロックを素早く動かせるようになってきたと思ったら、何ということでしょう。「1-2クリア」という私のささやかな目標が遠くの山並みくらい遠ざかってしまいました。ヤッホー……。はたして私は原稿の締め切りまでに1-2をクリアできるのでしょうか。

ちなみにアーケードアーカイブスといえば、ファミ通.comの動画配信チャンネルで、ファミ通の「ででおさん」と「みさいル小野さん」が「俺たちのアケアカ」を配信していて、アーケードアーカイブスの最新リリース作品をおじさん2人がキャッキャウウフしながらプレイしてくれる癒し系番組なので、それを観ればおそらく1-2くらいすぐに攻略できるのではないかと思います。
でも、基本的にわたしはゲームをプレイするときは(SNSなどでうっかり流れてきて目にしてしまった情報以外)「攻略を見ないで、できるところまでは自分の力でやる」というのが信条なので、もう少しがんばってみたいと思います。
あーでもないこーでもない、って、ハタから見ると無駄な時間に見えるかもしれないけど、わからなくて悩んだり、努力した課程が楽しいんですよね。

第2章 ~ 必須テクニックに気づく ~

何だかんだで1週間ほど毎日『アーケードアーカイブス キューブリック』をプレイしていますが、相変わらず1-2がクリアできないまま、そろそろこの原稿の締め切りが近づいてまいりました。もう今日で最後のプレイにしないと……と思ったそのとき、事件は起きました。

偶然発見しましたが、何とボールが乗っているブロックを動かすことができるようなのです。これは人類が火を発見したのに等しいくらいのカルチャーショックなのではないでしょうか。

というわけで、この「ボールが乗ったままブロックを動かす」技により、目標であった1-2をクリアすることができました! 技っていうか、基本的なテクニックなのだと思われますが、まさか「動いているものが乗っている何か」を動かしていいとは思いませんでした。リアルのおもちゃでやったらお母さんに叱られそうです。

そういった先入観で数日ムダにしてしまいました。ゲームなので動いているボールが乗っているブロックを動かしても何ら問題はないのです。何ということでしょう! 「だから少しでも配信を観ておけば……」という全読者様の声と、原稿を待ってくださっていた編集部の声が聞こえます。幻聴かな……。

目標の1-2、クリアできました。やった~!

かつて我々の先祖が火を手に入れたのに等しい革命である「ボールが乗っているブロックを動かす」テクニックを知った私は次々とステージをクリアし、ステージ1をすべてクリアできたようです。想像以上の大躍進に大満足です。
無知ゆえとはいえ、最初の目標が低かったので得られた異常な達成感と自己肯定感。こういう小さな幸せをかみしめていくのが大事なのではないかと、そんな思いにもかられます。2-1はちょっと難しかったのでゴニョゴニョ……ですが、どうも全101問あるそうなので、かしこさに自信があるかたはプレイされてみてはいかがでしょうか。

最後に、編集部から「アーケードアーカイブス作品の記事が続いていますが、その魅力を述べよ」と言われているので述べさせていただきますと、
   

1 かわいい

かわいいゲームが多くて、これやってみたい! と思ったゲームがアーケードアーカイブスであることが多いということです。おそらくアーケードアーカイブスで扱う作品である80年代前後のアーケードゲーム、まずグラフィックがシンプルながらすごくおしゃれなのですよね。比較的ビジュアル要素強めで遊ぶゲームを選ぶ傾向があるので、おしゃれな雰囲気だったり、かわいかったりすると「やってみたい!」となりがちです。私がまだそんなにゲーセンに行ける年齢ではなかった頃にリリースされたものも多く、初めて見る作品や初プレイの作品と出会えるので、とても新鮮です。
   

2 いろんな人がプレイしている

先述の「俺たちのアケアカ」のででおさん&小野さんが番組内でプレイされてるのをはじめ、アケアカの新しい作品がリリースされると、SNSでいろんな人がその作品についてポストしたり、プレイ動画が流れてきたりします。これはクラスのほぼ全員がドリフや「俺たちひょうきん族」を観ていたのに似ていて、知ってる人が大勢プレイしているゲームを同じタイミングでプレイするのは何かとても楽しいです。小学生の頃、一緒に新作ゲームを買いに行って、翌日以降学校で毎日「どこまで進んだ?」というような話をしていたあの感覚に近いです。
   

3 安い

気になったゲームがあったときに、「気になり具合」と「価格」はせめぎ合いますよね。でもアケアカの多くの作品は800円ちょっとなので、少しでも気になったら即ポチで、ゲーセンでプレイした場合のことを考えたら絶対アッという間にモトが取れてしまうし、そもそも「アーケードアーカイブス」でリリースされるということはセレクトショップでお買い物をするのに似ていて、名作がピックアップされてるに違いないのと、リリースされるときにやはりSNSでいろんな人が「キター!」とか言ってるのを見かけるので、おもしろさは信用されてるのです

プレイヤー目線ではそういった感じですが、ゲーム文化的には、過去にリリースされた、ゲームの歴史を語る上で非常に重要な名作の数々が、現行機で手軽に、かつほぼオリジナルと同じようにプレイできるというのはおそろしく素晴らしいことなのではないかと思います。現行機ありがてえ~! 今後もよろしくお願いします☆

© Konami Digital Entertainment
Arcade Archives Series Produced by HAMSTER Co.

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