餅月あんこのゲーセンに行きたい!
第86回 『BREAK-AGE』を読みたい!(後編)
前回に引き続き、『BREAK-AGE』のいろんな場面を振り返りつつ、馬頭ちーめい先生にお話をうかがっていきます!



ちーめい先生インタビュー・後編!
―― 『BREAK-AGE』で描かれるバーチャルパペット(以下V.P.)の作画がとにかくすごいのですが、作中に登場するすべてのV.P.は3Dデータでデザインを作られたのでしょうか。シロウト質問ですみません!
ちーめい先生 ありがとうございます(≧ω≦)! 当時はそんな知識も技術もありませんでしたので、当然すべてアナログです。一般人が趣味で3Dデータを扱えるようになったのは、90年代も後半頃だったのでは。それも特にCGに関心の深い限られた方々の間で。
当時、知人にMacで「Shade」を使える方がいて、“九郎 ver.4”の3Dモデルを作っていただいたのが旧7巻の裏表紙に使われていますが、馬頭のところにはMacがなかったのでグリグリ動かして参考にする環境にありませんでした。とにかく、ブレインの鍋本ちぇいあるがアイディアを出し、メカデザイナーの浦田君がデザインを起こし、私が漫画用にアレンジ+見えないところは想像して描く、というアナログのみの作業を最終回まで延々と繰り返していました。協議も作画も、当時は鼻水垂れそうなほど大変でしたが、今思うととても楽しく幸せな時間だったなと思います。

―― えええ、まさにその“九郎 ver.4”の3Dモデルを見て、すべてのV.P.は3Dデータでデザインされていて、好きなポーズを表示して描かれてるのかな……? と思ってました。手作業とは、まさに匠の技です!


―― 『デンジャープラネット』に最もイメージが近いゲームは『バーチャロン』ではないかと思ったのですが、ズバリ『バーチャロン』が出たときに、「来たか!」という感じでしょうか?
ちーめい先生 実は『デンジャープラネット』の元ネタは、当時「わんぱくこぞう」の社長さんからアメリカ土産にいただいたゲーム雑誌に載っていた『バトルテック』という閉鎖型の大型アーケードゲームです。世界にはこんなゲームがあるのだと、とても羨ましく驚いたのが『ブレイクエイジ』誕生のきっかけです。
後年、大阪でサイン会を開いていただいたとき、日本に上陸していた『バトルテック』を読者様達と楽しむという機会に恵まれ、憧れのゲームを体感することができました。
ですので『バーチャロン』はファーストインパクトではなかったものの、やはりどストライクなゲームでしたので、もちろんゲーセンでアシスタントさんたちと一緒に楽しみました(馬頭の愛機はフェイ・イェンでした。
当時、よく通っていたゲーセンでも大会が開かれて、対戦表が張り出されていたりしたのですが、プレーヤー名や機体名の中に、拙作のキャラクターやVPの名前が使われているのを発見して、とても嬉しかったです。
さらに「来た!」感があったのは、家庭用ですが『アーマードコア』、そしてあと一歩まで極まった感を受けたのが『機動戦士ガンダム 戦場の絆』。後者は連載後でしたが、家族3人ドはまりしてゲーセンに通いました(ちなみに馬頭の愛機はドムでした。ジェットストリームアタックを試したり、アッガイ8機のシンクロナイズドスイミングを目撃したり、素晴らしく自由度の高いシステムでしたので、機体カスタマイズが出来るまで頑張ってほしかったです。

―― そうだったんですね! 『デンジャープラネット』の機体カスタマイズはマニアックで大変そうですがバトルと同じくらいおもしろそうですよね。2025年の現在でも、まだそこまで自由度の高い機能が実装されているゲームは少ないと思いますが、将来的にはできるようになりそうですよね。そしてロボバトル系ゲーム、やはり『デンジャープラネット』ファンが多い!


―― これからのゲームシーンに「こうなってほしい・こういうものが出てほしい」というイメージがあったら教えてください!
ちーめい先生 2000年代からこっち、想像できるすべてのものが提供され尽くした感があるので、逆に「こんなの出たんだ!」と驚きたいです(昔のように)。
時代的に難しいのかも知れませんが、アーケードゲームにもっと元気を出してほしいですよね、同じ物を好きな人たちが集まって同じ喜びを得られる場所って、やっぱり素敵だと思うのです。
―― 家庭用ゲームのハイスペック化とネットが高速になって、ゲーセンに行かなくてもおうちで通信対戦ゲームができるようになってきている今日この頃ですが、『BREAK-AGE』を読むと、やはりコニーパレスのようなところって素敵だなと思います。ちーめい先生、いろいろお話いただいて本当にありがとうございました!




ちーめい先生、インタビューにお答えいただき本当にありがとうございました!

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