本日もHey日和 31日目 ~ロケテストに行こう!
秋葉原「Hey」ではロケテストが行われることがあります。
というわけで、ロケテストに遊びに行ってみましょう!
※店内や筐体の写真などは、お店の許可をいただき撮影しております。

ロケテストって何?
ご存知のかたも多いと思いますが、ロケテストがどのようなものか改めて確認しましょう。
ロケテストとは、ロケーション(場所)テストを略した言葉で、アーケードゲームを発売する前に、実際にゲームセンターなどのロケーションに期間限定で設置して試験的に稼働させ、ゲームのバランス、大型筐体の場合はその具合、売り上げ(インカム)などを確認することを指します。

ユーザーの意見を取り入れてゲームバランスを調整したり、不具合をチェックしたり、インカムのデータを取る、宣伝、ネットワークテストなど、さまざまな目的でロケテストが行われます。
近年ロケテストは、メーカーやロケーションがSNSなどを通してネットで事前告知することが多いです。
告知を控えて行われるロケテストも、個人がSNSなどに投稿してくれれば拾えることもあります。
HeyでのロケテストはHey公式Xで告知されるので、ここをチェックするのが確実です。
ロケテストではプレイしたユーザーの声を集めるためアンケートを実施したり、ノベルティをプレゼントすることがあります。
2017年『電車でGO!!』のロケテストでは、期間中にゲームをプレイしてアンケートに答えると、先着でオリジナルグッズのプレゼントがあったほか、NESiCAを使用してプレイすると地域ごとにご当地称号のプレゼントが行われました。
2023年、Heyも含めて全国4か所で行われた『ストリートファイター6 タイプアーケード』のロケテストは、主に店舗間での通信対戦をチェックするためのものだったそうです。
ロケテスト期間はHeyの3階『スト6』エリアに使い慣れたアーケードコントローラーを持ち込んでプレイする上級者らしき姿も見られました。無事ロケテストを終えた『ストリートファイター6 タイプアーケード』は、2023年12月に全国一斉稼働となりました。
ロケテストはその時その場限り、この先、一生遊べないバージョンで遊べる機会になるかもしれません。いわゆるレア体験です。
筆者は偶然お店でロケテストに遭遇したら、可能な限り並んで遊ぶようにしています。
お祭り騒ぎに便乗する楽しさもあるし、作り手に何かしら貢献できたら良いな、という勝手な善意も湧きます。
ロケテスト後、そのままお蔵入りしてしまうゲームもあるので、せっかく遭遇したなら目に焼き付けたいし、可能なら遊んでおきたい、という思いにも駆られます。
ロケテストとは異なりますが、近年Heyではエムツー社によるアーケードゲームの家庭用移植タイトルのフィールドテストが行われることがありました。
これは移植がしっかりできているか確認できる貴重な機会で、また画面両サイドに攻略情報などを表示するガジェット、通称エムツーガジェットに実際に触れて、その利便性を体験することもできました。

昔のロケテストといえば ……
昔は告知を打ってからロケテストするということはあまりなく、あっても珍しかったと思います。
30年以上前にロケテストを行っていたあるメーカーの人に聞いたところ、当時のロケテストは普段どおりロケーションに来ている人たちからデータを集めるもので、そもそも告知するという発想がなかったとのこと。
筆者は、アーケードゲーム専門誌でガンシュー攻略ライターをしていた1990年代後半、池袋の近くに引っ越しました。
理由は、当時ガンシューのロケテストが池袋の大型店舗で行われることが多く、少しでもロケテストをキャッチしたいという思いからでした。
当時ライターに新作ゲームの記事が発注されるとき、未プレイのライターよりロケテストで実際プレイした経験のあるライターに依頼が回って来やすかったのです。
実際、東池袋に住んでサンシャイン通りに日々かよう中でロケテストに遭遇し、それが後に仕事につながったことがありました。
今、思えば何ともアナログなやりかたです!
ロケテスト情報を事前に知れるということ自体、ネットの存在も相まって、隔世の感があります。
続くロケテストラッシュ
Heyではこの秋、週替わりでexA-Arcadia新作タイトルのロケテストが行われています。
令和でもまだビデオゲームのロケテストが行われていることは貴重だし、応援したい。
本稿掲載の頃も、何らかのexA-Arcadiaタイトルのロケテストが行われている予定なので、Heyの公式Xで確認するなどして、ぜひ遊びに行ってみてください!
自宅観戦もいいけど、現場でロケテストを楽しんでくださいね。
