WE LOVE ナムコット 第一回目

  • 記事タイトル
    WE LOVE ナムコット 第一回目
  • 公開日
    2020年08月28日
  • 記事番号
    3398
  • ライター
    IGCCメディア編集部

みなさん、『ナムコットコレクション』遊んでますか?
2020年6月18日、NintendoSwitch用ソフトとして発売された本作は、その名のとおりナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)がリリースしたファミコン用ソフトの名作の数々をドドーンと集めた非常にお得なソフトです。
単なる移植ではなく、ゲームの途中経過を保存し、後日その続きから遊んだり、ミスしても場面を巻き戻してやり直すこともできる機能も搭載。
さらには、ダウンロードコンテンツとして第二弾と第三弾が8月20日に一気に公開され、ダウンロード可能なゲームは全部で33本。どれで遊ぼうか迷ってしまうほどの大ボリュームとなっています。
そこでゲーム業界の有名人のかたがたに原稿をお願いし、本当におすすめしたいゲームを5本(最大)、挙げていただきました。
これさえ読めば、きっと次の1本が決まるはず!?

(本企画は、株式会社バンダイナムコエンターテインメント様のプロモーション等ではございません。IGCCによる自発的な企画で、ライターの皆さまにガチで執筆していただいたものです)

  
■オッシー

子供の頃からナムコ好きで地元のゲーセンへ「情報誌NG」を目当てに通いました。ファミコンでは『マッピー』が大好き!

マッピー
『ナムコットコレクション』において、『マッピー』は絶対に手に入れたいタイトルの一つだ。アーケード版より難易度が下がっていてお手軽に遊ぶことができ、やり込めば一周クリアも可能かも。ボーナス面は最後の風船が上まで突き抜けてパーフェクトが取りやすい仕様に。難易度が下がっていてもアーケード版と遜色ない出来で、ハマること間違いなし!

ドルアーガの塔
ゲームセンターの『ドルアーガの塔』では1コンイクリアは難しいという人でも、ファミコン版ならクリアできたという人も結構いたのではないだろうか。ファミコン版はポーズ機能があるので、宝箱の出しかたを確認しながらプレイできるのだ。個人的には31階の宝箱の出し方「セレクトボタンを押す(AC版は1Pボタンを押す)」がお気に入り。またタイトル画面で上を6回、左を4回、右を3回入力すると宝箱の出しかたが異なる「裏ドルアーガモード」を遊べるようになるのもうれしい。

ファミリージョッキー
当時、ファミコンをしていた子どもたちにはちょっと遠いところにあった本物の競馬。ゲームセンターのメダルコーナーに競馬ゲームはあったのだが、まさかお家でこういった競馬ゲームが遊べる日が来るとは。モードは、自分がジョッキーになって馬を走らせるものと、コンピューターの走りを予想するものの二つ。友だち同士でお菓子を賭けて勝負した思い出も。このゲームがきっかけで競馬好きになり、大人になって本物の競馬にハマった人も絶対いたはず。


■市原雄亮

指揮者。新日本BGMフィルハーモニー管弦楽団代表。普段はオーケストラでクラシック音楽を指揮している。

スターラスター
ゲームの難易度自体は高いものの、決してクリアが不可能なものではなく、言い換えれば確かな手応えを感じられる一本。テレビに映る画面を見て「自分は今、宇宙にいるんだ」と感じたことを思い出します。ゲーム内容も去ることながら、スタート時、そしてリザルト画面、他数ヶ所で流れる川田宏行氏による秀逸な音楽は必聴。令和の今に至るまで、宇宙船がワープする音といえば私の中では本作のもの。聴いているうちにクセになるこのワープ音は、是非いつかオーケストラで生演奏したいと夢見ています。あなたは暗黒惑星に辿り着けるでしょうか。

クインティ
言わずと知れた「ゲームフリーク」が初めて手掛けたゲーム。田尻智氏がプロデュース、ディレクションを行っている他、『ポケットモンスター』などで超有名になったクリエイターの皆さんが参加している記念碑的作品。もちろんそういったネームバリューのみで推薦するはずもありません。ゲームの完成度も高く、サクンド、グラフィック、操作性、すべての面でハイクオリティで、何よりオリジナリティに溢れています。後に似たようなゲームを見た記憶がないことから、唯一無二の一本と言えるのではないでしょうか。遊ばない手はありません!

スプラッターハウス わんぱくグラフィティ
怖可愛おもしろい! 本作を語るにはこの一言で十分なように思う。アーケードゲームの名作『スプラッターハウス(以下、AC版)』のスピンオフである本作は、ファミコンを遊ぶ年齢層に配慮したのか、ガチンコのホラーアクションだったAC版(今、大人がプレイしても怖いのでは?)をマイルドかつコミカルにアレンジしている。キャラクターは二頭身化され、グロテスクな描写は鳴りを潜め、それでいてホラー映画へのパロディやリスペクト満載のサクサク進めるポップなアクションゲームに生まれ変わった。ドラキュラがスリラーを踊るゲームは本作だけ! が! だが! それでもリアルタイムで遊んでいた当時は怖かった! 未経験者は是非プレイしてみていただきたい一本。

ワルキューレの冒険 時の鍵伝説
広い世界を独力で冒険していくアクションRPG。地上のみならず地下まで含めると相当広大なマップなのではないでしょうか。斧を手に入れて森を伐採して進んでいくけど途中で斧が壊れて森に閉じ込められちゃったり、プレイ開始直後の土地だけど急に超強い敵が湧いちゃって即死したりとお茶目な部分もあるけれど、その世界に浸れる満足感で許せちゃいます。あと、スタート時の星座と血液型と色の決定! 強いキャラでスタートする組み合わせを見つけるのに熱中したなぁ。ピンクはちょっとなぁ、とか、緑はやたら色が濃いなぁとかで、結局水色か白になっちゃうんですけどね。沼とかで溺れてるワルキューレ可愛い。あと、川田宏行氏による音楽は必聴!

カイの冒険
『ドルアーガの塔』に始まる「バビロニアン・キャッスル・サーガ」中の一作(サーガ内では最も古いお話)。これ、「ゲームセンターCX」で有野課長が生挑戦しているのを観て、おもしろそうだから自分もやろうとチャレンジし、ノーヒント、ノーワープで100フロアクリアした思い出があります。ゲームとしては、ステージ中にある鍵を取って扉まで行くアクションゲームです。これだけ聞くと簡単そうですよね? ところが、そうは問屋が卸さない。操作キャラであるカイの動きが独特すぎて、何度悔しい思いをしたり変な声を上げたことか。だけどもそれがクセになるのは間違いありません。天井から突然ヌーンと出てくるジャイアント・リーチ、ほんと嫌い。『ドルアーガの塔』のBGMのアレンジや、それらをモチーフとした楽曲群も秀逸!

  
■櫛田理子

ナムコのアーケードゲームとナムコットで育った昭和生まれ。今も現役のゲーマーで、ゲームライターです。

パックランド
業務用からの移植は、当然“そのまま”というワケにもいかなく、当時は期待はずれに思うものも中にはありました。その最たるものが『パックランド』で、海外のアニメみたいなアーケード版の面影はいずこ、ビジュアル面で大幅に簡略化されていました。でも、だからこそ、おもしろさの根っこがキレイな見た目ではないことや、引き出された想像力が映像を補完することに気づけたんです。ボタン連打でツッタカ走る操作や、逆方向に飛んで帰る復路は、オリジナル版を知らない家族もとりこにしました。正月にゲーム大会が行なわれたタイトルは櫛田家史上、この1本だけ(←知らんがな……)!

ワルキューレの冒険 時の鍵伝説
女性ゲーマーとしては、勇者に助けられる姫よりも、主人公の女戦士のほうに共感できますし、そういう作品を遊びたかった。当時、そんな気持ちに寄り添ってくれた、大好きなタイトルです。テレフォンサービスで、ディレクターのマッコウお姉さんが「ワルキューレが登場する劇を観て、彼女をゲームに出してあげたいと思った」と話していたのにも想像力をかきたてられました。演劇部の同級生に聞いたら「夢の遊民社の『白夜の女騎士』じゃない?」と言うのですが、同作とゲームのワルキューレ像とはかけ離れていて、本家の楽劇ではないかと思ったのを覚えています。実際のところはどうだったのかな。

カイの冒険
『ドルアーガの塔』を登って、『イシターの伝説』で降りてきたら、登らざるを得ないじゃありませんか。どちらも遊んでなければむしろ好都合ですよ、“エピソード0”からはじめられるんですから! 「登り切ったらドルアーガに捕まっちゃうのかなぁ、やっぱ……」と承知の上で頂上を目指すのは、自虐的というか何というか、ファン心理がくすぐられるおかしな体験でしたね。同じ遠藤雅伸さんの『機動戦士Zガンダム ホットスクランブル』とイメージが重なる不思議な操作感覚が、指先から伝わって脳を刺激し、ほかのゲームでは使わない部分が活性化されたような気になれます。

デジタル・デビル物語 女神転生
コンピュータで悪魔を呼び出す主人公に、女神の生まれ変わりで魔法が使えるヒロイン。今で言うライトノベル的、広義の“中二”的な作品世界に、当時のティーンエイジャーとしては強く引きつけられました。共通の設定を持つ小説やビデオアニメもあり、まんまとメディアミックス戦略にハメられたものです。アニメ『機動戦士Zガンダム』の作画監督・北爪宏幸さんのパッケージイラストも“旬”で素敵だった。『真・女神転生』シリーズの源流にあたるものの、その関連性は希薄になっていますが、10代を魅了するこの作風は、派生作品の最新作『ペルソナ5』にまでしっかり受け継がれてるって思うんですよね。

ワギャンランド
シニア期に差し掛かりつつあるファミコン世代の脳トレにオススメしたいのが、『ワギャンランド』に登場するミニゲームの「絵しりとり」。24枚のイラストを使って、対戦するボスキャラと交互に単語をつなげていきます。ボスがゴリラの絵を選んだら、ラジオやラッパなどの絵を探すといった具合で、実際に選んでみるまでその絵が何なのかわからないのもミソ。さらに、たとえばラッパの絵は“かんがっき”、ラジオの絵は“つうしんき”でも通用するなど、別の読み方が存在し、これを見つけるのが楽しい! 『ワギャンランド』はファミコン後期のタイトルにつき、遊んでない昭和ゲーマーも多いのでは。今こそ発見のときです。

  
■くさなぎゆうぎ

漫画家。高知県出身のファミコン世代。女子高レトロゲーム部4コマ漫画「れとろげ。」の作画を担当。

クインティ
杉森建さんデザインのキャラクターや、大きくて見やすいパネルの絵がとにかくかわいい! パネルを「めくる」動作や、敵を倒したときにパァンと弾けるさまが爽快で、買った当時から夢中で遊んでいます。各ステージの敵キャラがユニーク&仕掛けも色々なので、きっとお気に入りのキャラやステージが見つかると思います。私はバレリーナを吹っ飛ばしたときにしなっと座るところが好きです♪

貝獣物語
4人(1人+3匹)の勇者がバラバラの場所から出発し、徐々に合流していく展開がとっても好きで……! 4人全員をプレイヤーが操作できて、名前入力をした「少年」だけじゃなく、みんなが主人公なんだって感じられます。通路などで起こるミニゲームのバトル「悪魔の罠」も、緊迫感のある音楽とセットで大好きです。発売当時は友だちの家で1キャラずつ担当し、交互にプレイしてたので、そんな楽しみ方もオススメなのですー!

バベルの塔
初プレイの頃に子供だった私にとって、難しめのアクションパズルゲームだったはずだけど、1面から段階を踏んで「コツ」を学べるおかげで楽しく遊べてました! フロア開始前に主人公のインディーが手を挙げる仕草や、L字ブロックがどことなく丸っこいところ、音楽の明るさがとっつきやすいなって思います。L字ブロックを持ち上げる「テウン」という音や、インディーが落下する「チィー」みたいな音が楽しい。おかげでパズルの難しさでくじけることなく、ながーく楽しめます♪

メトロクロス
背景の窓に映る街のシルエットや音楽が、とってもクールでカッコイイ♪ 対してスケボーに乗ったときのプレイヤーの手がノリノリなところ、ハードルにぶつかったときのつんのめり方など、細かい動きはけっこうコミカル。あと長距離ジャンプのくるくる回るアクションがすーっごく気持ちいい! お気に入りのステージはジャンプ台だらけのラウンド3です♪

キングオブキングス
ゲームはもちろん、音楽がとにかく好きなのですー! 高山ヒロヒコさん作曲による透明感のある音楽が、ファンタジー世界への没入感を高めてくれます♪ とっても骨太なシミュレーションだけど、音楽の柔らかさやドットキャラの可愛さもあって、どこか絵本のような雰囲気もあります。ユニットの自己紹介文も個性的で、くすっと笑えたり、けっこうクールだったり。柔らかさとカッコよさのバランスが絶妙なゲームなのです。

  
■大山誉展(だいせん)

学生の頃は、外ではゲーセン、家ではパソゲーと、未だゲームを作っている80年代アーケード好きの関西人。

ドルアーガの塔
中3で部活を引退してヒマな時期に、ファミコンを持っている友人に『ドルアーガの塔』がおもしろいからと買わせ、家にお邪魔して宝箱の出しかたをそらで覚えていたので60Fクリア。エンディングまで見ると何やらコマンドが……。次の日にファミコン本体と『ドルアーガの塔』を買いに走りました。結局、裏ドルアーガはクリアできず。今だと昔の記憶を思い出しながらみんなでプレイするのが楽しいです!

バトルシティー
『スーパーマリオブラザーズ』と同時期に発売で、アーケードの移植を好んで集めていたこともあり、迷わずこの『バトルシティー』を購入しました。パワーアップアイテムが追加されたり、ステージを作って友人にプレイさせたりと、ファミコンならではの楽しみかたができます。ナムコの戦車ゲームと言えば、バトルシティー、グロブダー、ブレイザー、アサルトを押さえないとダメでしょう!

パックランド
アーケードのテーブル筐体を購入しようとするほど(親に反対されFM-7になりました)『パックランド』が好きだったので購入しました。「不思議なことが当たり前」が「小さなことが当たり前」になっていたのは驚きましたが、ちゃんと『パックランド』してます。当時は攻略本も購入して遊びつくしました。ファミコンで『パックランド』が遊べること自体が奇跡と思ってプレイしたいものです。

ドラゴンバスター
アーケードの雰囲気がそのまま、アイテムが増えたり、ジャンプがボタンになり落下事故が少なくなったりとプレイしやすくなってます。当時はセリア姫のコスチュームを全部見るまで頑張ってプレイしてました。敵にお手玉されると辛いですが、山へキノコ狩りに、塔へ白剣を取りに行き、ドラゴンを倒しましょう!

ゼビウス
中3の学校の帰りに友人宅に数人集まり、ファミコンや夕やけニャンニャンな頃、ファミコンの『ゼビウス』が発売されました。友人にスーパーソフトマガジンに『ゼビウス』の全マップが載ってるのを貸したら、ご丁寧にソルの位置に鉛筆で〇を書いて返されて、破けないように消すのが大変でした。ソルやスペシャルフラッグの位置を思い出しながら、ジェミニ誘導の練習をしましょう!

  
■小沢純子

1983年に株式会社ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)入社。サウンドクリエイターとして、初期のナムコットタイトルを多数担当する。

パックマン
自分のファミコン担当第一作目。ファミコン音源を模索するだけでなく、オリジナルの『パックマン』の効果音が音符でなくプログラムで書かれていたことを知り、移植するためにプログラムを読むところから始めた。計算機片手に音程を割り出したりと苦労したけど、その後、様々な家庭用ゲーム機にパックマンを移植する際にとても役立った思い出のゲーム。

ギャラガ
ゲーム性、世界観、ONG師匠のサウンド、すべてにおいて泣けてくる名作。それに気が付いたのはファミコン版を担当したおかげ。当時は、サウンドの仕事が終わると締め切り日まで一日中デバッグ(ゲームをプレイ)をしてたので、ゲームオンチな私もチャレンジングステージでパーフェクトが出せるまでになっていた。『ギャラガ』のプレイを終えたら、細野さんプロデュース「ナムコ・ビデオゲームミュージック」のギャラガを聴いて余韻に浸ろう。

ファミリージョッキー
おー! これこれ、ファミコンオリジナルです。音楽もファミリー向けに、明るくノリ良くを意識しました。自分がジョッキーになるモードと、文字通り家族で賭けができるモードがあってどちらも熱くなれる! 愛馬はインターラプターです。時々コケます。ゲームを見ながら、自分で実況するのも楽しいです。私はこれで競馬を覚えました。

ローリングサンダー
オリジナルはアーケードですが、アメリカでヒットしたために日本のゲーセンにあった基板の多くがアメリカに行ってしまった。自分の担当したゲームが早々とゲーセンから消えて寂しく思っていたら、なんとファミコンで登場! カッコいいアルバトロスやちょっとエロイ?レイラ、緑のマブーとも再会できて嬉しかったねぇ。ゲームもサウンドもファミコンで良く頑張ってて、スパイ映画みたいです。

カイの冒険
『ドルアーガの搭』の取材があると、私とカイのイラストが一緒に取り上げられることが多いからか、何となく他人とは思えないカイ。そんなカイが主人公のゲームとあって、ドルアーガの世界観は継承しつつ、かわいく、凛として、それでいて優雅に……をイメージして曲を作りました。オープニング曲は、物語の始まり、これから試練に立ち向かうカイの決意を表現したつもりですが、いかがでしょうか。

  
  
いかがでしたでしょうか。
遊んでみようかな、と思ったタイトルがあったなら、これに勝る喜びはありません。

次回第二弾も豪華な執筆陣で、来週(9月4日)公開予定です。
どうぞ、お楽しみに。

ⒸBANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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