『スピカアドベンチャー』(『レインボー★パラソルコレクション』収録)レビュー

  • 記事タイトル
    『スピカアドベンチャー』(『レインボー★パラソルコレクション』収録)レビュー
  • 公開日
    2026年11月06日
  • 記事番号
    14951
  • ライター
    鴫原盛之

 

タイトーから10月8日にNintendo Switch用パッケージソフト『レインボー★パラソルコレクション』が発売されました。

本作には、1987年に登場した懐かしのアーケード用アクションゲーム『レインボーアイランド』のファミコン、NES、マスターシステム、PCエンジンCD-ROM²のそれぞれの移植版と、1988年に登場した『レインボーアイランドEXTRA』のメガドライブ版、GENESIS移植版の計6バージョンを収録した『レインボーアイランドCS』をはじめ、1991年に発売されたPCエンジン用アクションゲーム『パラソルスター』と、2005年に発売されたアーケード用アクションゲーム『スピカアドベンチャー』の各移植版が収録されています。

なおダウンロード版では、『レインボーアイランドCS』『パラソルスター』『スピカアドベンチャー』の3本に分けて配信されています。
 

『レインボーアイランドCS』

『レインボーアイランドCS』タイトル画面

 

 

 

『パラソルスター』

『パラソルスター』タイトル画面

 

 

以下、本稿では今回初めて、家庭用への移植が実現したアーケード版『スピカアドベンチャー』を、筆者がプレイしたうえでおもしろかった点、気付いた点などをまとめてみました。

なお筆者は、アーケード版『スピカアドベンチャー』のプレイ経験は数回程度で、最後にプレイしてから約20年のブランクが空いていることもあり、アーケード版と『レインボー★パラソルコレクション』版との比較には言及しておりません。あらかじめご承知おきください。

 

パラソルを利用した多彩なアクションが楽しめる『スピカアドベンチャー』

『スピカアドベンチャー』は、主人公の少女ニコを方向ボタンまたはLスティックと、攻撃、ジャンプの2ボタンで操作し、敵を倒しつつマップ上を進んでゴール地点に到達すればステージクリア(※対ボス戦は、ボスを倒すとステージクリア)となるアクションゲームです。

『レインボー★パラソルコレクション』版では、アーケード版をベースにした「オリジナルモード」に加え、16:9画面に対応した「ノーマルモード」と、オンラインによるプレイヤー同士でスコアを競う「チャレンジモード」も遊べるようになっています。

『スピカアドベンチャー』タイトル画面

ニコは攻撃ボタンを押すとパラソルを振り、パラソルが敵に当たるとボタンを連打するだけで簡単に連続攻撃が繰り出せます。連続攻撃中に、方向ボタンを敵のいる左右いずれかに押すと攻撃が変化し、ニコがパラソルを突き出しながら大きくジャンプします。ニコがしゃがんだ状態で攻撃ボタン(またはRボタン)を押すと、パラソルで敵を突き上げるガンアッパーカットを繰り出します。

攻撃中に吹っ飛ばした敵を、ほかの敵を巻き込むことで連鎖が発生します。連鎖で多くの敵をまとめて倒すと高得点ボーナスが加算され、爽快感がより高まります。
 

攻撃ボタンを押しっ放しにするとニコがパラソルを広げ、星(敵弾)を跳ね返して敵にダメージを与えることができます。また空中で攻撃ボタンを押しっ放しにすると、ニコは滑空状態になり滞空時間が大幅に長くなります。扇風機が登場するステージでは、扇風機の上でパラソルを広げると風に乗り、ジャンプでは届かない高い所まで一気に飛ぶこともできます。
 

パラソルを壁に突き刺し、攻撃ボタンを押しっ放しにするとニコは壁にぶら下がり、ぶら下がった状態から反動をつけることで、上下左右の各方向に大きく飛び出すことも可能です。ぶら下がりを使いこなすことで、ニコは空中でも素早く移動できるようになり、本作の楽しさがさらに増します。

攻撃とジャンプボタンを同時に押す(またはLボタンを押す)と、ニコは強力かつ遠方まで届くロケットパラソルを放ちます。ロケットパラソルは空中でも発射可能で、敵を攻撃するだけでなく、壁にぶら下がる際にも利用できます。

このように、パラソルは単に敵を攻撃するだけでなく、ガードや空中移動などさまざまなアクションを繰り出せるところに、本作のおもしろさが集約されていると言えるでしょう。
 

 

楽しさがさらに増す、ボーナス得点と隠れキャラ探し

本作は3ステージごとに1つのエリアで区切られており、各エリアの最終ステージに出現するボスを倒すと1エリアクリアとなって次のエリアに進みます。エリア1~2までは一本道(※本作の表記はそれぞれAとB)ですが、3番目のエリア以降はルートが分岐し、上のルートに進むほど易しく、下に進むほど難しくなります。
 

さまざまなボーナス得点を獲得する攻略パターンを考えながらプレイすることで、本作はさらにおもしろくなります。

ステージをクリアすると、前述の連鎖ボーナスをはじめ、残りタイムによるタイムボーナスのほか、すべての敵を倒すと完全撃破ボーナス(※対ボス戦は加算されません)、ダメージを受けずにクリアするとノーダメージボーナスも加算されます。

対ボス戦以外のステージでは、マップ上のあちこちに配置された赤、青、緑色の宝石を集め、同じ色の宝石をすべて集めてクリアすると各色のパーフェクトボーナスがもらえます。また特定の床の上を通過すると出現する花も、すべて出現させてからクリアするとパーフェクトボーナスが加算されます。

宝石も花も、ステージによっては意外な場所に隠されていたり、一度先に進むと元に戻れない場所に配置されたりする場合があります。腕に自信のある人はぜひ、各ステージでパーフェクトボーナスの獲得を目指しつつ、「チャレンジモード」にも参戦して世界中のプレイヤーたちとハイスコアを競うといいでしょう。
 

「ノーマルモード」で、ボス戦以外の各ステージで特定の条件を満たすと、ゴール地点にバブルン、トレミー、ヒポポなど、懐かしのタイトー作品に登場した隠れキャラが出現することがあります。

これらの隠れキャラを獲得すると、高得点のボーナスが加算されるとともに「タイトーギャラリー」に登録され、以後タイトル画面の「ボーナス」モードから本モードを選択すればいつでも見られるようになります。さらに全隠れキャラの獲得に成功すると、とあるご褒美が用意されています。けっして簡単ではありませんが、隠れキャラのフルコンプにもぜひチャレンジしてみてください。

なおハイスコアを狙う際は、まずは「ノーマルモード」でプレイすることをおすすめします。本モードでは、未回収の宝石や花の数が画面上部に表示されますが、「オリジナルモード」にはこれらの表示がないからです。
 

見た目はいたってシンプルな本作ですが、いざ遊んでみるとニコの多彩なアクションに加え、ステージごとにまったく異なるマップや対ボス戦の攻略パターン構築、宝石や花、隠れキャラなどを利用した得点稼ぎなど、ついつい夢中になってしまう要素が豊富に盛り込まれています。

アーケード版の稼働当初からやり込んでいた人はもちろん、懐かしの名作『バブルボブル』や『レインボーアイランド』シリーズファンの皆さんにも、今まで本作を知らなかった皆さんにも、ぜひおすすめしたい一本です。

●『レインボー★パラソルコレクション』公式サイト
https://www.taito.co.jp/Rainbow-Parasol

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