見城こうじのアケアカ千夜一夜

  • 記事タイトル
    見城こうじのアケアカ千夜一夜
  • 公開日
    2026年10月09日
  • 記事番号
    14788
  • ライター
    見城 こうじ

 

第65回『ストラテジ―X』(1981年・KONAMI)

特殊コントロールパネル採用・砲塔を回転させて戦うシューティング

『ストラテジ―X』は敵基地へ向かって進攻する任意スクロールのシューティングゲームです。

最大の特徴は、その操作インターフェースです。上にボタンのついた棒状のスティックと、2つのボタンという特殊なコントロールパネルが採用されています。スティックで戦車を操作し、上についているボタンで弾を発射、2つのボタンで砲塔の左右回転を行います。

当時、この操作感がとても新鮮で、ぼくもお店で見つけるたびによく遊んでいました(アーケードアーカイブス版では、さまざまなコンフィグが可能になっています)。

ゲームとしては、今見ると少し地味な印象もありますが、じつに滋味深く、独自性の高い作品です。

360度を狙い撃ちできる操作系から生まれる遊びとは?

プレイの印象としては、任意スクロールゲームでプレイヤーの弾の射程も長いため、時間をかければ割と確実に遠くから敵をしとめることができてしまうので、それができないよう、燃料の概念があり、消費速度もシビアに設定されています。

プレイヤー側が弾の発射方向を360度かなり細かく指定できるのに対し、敵キャノンは45度刻みでしか発射できません。そこを意識しながら素早く砲塔の向きを調整し、効率的に敵を破壊して前へ進むことがポイントといえます。

敵の近くで爆発させることで、複数の敵を巻き込むことができるTNT火薬のようなギミックもあります。プレイヤー自身も爆発時に近くにいるとやられてしまいます。はじめからTNT火薬で倒すことが前提の配置の敵もいます。

また、同社『スクランブル』とは異なり、燃料タンクを破壊してしまうと、その燃料を得ることができません。きちんと接触する必要があります。弾を連射していると、その分、早く燃料切れになります。むやみに撃ちまくらず、きちんと考えて撃つことが求められるゲーム性になっているわけです。

同社『スクランブル』ともよく似たステージ構成

ゲームは全5ステージから成ります(画面ではPART1~5と表示されています)。

ステージ1。敵キャノン(大砲)との戦いがメインです。
ステージ2。HMV(高機動車)が高速で突っ込んできます。
ステージ3。タンクが登場し、弾を撃ってきます。
ステージ4。キャノンの攻撃が激しくなり、スリップゾーンが潮の満ち引きのように移動する仕掛けも登場します。
ステージ5。迷路状のマップを進みます。迷路の壁は破壊可能。最後に待つ“イモタリアン”を破壊すると一周クリアです。

ステージ構成としては同社『スクランブル』にとてもよく似ています。全5ステージで、基本的な仕組みを学ぶステージから始まり、次に高速で動く敵が現れ、後半には壁の多い入り組んだ地形が登場し、最後に基地やコア部を破壊する構成。まさに『スクランブル』です。

攻撃を仕掛けてこないターゲットが多数配置されている点も『スクランブル』を彷彿とさせます。

さらに、最終破壊目標であるイモタリアンも、こちらに対して攻撃してくることはありません。ラスボスが攻撃してこないのは、のちの『グラディウス』シリーズにも通じる、同社のお家芸ともいえます。

では、また次回。

©Konami Digital Entertainment
Arcade Archives Series Produced by HAMSTER Corporation

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