ゲーム・エンタメの最新の話題を伝えるぞ!
妖精ポムの「未来ゲーム Travelers」

  • 記事タイトル
    ゲーム・エンタメの最新の話題を伝えるぞ!
    妖精ポムの「未来ゲーム Travelers」
  • 公開日
    2022年02月04日
  • 記事番号
    6957
  • ライター
    山村智美

調子はどうですか?

ちゃんとご飯食べてますか?

寝るとき暖かくしてますか?

何か田舎のお母ちゃんみたいな書き出しになっちゃいましたけど。

世の中はやっぱり今年もいろいろと大変な模様ですけど、
ジタバタしてもしょうがないですから。

予防をちゃんとしつつ、ゲームして、好きな音楽を聴いて、心を落ち着けて、日々のあれこれに立ち向かっていくのみですよ。

というわけで、今回もキミの新しい心の栄養になりそうなゲームをお伝えしていくぞ~!

00年代ネットネタてんこ盛り! 病みかわ女子配信者育成ADV『NEEDY GIRL OVERDOSE』

このゲームについては「心の栄養というか刺激物では?」という感じも若干しますが、まぁ他にないヤバいぐらいインパクトのあるゲームなので、オススメしていきたいんですよ。

今ではもうすっかりお馴染み「配信者」という存在。若い子はみんな「人気配信者になりたい!」なんて思うものなんでしょう、きっと。

この『NEEDY GIRL OVERDOSE』はそんな人気配信者を目指す、ちょっと病んでいて変身願望もあったりして、承認欲求の塊で鬼ワガママだけどメンタルよわよわな女子「あめちゃん」の彼ピッピ、いわゆるピとなって、プロデュースするという、育成アドベンチャーなのです。なのです!
  

画面構成も独特。ゲームを起動するとまず「INTERNET YAMERO」の文字がキラキラなBOOT画面。
続いて、昔に見たような気がする頃のWindose20の起動画面が。空が青じゃなくて紫ですね!

プロセッサー名など芸が細かくていいですね
どこかで見た感じの起動画面も不穏な色合い。ここで流れるBGMがちょっと『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』を思い出すなーと思ったり

このWindose20のデスクトップでゲームは進行。ウェブカメラ越しに病みかわ女子の「あめちゃん」の様子を見つつ、メッセージアプリのJINEでコミュニケーションを取っていきます。

「あめちゃん」の状態にはストレス度、好感度、やみ度があり、バランスよく破綻しないように彼女と行動していくのがポイント。

1日は昼、夕方、夜の3ターンで、一緒に遊んだりお出かけしたりすると時間が進むという仕組み。動画サイトをチェックしたりゲームをしたりすると、配信の話題、いわゆるネタをゲットできたりしますし、ストレスが下がったり、好感度があがったりといいことがたくさん!

だけど、SNSのポケッターに営業的ながんばった配信告知ツイートをさせたり、某掲示板で自演をさせたりするとストレスがマッハ。楽しいことと、しんどいこと、たまにエッチなことなんかも混ぜつつ、何とか破綻しないように配信者生活をさせていくバランスがうまくできてます。

こちらがメインのゲーム画面。3.1ぐらいのウィンのドウズな感じの画面で、あめちゃんの様子を見つつ、行動を選択していきます
あめちゃんとの会話はJINE。適当にスタンプ連打とかしてると怒られます
「!」マークが付いている行動を選ぶと配信ネタげっと! 画像の上のほうで置いたら家の半分が埋まっちゃう専用コントローラーの話題をしてるんだけど、どんなコントローラーだ!? 『鉄騎』でもそんなに大きくないですぞ

ネットを見ている人が多い夜の時間は、配信タイム!

あめちゃんはメイクを変え、ウィッグを装着して、

インターネット・エンジェル「超絶最かわてんしちゃん」に変身!

容赦のないオタクくんたちがコメントしまくってくる生配信に挑むのです!
  

配信画面も見慣れた例のあれで、コメントのテイストもまさにそれ。プレイヤーことピは、超てんちゃんのストレスになるような嫌なコメントを即消し! 逆にいいコメントは超てんちゃんに読ませるために拾っていきます。いわゆるモデレーターですね。

このコメントの「こういうコメントあるわぁ~」っとなる生々しさもかなりのもので、思わずにやにやしちゃいますね。

なかなかキワどいこともビシバシ言う超てんちゃん。テキストのおもしろさが本作の魅力ですね

こんな流れで30日の間にフォロワー100万人越えの人気配信者を目指していくという、見た目よりもずっといい感じのバランスに頭を悩まされるよくできた育成アドベンチャーゲームな本作ですが、

何といっても魅力はそこかしこに詰めこまれまくっているネットネタの数々。

JINEスタンプには思わず連打したくなる、荒ぶるタカのポーズな「わりとどうでもいい」、ゲームを一緒に遊ぶと出てくるのはドリームがキャストしてそうなコントローラーだったり、

アニメの話の配信では「皆殺し」と呼ばれる監督の話を展開し、最後にはその監督の作品で一番好きなのは大きな髭のあるロボットのアニメかなーと、大変によくわかっているユニバースな話で締めくくったり、

いまどきな「マイクロチップが埋め込まれちゃうよ! アルミホイルを頭に巻くといいよ!」的な陰謀論トークの配信もあれば、

ゲーム配信だと秋葉原で悪魔のお城にヴァンパイアハンターが乗り込むやつを買ってきたり、ス○ブラ的なキャラ選択画面でネコ耳マス○ーチーフを選択して実際のゲーム画面はD○OMだったりと、やりたい砲台! もとい、やりたい放題!
  

本作はマルチエンドかつ、そこかしこにバッドエンドも待っている気の抜けないゲーム。ひとクセもふたクセもある本作の最後にはどんな、「うぐぅ」で「にはは」な未来が待っているのか。ぜひあなたも「ピ」になって、たしかみてみろ! もとい、確かめてみましょう!

レトロゲー配信するとオジたちがすぐ釣れるからチョロいって言われてますよ! まぁ、たまにそういう光景も見るような気がしますが

ちなみにTwitterにはこっそりと、本当に超絶最かわてんしちゃんのアカウントがあったりします。さらに、超絶最かわてんしちゃんが1人だけフォローしているアカウントは……?

『NEEDY GIRL OVERDOSE』はSteamで好評配信中!
https://store.steampowered.com/app/1451940/NEEDY_GIRL_OVERDOSE/

©Why so serious, Inc. All Rights reserved.

25年ぶりの熱いフライングディスクバトル!『Windjammers 2 – フライングパワーディスク』

NEOGEOの名作『フライングパワーディスク』が帰ってきましたよ!

続編にあたる『Windjammers 2 – フライングパワーディスク』がついに配信開始されましたー。

対応プラットフォームはNintendo Switch/PlayStation 4/Xbox One/PC(Steam)、さらにXbox Game Pass/PC Game Passにも対応しています。

©PAON DP Inc. (C)2022 Dotemu, All rights reserved

1994年にNEOGEO向けにリリースされた対戦スポーツゲーム『フライングパワーディスク』。当時を知る人だと、そのインパクト抜群なデザインが焼き付いてますよね。

その独特なテイストを愛してやまないフランスの開発会社Dotemuが、新作となる2を手がけたというわけです。初出の発表から少し月日が経ちましたが、ついにリリースされたということでボクもプレイしてみたのですが、これがいい感じ。

フライングパワーディスクは、フライングディスク、いわゆるフリスビーを投げて相手のゴールを狙う1対1の対戦スポーツゲーム。日本的な感じで言うと、フリスビーを使ったエアホッケーであり、バレーボールでもあり、そしてくにおくん的なハチャメチャドッジボール感もあるみたいな、いろんなスポーツの要素がゲーム的にミックスされたようなスポーツになってます。

スピーディーなディスクの投げ合いに、きわどい角度を狙われたときのギリギリでキャッチできたときの高揚感、相手の動きの裏をうまく突けたときのヨッシャー感、シンプルに熱くなれるゲームですよ。
  

アドバタイズからタイトル画面、サウンドも、90年代アーケードゲームテイストがビシバシほとばしってます。いい感じ。

メイキングの動画もYoutubeにて公開されています。字幕設定をするとフランス語も日本語翻訳の字幕で見られます。
  

ちなみに、『Windjammers 2 – フライングパワーディスク』は、Xbox Game Pass/PC Game Passに対応しているので、Game Passを契約している人は購入負担なくすぐに遊べちゃいます。

今月のGame Passは、『Rainbow Six Siege』のスピンオフ作品で他のプレイヤーと協力してエイリアンと戦うPVE(Player Versus Environment、CPUの敵と戦う協力ゲー)な『Tom Clancy’s Rainbow Six Extraction』や、『太鼓の達人』も!

さらに、ボクのイチ押し! ヒットマン三部作がまとめられた『HITMAN Trilogy』もGame Passで提供されてます! 全人類プレイすべき!

正直なところ、これらGame Passのゲームを遊んでいくだけでもう十分以上になってきますよ。今月はマイクロソフトによってActivision Blizzard社が買収されたことも大きく報道されました。昨年から引き続いてXboxのパワーを感じますね。

©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
HITMAN 3 © 2021 IO Interactive A/S. IO Interactive, IOI logos, HITMAN, HITMAN logos, and WORLD OF ASSASSINATION are trademarks or registered trademarks owned by or exclusively licensed to IO Interactive A/S. All other trademarks are the property of their respective owners. All rights reserved. Distributed in Japan by H2 Interactive. Co., Ltd.

『タイトーマイルストーン』で1980年代タイトーアーケードのパワーをニンテンドースイッチに注入だ!!

担当T氏「ゴリゴリの最新タイトルの話題もいいのですが、現行機種でプレイできるクラシックタイトルの発売とかもたまに触れてもらえると嬉しいんですけど?」

ボク妖精「しょうがないにゃあ」

というわけで、これを書き始めたボクなのであった。

IGCC的には、ニンテンドースイッチに満員電車の如くクラシックゲームを詰め込んで、クラシックゲー乗車率200%なマシーンにして毎夜愛でているという人がたくさんいそうですよねー。

“任天堂ハードではあるけどワシのスイッチにはセガゲーが詰まっているから、これはもうセガハードと言っても過言ではないのでは?(錯乱)”という人もいそうですね。

そんなニンテンドースイッチさんに、またひとつ1980年代のタイトーの名作アーケードゲームのエッセンスを注入できる『タイトーマイルストーン』が、2月24日に発売されます。

「アーケードアーカイブス」シリーズをリリースしているハムスター社の開発協力のもと、1980年代のタイトーの名作アーケードゲームを10タイトルを収録。
  

【収録タイトル】

ニンジャウォーリアーズ
ハレーズコメット
フェアリーランドストーリー
ちゃっくんぽっぷ
エレベーターアクション
アルペンスキー
ワイルドウエスタン
フロントライン
QIX(クイックス)
スペースシーカー

収録タイトルには『アーケードアーカイブス』シリーズで配信されているタイトルがありますが、『ちゃっくんぽっぷ』と『スペースシーカー』は未配信。さらに『スペースシーカー』はコンシューマー初移植とのこと。
  

収録タイトルのなかでもボクが思い入れがあるのは『QIX(クイックス)』ですね。1981年に登場した陣取りゲームですが、当時まだミニ妖精だったボクは、家族旅行に行った先のホテルにあったゲームコーナーでこの『QIX(クイックス)』を初めて見ることになります。

宿泊客の知らないオッチャンがひたすら没頭していたのですが、なにしろ画面的には子どもには解りづらいというか、おもしろさがピンとくるまで時間がかかるというか、その独特なゲーム性に加えて、ちょっとBGMやSEが怖いテイストなこともあって、得体のしれない不気味なゲームに悪いオッチャンがハマっているように思えたんですね。子どもにはね。


自機である“マーカー”を操作して線を引いて囲い、自分の陣地にしていくというシンプルなルール。画面内を動きまわる棒状の“クイックス“や、線の上をバチバチと移動してくる“スパーク”に当たったらアウト。無機質さがクールさと不気味さを感じさせる

ミニ妖精のボクは初めてみる『QIX(クイックス)』に興味津々で、オッチャンの横に座り、

ボク「これ、おもしろいー?」

オッチャン「……おもしろいよ」

ボク「これ、どうなったら勝ちなの?」

オッチャン「……」

ボク「この動いてる棒はなにー?」

オッチャン「……これに当たったらダメなんだよ……アッ!(クイックスに当たってミスした)」

ボク「死んだのー?」

オッチャン「うるさい! あっちいってなさい!」

みたいに邪魔をして怒られた記憶がありますねー。そんなわけでボクにとっては「怖い大人が夢中で遊んでて、邪魔すると怒られる、ちょっと不気味でクールなゲーム」みたいなイメージになったのです。

ちなみに数年後にゲームボーイ版の『クイックス』が任天堂から発売され、そこでボクも本格的にプレイすることになったため、まだキッズ妖精だった当時のボクは長らく『クイックス』は任天堂のゲームだと思っていたりもしました。

ゲームボーイ版でも独特な不気味さも感じさせるクールさは健在で、やっぱり『クイックス』は大人のゲームだなと思ったものです。

なお、その数年後には、新宿の某ゲームセンターでひたすら『アルカノイド』に没頭する声優の大山のぶ代さんを目撃することになり、若き日のボクは「ゲーム好きなオジサンやオバサンはみんなタイトーのパズルゲームをプレイするようになっていくものなのだな、それが大人なのだな」と思ったりもしたとか、しなかったとか。

『フロントライン』もファミコン版を友だちと交互にプレイしまくってましたね。

思えば『フロントライン』は戦争体験なゲームの系譜の祖先的な位置づけのものであり、『フロントライン』を笑いながらプレイしていたあの頃からざっと40年ぐらい経って、今は『バトルフィールド』シリーズ等で手榴弾投げたり戦車に乗ったりしていますがが、進化こそすごいけど、やっていることは似たようなもんですね。

そんなわけで、1980年代アーケードのタイトーエッセンスがたっぷり詰まった『タイトーマイルストーン』。ぜひチェックいただいて、あなたのニンテンドースイッチのタイトーパワーをさらに高めてみてはいかがでしょうか。

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