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山村智美の『未来ゲーム Travelers』
目次
年末年始の喧騒も過ぎ去り、ひととおりのセールも終わり、
「寒いなー……」とつぶやきつつ、まったりと日々を過ごす季節。
そう、2月がやってきました。
1年で最も平均気温が低くなるのが2月初旬頃とされているそうで、
まぁ、言われるまでもなく寒いですねー。
こういう時期こそ暖かい部屋でじっくりしっとりゲームといきたいところですが、光熱費が気になるというのもありますよね。
ボクは寒い季節は頭や顔にタオルやブランケットをぐるぐる巻いて眼と鼻だけ出すという、『幽☆遊☆白書』の軀(むくろ)スタイルで生活してます。顔を冷やさないようにすると、かなり暖かいですし、寝るときにもオススメ。顔が寒いでしょ。
他にも、いわゆる着る毛布的なものもありますし、装備で寒さ耐性を高めて、エネルギー効率を高めに、部屋で快適にゲームをしていきましょう。
それでは今月の曲~。
1983年1月にアーケードゲーム『ゼビウス』が稼働開始されてから、何と40周年。『ゼビウス』があり、ナムコがあり、大堀康祐氏の「ゼビウス1000万点への解法」の存在がゲーム系同人サークル「ゲームフリーク」と結びついて、間をものすごくショートカットすると今の『ポケモン』にたどり着いている気がしますし。とにかく、たくさんの情熱を生んだわけです。
というわけで、そんなゼビウス関連の曲は「XEVIOUS 30TH ANNIVERSARY TRIBUTE」!
こちら、iTunes store専売なこともあってご存知ない人もいるかもしれませんが、2013年に配信が開始された、大久保博氏、AJURIKA氏、Ryo Watanabe氏、三宅優氏、井上拓氏などなど、超豪華な当時のリッジサウンドチーム的サウンドクリエイターによるトリュビュートアルバムです。
こちらiTunes storeで現在も発売されています。iTunes storeの試聴は、こちら。チェックしてなかったー、聴きそびれていたー、という人はぜひ。
というか、40周年記念トリュビュートアルバムは出ないのかな? 出てほしいよねー。
続いて、もう1曲~。
歌手の佐藤千亜妃さんが、宇多田ヒカルさんの「Automatic」をサンプリングした楽曲「タイムマシーン」。「Automatic」が恋の最中を描いているのに対して、この「タイムマシーン」では恋が終わったあとを描いているとのこと。
なお、宇多田ヒカルさんご本人は1月19日に40歳の誕生日を迎えられて「40代はいろいろ」という配信イベントを行いました。「Automatic」は1998年リリースで、宇多田さんは当時15歳でした。改めてすごい。ゲームも音楽もいいものは後に影響を与えて、エッセンスが継がれていきますね。そんな時の流れに想いをはせつつ、佐藤千亜妃さんの「タイムマシーン」、ぜひどうぞー。
Tango Gameworksの完全新作リズムアクション『Hi-Fi RUSH』がめっちゃおもしろい!
2023年の1月のゲームシーンに突如として新しい風、いやビートがやってきました!
Tango Gameworksの新作、『Hi-Fi Rush (ハイファイ ラッシュ)』!
こちら、1月26日の早朝(日本時間)に配信された、XboxとBethesdaの最新タイトルを紹介する「Developer_Direct presented by Xbox & Bethesda」にて、初めてタイトルが紹介され、そして発表と同時に配信開始という、サプライズ的な登場を果たしたゲームです。
朝方の配信で発表されてすぐに配信開始。それがかなりおもしろいゲームで最前線のコアゲーマーたちが「これやばいぞ、おもしろいぞ……!」と突然ザワつきはじめたので、
情報アンテナが高いゲームファンの人でも、26日に目覚めてネットを見てみたらまったく知らない新作ゲームが突然話題になっていた……と、なったりしたわけです。
『Hi-Fi Rush』は、バイオハザードシリーズの原作者である三上真司氏が設立したTango Gameworksの新作アクション。Tango Gameworksというと、『サイコブレイク』シリーズや『Ghostwire: Tokyo』などホラーテイストな作品をリリースしてきましたが、
『Hi-Fi Rush』はご覧のとおり超ポップ!
でも、開発チームは『サイコブレイク』シリーズのチームだそうなんですよね。あの、とびっきりダークで狂気満載サイコホラーのですよ。作風が違い過ぎてちょっと信じられないけど、何しろPVの中で自ら触れてますから。マジだそうです。
それで、実際に『Hi-Fi Rush』がどんなゲームかといいますと、いわゆる3Dコンボアクション。主人公チャイを操作して
スタイリッシュな……もとい、
ノンストップ・クライマックスな……もとい、
リズムにノったアクションを繰り出していくゲーム!
例えば弱攻撃を4発繰り出す基本コンボでも、ただ連打するのではなく、曲のリズムに合わせてポンポンポンポンとリズミカルに押すと、威力がアップ!
『Hi-Fi Rush』は画面に映るあらゆるものが、曲に合わせた同じリズムを刻んでいて、例えばベルトコンベアのオブジェが動くリズムも、機械のスチームが吹き出すタイミングも、体力ゲージのUIが揺れているのも、主人公チャイが歩くテンポも、何もかも。
それらが無意識に、そして強制的に、プレイヤーの指先に影響して、リズムに乗りやすくしてくれている、という感じなんですよね。
何しろ“リズミカルにボタンを押すだけでなぜか楽しい”というのはゲームの気持ちよさの源とも言えるものですし、その気持ちよさを徹底して味わいやすくしてくれているのが『Hi-Fi Rush』の最大の魅力。
グラフィックスのキャッチーさ、ポップさが光り、クライマックスには、Nine Inch Nails、The Prodigy、NUMBER GIRLなど、豪華アーティストたちの音楽がバトルを盛り上げる。
そんな中で、必死にボスの攻撃を避けながら攻撃しているだけでも、自然と曲やキャラクターの動きのリズムに、自分の指が、そして心がシンクロして、何だか無心で夢中で気持ちいいゾーンタイムがやってくる!
文章表現ではなかなか伝わりづらい魅力なので、ぜひ実際にプレイして、その手触りでおもしろさを感じてみてもらいたいです。
鮮烈デビューを決めて、コンボアクションもののゲームが大好物で遊び込んできたボクの目からも、数ある同ジャンルの中でもトップクラスではと思える『Hi-Fi Rush』。ゲームファンは要チェックですよ。
こういう、予定外の新規作品が突然やってきて、それがすっごくおもしろいのって、ゲームファン的に楽しいし嬉しいですよねー。
PC(Microsoft Store、Steam、Epic Games Store)およびXbox Series X|S、また、サブスクリプションのXbox Game Pass / PC Game Passでもプレイ可能です。
電気代の値上げでゲームセンター経営がさらに厳しく……
「ゲームを動かすには電気が必要なんじゃーーー!」
ゼビウス40周年というタイミングにこういうニュースが出てくるのは、複雑なところがありますね。
岡山県倉敷市のゲームセンター「ファンタジスタ」さんのツイートが話題になりました。
それは、「4月から電気代が5割以上値上がりする」というもので、もとよりギリギリだったゲームセンター経営にとっては致命傷だというもの。
言うまでもないんですけど、何しろゲームセンターは電源つけておくだけで、大量に電気をつかいますから、電気代が費用の大きな負担になるんですよね。
こちらの話題について、ねとらぼさんがファンタジスタ店長の大島さんにインタビューされています。
◆「死の宣告が来ました」電気代値上げでゲームセンター悲鳴 店長に現状と対策を聞いた【ねとらぼ】
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2301/28/news042.html
くわしくはこちらのインタビュー記事を必ずお読みいただきたいのですが、コロナ前で15%前後だった固定費が、電気代値上げ後はおそらく30%を大きく上回るとのこと。
別の記事では、営業時間が8時間として、1時間に1人が100円でプレイするだけでは、電気代等の固定費を取り戻すことができない……という試算も見かけました。秋葉原あたりのレトローゲームが盛んなゲームセンターでも、1時間に1プレイ以下のゲームはかなりあると思いますよ。
なので、結局そうした愛好家向けなレトロタイトルは1プレイを200円にすることも検討せざるを得ないというお話も。好きで遊び込んでいる人ほど1プレイが長くなるというのもありますしねー……。
ねとらぼさんの記事には、支援の方法もしっかり解説されていますので、ゲーム愛好家、ゲーセンラブのみなさんは、ぜひそちらチェックしてみてください。
ドラマ「THE LAST OF US」が高評価! 『ゲームセンターCX』20周年で公式Youtubeで懐かしの挑戦が観られるぞ
ゲーム系の映像コンテンツの話題。
サバイバルアクション『The Last of Us』の実写ドラマが人気が高いですねー。
U-NEXT独占配信となっていて、シーズン1は全9エピソードを予定、毎週月曜1話ずつ配信されています。
こちらは下の予告編をご覧頂くのが一番伝わると思いますが、とにかくクオリティが高いんですよ。もともと世界設定や規模の大きな話ですが、独占配信のドラマではなく予算のかかった映画のようなレベルでしっかりと描いています。
あせた色彩に、ジョエルとエリーの乾いた会話、変わり果てた世界の緊迫感、どれも原作ゲームをプレイした人ほど、このドラマやるなーとなりますし、未プレイの人にはクオリティの高いサバイバルもののドラマとして見ごたえがあると思います。
なお、2月13日からは各話の吹替版も配信されるということなので、吹き替え派な人はそのタイミングから観るのもいいかもですね。
そして、早くもシーズン2の制作も決定したと1月28日に発表されました。これが、シーズン1の延長なのか、オリジナルエピソードになるのか、それともゲームの『The Last of Us Part II』を描くのか、原作ゲームをプレイした人にとっては、いろんな意味で気になるところですね……。
もうひとつ、また別のゲーム系映像コンテンツの話題。
“長時間ひたすらゲームをしている姿をテレビ番組としてみせる”といえば、
そう「ゲームセンターCX」ですねー。
ゲームセンターCXは2003年11月4日放送開始ということで、今年11月で20周年。
20周年突入を機にYoutubeチャンネルも解説して、過去の挑戦動画を公開しています。
◆【公式】ゲームセンターCX 20th チャンネル
https://www.youtube.com/@gccx20th
何しろ初期の『アトランチスの謎』や『魔界村』とかですと、有野さんもお若いですよ。約20年前ですからね。
ボクも仕事がら、一般の人からすれば常軌を逸しているほどひたすらゲームばっかりしていますが、そんなボクからみても、往年のゲームを初見からクリアするまでぶっとおしでプレイする(スタッフにクリアや進展を期待されるプレッシャーの中)というのは、なかなか苦行だよねぇ……っと思いつつ番組を観つづけて、早20年。
今、改めて挑戦を観ると、例えば『アトランチスの謎』なんて、1周か2周回って、ゲームでしか表現ができないゲーム性に満ち満ちた、すごいゲームに思えますよ。
ある意味で新鮮な、新しい発見があります。人によるでしょうけど。
あんまり観たことがないという人、特に初期の挑戦は観たことがないという人は、ぜひ公式チャンネルでご覧ください。
……個人的にはぜひ『パリ・ダカールラリー・スペシャル』の挑戦をチャット欄つきのプレミア公開であらためて観たいですねー。
2月の新作ゲームは粒ぞろい! ついに発売となる『ホグワーツ・レガシー』に期待
さぁ、毎月恒例。今月の新作ゲームのお話ですー。
2月は、けっこうバラエティ豊かで人によって楽しみにしているタイトルが異なるかも。
発売予定の中でも注目度が高そうなタイトルは以下のような感じになります。
『ホグワーツ・レガシー』 2023年2月10日
『シアトリズム ファイナルバーライン』 2023年2月16日
『テイルズ オブ シンフォニア リマスター』 2023年2月16日
『WILD HEARTS』 2023年2月17日
『Atomic Heart』 2023年2月21日
『龍が如く 維新! 極』 2023年2月22日
『ライザのアトリエ3 ~終わりの錬金術士と秘密の鍵~』 2023年2月22日
『オクトパストラベラーII』 2023年2月24日
『星のカービィ Wii デラックス』 2023年2月24日
粒ぞろいですが、幅広く注目されているという意味では、
『ホグワーツ・レガシー』がやはり強いでしょうか。
『ホグワーツ・レガシー』は、「ハリー・ポッター」シリーズや「ファンタスティック・ビースト」シリーズの世界観でオリジナルストーリーを楽しめるオープンワールド・アクションRPG。時代設定的には小説や映画よりもさらに古い時代のものです。
学校内や近隣に広がる土地が舞台で、探索やホウキに乗っての移動も可能。原作小説や映画に登場するキャラクターも“1800年代のホグワーツにいた人なら”いるとのこと。
コアゲーマー寄りだと、『Atomic Heart』も注目ですね。
1995年の架空のソ連を舞台にしたFPSアクションRPGで、ゲームプレイトレイラーからもビシビシ伝わってくる、レトロフューチャーで奇妙な恐ろしさに満ちたタイトル。先行プレイレビューでは高難易度であることも伝えられているので、まさにハードコア向け。
HD-2Dのビジュアルとともに高評価された前作から約5年、ついに最新作が発売になる『オクトパストラベラーII』、FFシリーズはじめスクエニタイトル楽曲がたっぷり385曲収録されているという『シアトリズム ファイナルバーライン』も注目ですね。
さらにもうひとつ。セガがタイトル名を伏せたゲームのカウントダウンを行っていますね。
ティザーサイトのタイトルは“csmashvrs.com”。公開と同時に「C-SMASH VRS」という名称のTwitterアカウントも開設されています。カウントダウンは2月14日の1時に終了する予定とのことです。
どんなタイトルが出てくるのか、こちらも注目です。