ゲーム・エンタメの最新の話題を伝えるぞ！
山村智美の『未来ゲーム Travelers』

記事タイトル
ゲーム・エンタメの最新の話題を伝えるぞ！
山村智美の『未来ゲーム Travelers』
公開日
2024年09月06日
記事番号
11783
ライター
山村智美

「gamescom 2024」、「Nintendo Direct 2024.8.27」で注目タイトルが多数発表
プレイステーション5本体が3度目の値上げに
任天堂の歴史を、見て・体験して・遊ぶ！『ニンテンドーミュージアム』が10月2日にオープン
9月の注目タイトルは『ゼルダの伝説知恵のかりもの』！

ゲームやエンタメの最新の話題を伝える月刊連載コラム「未来ゲーム Travelers」です。

さぁ、ゲーム業界が最も活性化する9月がやってまいりました。

東京ゲームショウを皮切りに、ブラックフライデーやホリデーシーズン、そして年末商戦と、ゲームが大量に発売され、シーンの勢いが加速していくその始まり。

それがセプテンバー。

9月です。

9月26日～29日には東京ゲームショウが今年も開催されますが、今年はソニーインタラクティブエンタテインメントが4年ぶりに出展するほか、おそらく最も注目されるカプコンの『モンスターハンターワイルズ』の試遊は過去最大の150台を用意するなど、楽しみなニュースが聞こえ始めています。

今年からは、アナウンス済みな任天堂の次世代機をはじめ、そろそろ家庭用ゲーム機の新しい動きも出てくるのではないでしょうか。

まぁ、この文章を書いている直前にプレイステーション5の3度目の値上げが発表されたという状況で、なかなか先行きを想像することが難しいなと頭を抱えているボクなわけですが。

PS5の値上げについても今回まとめていきますので、そちらもぜひお読みください。

では、今月の曲～。

2024年9月10日に、物語の完結編となるDLC『Episode Aegis』が配信される『ペルソナ3 リロード』の楽曲を、アーティスト「VaVa」さんがDJ MIXした「ペルソナ3 リロードスペシャルムービー ‐DJ MIX by VaVa‐」です。

10月11日には新規タイトルの『メタファー：リファンタジオ』も控えていますし、アトラスファンの人はこの秋は充実したRPGライフを満喫できます。

　
次の曲は、4人組ロックバンドクリープハイプの現メンバー15周年を記念してリリースされるトリビュートアルバム「もしも生まれ変わったならそっとこんな声になって」より、ヨルシカがカバーした「憂、燦々」です。騒がしかった夏がだんだんと薄くなっていくこの時期にぴったり寄り添ってくれるような、爽やかだけど切なさを感じさせるアレンジになっています。

「gamescom 2024」、「Nintendo Direct 2024.8.27」で注目タイトルが多数発表

8月21日に、ドイツ・ケルンで欧州最大級のゲームイベント「gamescom 2024」が開催。

さらに8月27日には、「Nintendo Direct ソフトメーカーラインナップ＋Indie World 2024.8.27」が放送されました。

どちらも、これから年内に発売されるタイトルや来年2025年に発売予定の注目タイトルが紹介されてました。

というわけで、中でも特に注目していきたいタイトルをまとめていきましょう。

まずはgamescom 2024のオープニングライブで紹介されたタイトルからピックアップ！

2025年発売予定の『モンスターハンターワイルズ』の最新映像が公開！　新モンスター「煌雷竜レ・ダウ」と「刺花蜘蛛ラバラ・バリナ」が登場しています。
2025年予定で最も期待されているタイトルと言っていい『モンスターハンターワイルズ』は、世界中のゲーム発表イベントで順次情報を出していますし、東京ゲームショウでもプレイアブルの出展するということで、プロモーションが非常に堅調ですね。
　

かねてより噂のあったシューティングRPGシリーズの最新作『ボーダーランズ4』がついに正式に発表。2025年発売予定で対応プラットフォームは PlayStation5（PS5）、Xbox Series X|S、PC（Steam、Epic Games Store）。
　

シリーズ最新作『餓狼伝説 City of the Wolves』の発売日が2025年4月24日に決定。1999年の『餓狼 -MARK OF THE WOLVES-』から26年の時を経ての最新作。予約特典にはDLCコスチューム「餓狼伝説2 テリー」と、3日間のアーリーアクセス権がもらえることも紹介されました。

また、シリーズを代表する女性キャラ不知火舞が登場！　気になる衣装は新衣装のライダースーツでの登場となりました。「いやーさすがにあの露出の高い衣装は厳しかったのかなぁ時代の流れかなぁ……」と思わせておいて、後半には元祖のあの衣装も紹介されました。日本一。
　

『ストリートファイター6』では、SNKからのゲストキャラクターであるテリー・ボガードが9月24日に実装されることが発表されました。また実際のプレイシーンも初公開。かつての『餓狼伝説』や『キング・オブ・ファイターズ』でのテリーの技の数々、さらに演出にはアニメ版のモーションも見られるなど非常にこだわりの感じられるキャラになっています。

また、上のテリーの紹介映像では、冒頭にまず『ストリートファイターII』のオープニング画面で殴り合っている男たちの再現、続いて車から降りたテリーが看板を見上げるシーンは『餓狼伝説』のオープニングを再現しています。

**©CAPCOM ©SNK CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED.**

さらにちなみに、『ストリートファイターII』のオープニング画面の男たちは右がスコット、左がマックスという名前なんですよ。また雑学が増えちゃいましたね。

■ シャドルー格闘家研究所のキャラ図鑑より『スコット』
https://game.capcom.com/cfn/sfv/column-100906.html

■ シャドルー格闘家研究所のキャラ図鑑より『マックス』
https://game.capcom.com/cfn/sfv/column-100887.html

　
『Marvel Rivals』12月6日リリース決定

マーベルキャラでチーム対戦するシューター『Marvel Rivals』のリリースが12月6日に決定。新たな参戦キャラクターに、この人は欠かせないであろう「キャプテン・アメリカ」、そしてキャプマがいるならやっぱりこの人も欠かせない「ウィンター・ソルジャー」が発表されています。

　
『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』発売日が12月9日に決定

ベセスダ・ソフトワークスよりXbox Series X|SとPC向けに発売される『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』の発売日が2024年12月9日に決定。なお、プレイステーション5版は2025年春の発売となります。

　
　
続いては、「Nintendo Direct ソフトメーカーラインナップ＋Indie World 2024.8.27」よりピックアップ！

HD-2D版『ドラゴンクエストIII　そして伝説へ…』に新たな職業として「まもの使い」が登場することが発表。また、ルイーダの酒場で仲間にできるキャラクターの見た目と髪色、声を選択することが可能、モンスターが活躍できる新要素もあるなど、追加要素が紹介されました。
　

SNKとカプコンの代表的なキャラクターが夢の競演を果たした『CAPCOM vs. SNK』シリーズをはじめ、カプコンのアーケード用ファイティングゲーム全8タイトルを収録した『カプコンファイティングコレクション2』が発表されました。発売は2025年を予定。プラットフォームはNintendo Switch、PS4、PC（Steam）。収録タイトルは以下のとおり。

カプコン vs. SNK MILLENNIUM FIGHT 2000 PRO
カプコン vs. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001
カプコンファイティングジャム
ストリートファイターZERO3↑（アッパー）
燃えろ！ジャスティス学園
スターグラディエイター2 ナイトメアオブビルシュタイン
パワーストーン
パワーストーン2

また、9月12日にDL版が発売される『MARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection: Arcade Classics』に収録されている『MARVEL SUPER HEROES VS. STREET FIGHTER』に、隠しキャラの憲磨呂が原作どおり登場することも公開されました。

初代『ときめきメモリアル』のリマスター版『ときめきメモリアル forever with you エモーショナル』が発表されました。オリジナル版と新しいグラフィックを切り替えてプレイすることが可能で、『ときめきメモリアル2』にあったエモーショナルボイスシステム（EVS）も搭載しておりプレイヤーの名前をボイスで呼んでくれる。
発売時期は2025年、価格は未定、対応機種はNintendo Switch。
　

『悪魔城ドラキュラ』シリーズのニンテンドーDS向け過去3作品を収録したダウンロード商品『Castlevania Dominus Collection』が発表、そして発表後の当日より発売開始になりました。

『悪魔城ドラキュラ蒼月の十字架』
『悪魔城ドラキュラギャラリーオブラビリンス』
『悪魔城ドラキュラ奪われた刻印』

のニンテンドーDS用シリーズタイトルの3作品を収録。また、当時のアーケード版『悪魔城ドラキュラ』と、それをアレンジした『悪魔城ドラキュラ Revisited』も収録されています。

DSの3作品はいずれも人気と希少価値が高く、いわゆるプレミア価格のゲームになっていましたが、これで気軽にプレイ可能になったころが非常にうれしいですね。また、アーケード版のアレンジはいわば新作と言っていいほどに手直しされプレイしやすくなっているとのことで、こちらもうれしいボーナス収録タイトルとなっています。
　

経営シミュレーションゲームでおなじみカイロソフトより、『ドラえもんのどら焼き屋さん物語』が発表後に配信開始。「ドラえもん」だけでなく、「キテレツ大百科」や「パーマン」など、藤子・F・不二雄作品のキャラクターも登場し、かなりこだわりの作りになっていると発売後のSNS等で好評を博しています。

プレイステーション5本体が3度目の値上げに

プレイステーション5本体が3度目の値上げ、周辺機器も値上げとなってしまいました。

新しい価格は、

・PS5：6万6,980円→7万9,980円
・PS5 デジタル・エディション：5万9,980円→7万2,980円
・DualSense ワイヤレスコントローラー：9,480円→1万1,480円
・PlayStation VR2：7万4,980円→8万9,980円

と、本体は13,000円の値上げとなりました。

2020年11月に発売されたときの本体価格は、通常版が54,978円、デジタル版が43,978円。

2023年11月には、新型の発売に合わせて二度目の値上げが行われて通常版が6万6,980円、デジタル版が5万9,980円となりました。

そして、この2024年9月に3度目の値上げが実施されて、発売当初からは約25,000円と2万9,000円値上げされたということになりますね。

以前の値上げの際にも説明しましたが、円安の影響もあり、日本での販売価格を据え置きし続けていると、「海外でPS5を購入するより、日本販売のPS5を購入して輸入したほうが安くなる」という現象が起きてしまうため、差額利益を出そうと海外に個人輸出する動きも起きてしまい日本市場でいびつな品薄状態になる……という結果に繋がります。

そのため、為替のバランスを計りつつ、どこかのタイミングでそうした動きが起きない価格に揃える必要があるというわけですね。

PS5本体の北米での販売価格は通常版が約500ドル、デジタルエディションが約450ドルなので、1ドル150円で換算すると、75,000円と67,500円となります。消費税を考慮すると今回の値上げでほぼ横並びになったというところです。

まぁ、こうした事情はあるわけですが、そうは言っても発売から三度も値上げされたゲーム機というのは前代未聞というか。さすがにゲームファン目線からするとこういう値上げは未経験なところもあり、精神的に厳しいですね。

何しろ8万円ですから。8万円はインパクトがありますね。

この衝撃は1991年に発売されたラップトップ型ゲーム機「PCエンジンLT」が99,800円だったときに匹敵します。

ボクの中学のときの友だちだったM澤くんは学年の中でも稀有なPCエンジンファンでCD-ROM²をはじめ一式をすべてそろえていたのですが、ある日そのPCエンジン一式すべてを中古ゲームショップに売り、PCエンジンLTを購入。それを見せてくれるということで家に遊びにいったのですが「テレビで遊ぶほうが画面が見やすくていいんじゃないか……？」というボクの言葉に激昂し、口をきいてくれなくなってしまいました。

同じく中学のときネオジオ一式を揃えていたことでクラス中の人気者で毎日のように同級生が家に遊びに行っていたTくんですが、やはりネオジオ一式をすべて売り、発売されたばかりのネオジオCDを購入。するとあら不思議、次第に誰も遊びに行かなくなってしまったのです。やっぱりあのローディング時間には耐えられなかったんですよねー。Tくん泣いてましたよ。

閑話休題。

PS5本体の価格が8万円となってくると、ご家庭のお子さんが例えば、『モンスターハンターワイルズ』をプレイしていからPS5が欲しいとねだってきたとしても、まぁなかなかですよね。

Xbox Series Xの59,978 円とXbox Series Sの49,978 円というのもあるにはありますが、

正直なところ親御さん目線だと、いっそIT技術やクリエイティブスキル習得の道にもなるPCを買い与えるほうがいいのではと考えるところもあると思います。

ゲームを遊びたい一心でPCを初購入して、それをきっかけにゲーム以外のいろんなデジタルスキルにも関心が出て後々に仕事に繋がったというのは“あるある”ですよね。

一方で、今回の値上げでは本体以外の周辺機器も値上げされているわけですが、PS5の純正コントローラーであるDualSenseもこれまでの9,480円から11,480円に値上げとなりました。

純正コントローラーで1万円越えというのもだいぶ厳しいですね。DualSenseは特に機能の多いコントローラーなのでどうしても高価になるのはわかるのですが、実際のところほぼ使われていない機能も搭載しているところがあるので、機能を見直して価格をもう少し抑えた新型の標準コントローラーを検討してほしいなと思うところです。

というわけで三度目の値上げとなったPS5ですが、SIEのファーストタイトルはSteam等のPCにも順次提供されるようになりましたし、PS5は“ゲームに用途を限定したPC”という認識でも大きくはズレていないと思えます。Xboxも基本的にはその方向性に準じるところですが、こうなってくるとより、任天堂の次世代機はどのあたりのラインを探ってくるのかが注目されるところですね。

任天堂の歴史を、見て・体験して・遊ぶ！『ニンテンドーミュージアム』が10月2日にオープン

任天堂の「ニンテンドーミュージアム」がついに2024年10月2日にオープンします。

京都府宇治市の、任天堂がトランプや花札などを作ってきた工場の跡地にオープンするこの「ニンテンドーミュージアム」では、任天堂がこれまでに発売してきたすべてのタイトルを展示。任天堂のハードはもとより、ビデオゲームを作る前の時代の製品も展示しているとのことです。
　

展示物を見るだけでなく、ミュージアムに入るときに渡される入館証に記録されたコインを使って遊ぶインタラクティブコーナーも。
家庭用バッティングマシーン「ウルトラマシン」にチャレンジしたり、任天堂が発売していた光を用いた射撃玩具の光線銃「ザッパー」や、スーパーファミコン用の周辺機器や「スーパースコープ」でゲームに挑める「ザッパー＆スコープSP」コーナー、さらには巨大コントローラーで任天堂タイトルをプレイしたり、任天堂と言えばの花札を作るコーナーも。
　