「ゲームレジェンド29」大盛況のうちに終了

  • 記事タイトル
    「ゲームレジェンド29」大盛況のうちに終了
  • 公開日
    2018年11月09日
  • 記事番号
    653
  • ライター
    見城 こうじ

去る2018年11月4日、川口駅前市民ホール フレンディアで開催された「ゲームレジェンド29」に、前回の「ゲームレジェンド28」に引き続き、ゲーム文化保存研究所が出展しました。

初参加だった前回はフリーペーパー『ゲーム文化保存研究所 Magagine vol.1』の頒布のみでしたが、今回は書籍『ビデオゲーム・アーカイブス vol.1 クレイジー・クライマー』『ビデオゲーム・アーカイブス vol.2 ムーンクレスタ』『伝説のゲームデザイナー「上田和敏×遠藤雅伸」対談:ゲーム文化の系譜 Vol.1 』の3冊が販売されました。
どれも紙書籍版としては今回が初めての販売です(『ビデオゲーム・アーカイブス vol.1 クレイジー・クライマー』の電子書籍版は2018年1月15日に発売済み、ほかの2冊は今回、電子書籍版も同時に発売)。

ブースはお客様の列が絶えることなく大盛況でした。書籍販売スタッフの話では、売り上げの一番人気は『ビデオゲーム・アーカイブス vol.2 ムーンクレスタ』だったそうですが、3冊まとめて購入してくださるお客様も大変多かったとのこと。vol.3のタイトルは何になるのかと尋ねられるお客様もいたそうで、シリーズに期待がかかっていることを感じました。筆者はこの3冊すべてにライターとしてかかわってきたので、感動もひとしおです。書籍をご購入いただいた方、ブースに遊びにきてくださった方にお礼申し上げます。

なお、ゲームレジェンドは、2019年秋の回から会場を東京流通センターに移すようで、今後ますますレトロゲームの注目度が高まっていきそうです。

30年経っても変わらないゲームづくりの本質とは?
『伝説のゲームデザイナー「上田和敏×遠藤雅伸」対談』【新刊】

当メディアで記事(「伝説のゲームデザイナー・上田和敏氏×遠藤雅伸氏ダブルインタビュー 前編中編後編」)が公開され、話題となった伝説の開発者、上田和敏氏と遠藤雅伸氏。このお2人の3時間以上に及んだロングインタビューをまとめた《ゲーム文化の系譜 Vol.1》『伝説のゲームデザイナー「上田和敏×遠藤雅伸」対談』を、イベントと同日に発売します。

アーケードゲーム黎明期から企画者として活躍され、『Mr.Do!』(1982年/ユニバーサル)、『スターフォース』(1984年/テーカン)、『ソロモンの鍵』(1986年/テーカン)、『女神転生/女神転生2』(1987年・1990年/ナムコ、アトラス)、『キングオブキングス』(1988年/ナムコ)など多くのヒット作を手掛けてきた上田和敏氏。

そして『ゼビウス』(1983年/ナムコ)、『ドルアーガの塔』(1984年/ナムコ)などの伝説的ゲームの作者であり、現在は東京工芸大学教授などを務める遠藤雅伸氏。2人はともにアーケード、コンシューマー、携帯ゲームと活躍の場を変えていったという似た経歴を持つだけでなく、若い頃からの知り合いで、カードゲームを共同制作した経験まであるという、多くの接点を持つ間柄でもあります。

今回、当研究所では両氏への同時インタビューを敢行。2人の知られざる関係とともに、デビュー作から始まり、これまでほとんど掘り下げられることのなかったガラケー時代やカードゲーム制作のエピソード、そして、ゲームデザイン論など、興味深い話が次々と飛び出しました。

30年経っても変わらない、ゲームづくりの本質をとことん語り合った充実の1冊。ご一読ください!

《ゲーム文化の系譜 Vol.1》 伝説のゲームデザイナー「上田和敏×遠藤雅伸」対談
【著者】上田和敏/遠藤雅伸/見城こうじ /大堀康祐
【内容】
第1章 ヒット作が出るまでの二人の経緯
第2章 “時効だから話せる”伝説作品の開発秘話
第3章 ガラケーゲーム開発の裏側
第4章 二人でタッグを組んだカードゲーム
第5章 30年でゲーム観はどう変わったか
第6章 形を変えて拡大するゲーム業界
第7章 ゲームデザインとボードゲームの不思議な関係
第8章 ゲーム企画の作り込み方
【定価】紙書籍版 1000円/電子書籍版 500円(Amazonで電子書籍版を発売中)
【発売日】紙書籍版・電子書籍版 2018年11月4日
※お問い合わせはコチラまで

ビデオゲームアーカイブスの記念すべき第1弾!
『ビデオゲーム・アーカイブス vol.1 クレイジー・クライマー』

Amazonにて好評発売中の電子書籍『ビデオゲーム・アーカイブス vol.1 クレイジー・クライマー』が紙書籍となって新たに登場。

画期的なツインレバーでゲーム業界に衝撃を与えた異色作『クレイジー・クライマー』(1980年)。アーケードゲームに伝説を刻んだ日本物産を懐かしい写真とともに紹介した特集記事「日本物産とはどんな会社だったか?」や開発者・藤原茂樹氏インタビュー、基板から見た『クレイジー・クライマー』など、名作ゲームが作られた舞台裏を、一般には公開されていなかったオペレーター用の設定資料や海外向けの販促資料とともに初公開しています。

今なお語り継がれるヒット作の全容がこの1冊に凝縮!

『ビデオゲーム・アーカイブス vol.1 クレイジー・クライマー』
【著者】見城こうじ/石黒憲一/大堀康祐
【内容】
・『クレイジー・クライマー』をつくった男、藤原茂樹インタビュー
・日本物産とはどんな会社だったか?
・どんなゲームだったのか?
・筐体から見た『クレイジー・クライマー』
・さまざまなインストラクションカード
・ゲームシステムと操作方法
・登場キャラクターとドット絵パターン
・敵ギミックの出現ポイントまでを網羅した「全ステージマップ」
・「裏技・バグ技」大公開!
・〈対談〉石黒憲一(娯楽産業研究家/キバンゲリオン)×大堀康祐(ゲーム文化保存研究所所長/うる星あんず)
・移植された『クレイジー・クライマー』たち(ファミコン/プレイステーション/玩具・ボードゲーム)
・基板から見た『クレイジー・クライマー』
・基板で分かる『クレイジーコング』『リバーパトロール』との関係
【定価】紙書籍版 1000円/電子書籍版 500円(Amazonで電子書籍版を発売中)
【発売日】紙書籍版 2018年11月4日/電子書籍版 2018年1月18日
※お問い合わせはコチラまで
「クレイジー・クライマー」 ©HAMSTER Co.

ニチブツの名作『ムーンクレスタ』を丸ごと特集
『ビデオゲーム・アーカイブス vol.2 ムーンクレスタ』【新刊】

ゲーム黎明期の名作をアーカイブする『ビデオゲーム・アーカイブス』シリーズ。
その第2弾として、日本物産(ニチブツ)の名作『ムーンクレスタ』(1980年)をフューチャーした『ビデオゲーム・アーカイブス vol.2 ムーンクレスタ』を新たに発刊します。

画期的な3機合体システムや音楽でシューティングゲームを牽引した名作『ムーンクレスタ』。その開発者である藤原茂樹氏へのインタビュー、当時制作を請け負ったジョルダン社の“今だから話せる”開発秘話など、『ムーンクレスタ』の魅力を徹底解剖しています。

第1弾に引き続き、今回も当研究所が所蔵するオペレーター用の設定資料や海外向けの販促資料も掲載。コレクター垂涎ものの資料が満載です。
ニチブツの集大成、ここにあり!

『ビデオゲーム・アーカイブス vol.2 ムーンクレスタ 』
【著者】見城こうじ/石黒憲一/大堀康祐/hally(VORC)/なるお(the syntaxerrors)
【内容】
・『ムーンクレスタ』の誕生秘話、藤原茂樹インタビュー
・どんなゲームだったのか?
・ゲームシステムと操作方法
・キャラクター紹介と攻略法
・『ムーンクレスタ』のサウンドデザイン
・80 年代初期のニチブツ・ゲームサウンド
・当時の空気を伝える雑誌記事や広告
・“今だから話せる”開発秘話、制作会社ジョルダンインタビュー
・基板から見た『ムーンクレスタ』
・『ムーンクレスタ』の姉妹作たち
・海を渡った『ムーンクレスタ』たち
・『ムーンクレスタ』にまつわるよもやま話
【定価】紙書籍版 1000円/電子書籍版 500円(Amazonで電子書籍版を発売中)
【発売日】紙書籍版・電子書籍版 2018年11月4日
※お問い合わせはコチラまで
「ムーンクレスタ」 ©HAMSTER Co.

見城 こうじ

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