誰もが経験したことのある“アイテムの整理”がバトルの鍵を握る!
無料で楽しめて日本語化もされた『Backpack Battles』
いい感じの遊び心地
いい感じのポップさ
いい感じのカジュアルなビジュアル
いい感じの2Dドットなゲームも豊富
いい感じの重すぎない&軽すぎないゲームらしさ
「発見! インディーゲーTreasures」は、
そんな“ちょうどいい感じ”なインディーズゲームを紹介していく月イチ連載です。
今回ピックアップした1本は、こちら。
『Backpack Battles』!
タイトル:『Backpack Battles』
開発元:PlayWithFurcifer
パブリッシャー:PlayWithFurcifer, IndieArk
リリース日: 2024年4月(デモ版を配信中)
価格:未定
配信プラットフォーム:PC(Steam)
【Steam】
https://store.steampowered.com/app/2427700/Backpack_Battles/
「持ち物がいっぱいです」
こんな表示に「あっ……」となって、
いらないアイテムを捨てて整理したこと、ありますよね。
例えば、『バイオハザード』シリーズでインベントリの枠を見つつ所持品の向きを変えたり試行錯誤して、何とか拾ったアイテムをしまったり。
そんな、いわゆるバックパック、インベントリ、持ち物の整理をメインにしておもしろさを生んでいるゲームが、
この『Backpack Battles』なんですヨ。
『Backpack Battles』は2024年4月にリリース予定で、現在は無料のデモ版を配信中のゲーム。
デモ版というと、導入部分をほんの少しだけ遊べるとか、時間制限があるとかが定番ですが、
『Backpack Battles』のデモ版はゲームのメインといえる要素を時間制限などもなくがっつり遊べる仕様になっているんです。デモ版というよりも、アーリーアクセスのゲームを無料提供中という表現のほうが適切に感じるぐらいですね。
さらに、11月5日に配信されたパッチ0.5.6ではついに日本語化! 遊んでみる絶好のタイミングがきているんですヨ。
『Backpack Battles』は、ジャンル的にはデッキ構築型の対戦ゲーム。対戦ゲームとは言っても、自分が操作することはなく、対戦は他のプレイヤーのデータとオートで戦うというものなので「オンライン対戦ゲームって苦手なんだよね……」という人も安心。
メインとなるのは、冒頭から説明しているとおり“インベントリ整理”。
対戦前のショップ画面でアイテムを購入するのですが、買ったアイテムをインベントリに収めないといけません。
インベントリの空いている枠にうまいことたくさんのアイテムを詰め込めるように、アイテムを回転させたり、置き場所を入れ替えてみたり。
アイテム整理が終わったら対戦画面へと進んでバトル開始!
バトルは他のプレイヤーのキャラクターと1vs1で戦う形式。
互いのキャラクターが、インベントリ内のアイテムの効果を使って相手と戦っていきます。
バトル自体はオートで行われていくので、プレイヤーにできることは特になし。持たせたアイテムの効果を見つつ観戦するのみです。
どちらかの体力が尽きたら決着!
バトル後はまたショップ画面に戻るので、アイテムを購入してインベントリを整理して、また次のバトルへと進んでいく。これが本作のプレイの流れになります。
バトルで5敗する前に10勝することが目標で、見事に10勝できればプレイヤーランクアップ! 本作はデモ版ながらランクマッチもすでに実装されているんですよ。
なお、10勝するか5敗したらそのキャラクターでのプレイは終了。次にプレイするときはまた持ち物が初期状態からになります。装備品の持ち越しや育成という要素はなく、あくまでそのときのプレイでショップから購入できたアイテムでやりくりするというもの。
ゲームシステム的には、そのときに手に入れたアイテムを駆使する“ローグライト”で、そのアイテムをうまくインベントリに収めて戦い方を作るという“デッキ構築型”。その結果をわずらわしさのないオートバトルで楽しむというわけです。
オートバトル自体は1~2分、ショップ画面でじっくり考えつつプレイしても、10勝するまでは30分もかからないので、さくさく楽しめるのが本作の良いところですネ。
醍醐味と言えるインベントリ整理は序盤は枠も少なくてシンプルですが、バトル回数が進むたびにインベントリを広げるアイテムが販売されるし、アイテムも特殊かつ強力なものが増えていきます。
手に入るゴールドには限りがあるので、いらないアイテムを売ったりしてうまくやりくりするのがポイント。
まずは何よりも先にインベントリの枠自体を広げるアイテムを買うのがベターですが、その拡張枠も、どういう形で広げるのかを考えなければいけません。
強力なアイテム、特に武器は枠数を多く使いますし、変則的な形をしていたりするので、それがショップに出てくるのを見越して枠を広げておくというのも手。
アイテムはただ詰め込めればいいというわけではなく、“隣接するアイテムに影響を与える”ものがあるところがポイント。理解が進めば進むほど「このアイテムとこのアイテムは並べて置きたいんだけど、ぐぬぬ……」と、インベントリ内を入れ替えるというパズルゲーム的な悩みが出てくるわけです。
また、特定のアイテム同士を並べた状態でバトルをこなすと、アイテム同士が合成されてより強力なものになるという要素もあります。合成アイテムはできる限り狙っていきたいところ。
なお、ショップのラインナップにいいものがないときは、1ゴールド支払って販売アイテムを一新することも可能。限られたゴールドで、どういうインベントリ構成(デッキ)を目指すのか、それが運良くうまく引けるか。カードゲーム的なゲーム性が潜んでいるというわけですね。
コアなゲーマーの間で密かに流行っていた『Backpack Battles』ですが、日本語化されたことで一気にプレイ人口が増えそうな予感。
テンポよく遊べる手軽さと、インベントリ整理と構成の奥行きが良いバランスをしていて、ついつい「もう一回やろ!」となる手触りの良さを生んでいます。デモ版という早い段階からランクマッチというやりがいになるものを用意してあるのもうまいですね。
無料でプレイできますし、PCの要求スペックも最軽量クラスで非常に控えめ。Steamを普段から使っているなら今すぐ誰でもプレイを始められるし、そのおもしろさをおそらく10分かからないぐらいで知れるはず。
気軽かつじっくり楽しめる1本を求めている人は、ぜひチェックですヨ!
Ⓒ PlayWithFurcifer, IndieArk