ゲーム・エンタメの最新の話題を伝えるぞ! 山村智美の『未来ゲーム Travelers』

  • 記事タイトル
    ゲーム・エンタメの最新の話題を伝えるぞ! 山村智美の『未来ゲーム Travelers』
  • 公開日
    2025年02月07日
  • 記事番号
    12506
  • ライター
    山村智美

ゲームやエンタメの最新の話題を伝える月刊連載コラム「未来ゲーム Travelers」です。

大作ラッシュが続く2月です。

何といっても月末に発売される『モンスターハンターワイルズ』の存在感があまりにも大きいわけですが、それ以外にも2月中は粒ぞろいの期待作が毎週のように発売されるので、いわゆる“プレイする時間が足りない問題”に直面している人も結構いるのではないでしょうか。

そもそも、1月もコーエーテクモゲームスの『真・三國無双 ORIGINS』や、GENKIの『首都高バトル』が好評で、こちらをまだプレイ中という人も多そう。

そんな状況に、中毒性が高すぎシリーズ最新作『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』もやってくるわけで、2月は嬉しい悲鳴だなというところです。

プレイできる時間を作る意味でも、体調管理をしっかりして万全の体制で良いゲームを味わっていきたいですね。

それでは、今月の曲~。

観た人の誰もが「何も語れないけど観たほうがいい」とつぶやいたことが、話題に話題を呼んだ劇場先行版「機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」より、星街すいせいさんが歌う「もうどうなってもいいや – Movie edition -」、照井順政さんの「コロニーの彼女(I_006A)」、NOMELON NOLEMON のツミキさんが歌う「ミッドナイト・リフレクション · NOMELON NOLEMON」です。これを定期的に聴きつつ、TVシリーズの放送を楽しみに待ちましょう。

「Nintendo Switch 2」がついに発表! Nintendo Directと体験会が4月に開催!

© Nintendo

ついにNintendo Switchの後継機が発表されました。

その名も、「Nintendo Switch 2」!

任天堂のハードのネーミングとしてはかなり珍しい、そのままナンバリングの名前です。

現在明かされているのは外観とスタンド、そしてJoy-Conの着脱のみ。

現行のJoy-Conは上からスリットに差し込む方式でしたが、Nintendo Switch 2では真横から差し込むスタイル。

これを見たユーザーから主にSNSでは「本体を支えるコネクタが折れてしまわないか」という懸念が出ていましたが、コネクタで支えているわけではなく接続部の凹凸で支えられる形状なので、その心配は杞憂かなと思います。

全体に一回り大型化し、USB端子はUSB-Cを底面と天面に搭載。

映像ではスケートのように縦にしたJoy-Conを滑らせているシーンが、どこか新機能のヒントになっていそうな雰囲気を醸し出しています。

Nintendo Switch 2専用ソフトだけでなくNintendo Switch用ゲームもプレイ可能と、まさに“2”であり上位の後継機となっています。

© Nintendo

公開された映像で確認できるのはとりあえずここまで。

今のところは、ちょっとインパクトにかけるかなという感想も出てはいますが、たしかに控えめな発表だっただけに、本格的な発表段階ではどれぐらい畳み掛けてくるのか、不気味さがありますね。

どんな新機能があるのか、どんな専用ソフトが発売予定なのかなどなど、気になるところ。

そのベールは、2025年4月2日に配信される「Nintendo Direct: Nintendo Switch 2」にて明かされるとのことで、こちらの注目度はかなりのものに。
それこそ今年のゲーム系の発表イベントではトップクラスのアクセス数になるのではと想像されます。

© Nintendo

※参考動画:Nintendo Direct: Nintendo Switch 2

また、実際に実機を手にとってプレイを体験できる体験会が世界15の地域で開催予定。日本では4月26日(土)と27日(日)の2日間、千葉・幕張メッセ ホール9・10・11にて開催予定で、入場できるのは事前応募に当選された人のみ。
2月20日まで下記の公式サイトにて受け付けていますので、興味のある人はぜひ。

© Nintendo

くわしくは、こちら:Nintendo Switch 2 体験会 TOKYO

「こういうのを待っていたんだ……!」の声が続出な18年ぶりの新作『首都高バトル』

© Genki Co., Ltd.

夜の首都高をハイスピードに駆けていく。

今は少し色褪せてしまった存在と行為。

夜、車、流れる景色、出会い、バトル、スピード、理解。

ですが、そこにどこか人を惹きつけるものがある。

そんな魅力が具現化されたシリーズといえば、『首都高バトル』。

18年ぶりの新作をリリースした『首都高バトル』が前評判以上の人気になっています。

『首都高バトル』は文字どおり、首都高速道路をメインに夜な夜な車を走らせ、各エリアをテリトリーにするライバルとスピードとプライドの戦いを繰り広げるレースシリーズ。

なかなか今の時代となってはあれこれ言われてしまうモチーフではありますが、そこはあくまでゲームなので。
18年ぶりの新作ではそうした懸念に物怖じせず、魅力をスポイルすることなく、シリーズ作の魅力をしっかりと発揮しています。

© Genki Co., Ltd.

首都環状線を流していると遭遇するライバル車にパッシングしてバトル開始!

従来のレースゲームのようなゴール地点は存在せず、スピードで差をつけて、相手の精神力=SP(スピリットポイント)を削り切ったほうが勝利となります。

まさに走り屋のプライドの勝負。

「あいつの方が……速い!」とわからせれば、もしくはわからせられると決着になるという、否が応でも熱くなるバトルシステムです。

ライバルたちのネーミングも秀逸。

C1内回りを縄張りにする「ローリング野郎」たちに「残影のテールレッド」、湾岸線の「ワイルドバード」に「哀愁のジュピター」、大黒PAの「カミソリの三浦」、新環状の「暁の閃光」、そして「12時過ぎのシンデレラ」……。

まるで平成の真っ只中から蘇ってきたかのようなかぐわしいネーミングのライバルたちとの遭遇に「こういうのでいいんだよ……!」と心のニヤニヤが、いや、心のエグゾーストノートが止まらない。
上にあげたライバルはほんの一部で、たくさんのライバルたちが待っています。
また、バトル後にはPAで相手ドライバーとの会話もありますが、こちらも夜の雰囲気というか、心地いい痛さというか、そうしたテイストがたまらないんですよ。

© Genki Co., Ltd.

公道レースものの漫画やアニメにハマった経験のある人だと、本作の魅力はさらに倍。

ライバル車を見つけたら、

「撃墜させてもらおう 走り続けてきた経験とプライドにかけて」

と言いながらパッシング。

「世の中ってサ けっこーシラけてる奴多いだろ だからコッチもついシラけたフリするのヨ その方がラクだし でも そーゆーフリしてると本当にシラけてしまうんだナ」

なんてつぶやきながら走り、

「大事なコトは誰も教えてくれない。それは自分でわかっていかなきゃならない」

自分に言い聞かせていく。

「好きなように生きると、好きな事をして生きるは全然違う」

自分の人生に問いかけながら走る。

そうすれば、その夜は最高の時間になります。きっと。

これは『湾岸ミッドナイト』の名台詞ですが、首都高バトルをプレイしながら『湾岸ミッドナイト』の名台詞を思い出せば、ゲーム体験は何倍も豊かになりますし、そうした味わいかたもできるのが『首都高バトル』。

© Genki Co., Ltd.

世代ド真ん中の人の期待に応えられる内容となっていますが、それ以上に若い世代のストリーマーさんらにも、“なかなか他にない味がするゲーム”として楽しまれているのが見受けられます。
気になっていたという人はぜひ、あらためてチェックですよ。

“凄すぎて何が悪い”超忍リュウ・ハヤブサが帰ってきた! 新作『NINJA GAIDEN 4』が発表

1月24日に配信されたXboxの新作を紹介する“Developer_Direct 2025”にて『NINJA GAIDEN 4』が発表されました。

『忍者龍剣伝』から始まり、高難易度で知られる忍者アクションゲーム『NINJA GAIDEN』シリーズですが、ナンバリング作品は13年ぶり。

開発はコーエーテクモゲームスのTeam NINJAとプラチナゲームズが共同で行い、発売はXbox Game Studio、つまりはマイクロソフト。
2025年秋発売予定で、Xbox Game Passで配信されますが、Xbox Series X|S、Steam、さらにPlayStation 5にも提供されます。

また、1月24日の配信では『NINJA GAIDEN 2 Black』もサプライズで発表後より配信が開始されました。

2008年に発売された『NINJA GAIDEN 2』のリマスターとなりますが、『Unreal Engine 5』で再構築されており、新作の『NINJA GAIDEN 4』に向けての万全の体制を感じさせるクオリティになっています。

正直なところ、長らく音沙汰がなく、多くのゲームファンからは記憶の棚の奥の方にしまわれていたのではと感じる『NINJA GAIDEN』シリーズですが、インディーゲーム界隈ではドット絵ハイスピードアクションは一定の作品がヒットしていますし、よりグラフィックリッチな作品の復活を求めていたアクションゲームファンも多いのではないでしょうか。

© コーエーテクモゲームス All rights reserved.

コーエーテクモゲームスでは2025年1月に発売された『真・三國無双 ORIGINS』も高評価ですし、多少苦戦している感のあったIPの復権に成功しているという印象がありますね。

また、『NINJA GAIDEN』シリーズの発売を行うXbox Game Studioですが、マイクロソフトの展開としてはGame Passの業績が向上しているという発表もあり、同時にPlayStationへの提供も増えています。
独占的な展開よりもサブスクリプション含めプレイできるハードや方法を増やしユーザーの関心を高め、トータルでの向上を目標にするほうが結果に結びつくというところでしょうか。

ゲームファンとしては、休眠しているシリーズが新たな魅力を獲得して帰ってくること、そしてそれをプレイする方法が多く用意されていることはシンプルに嬉しいですよねー。
今年の秋の期待作がまたひとつ思いがけないものが増えました。
 

2月の注目タイトルは……もちろん『MONSTER HUNTER WILDS』! 『シヴィライゼーション VII』や『龍が如く8外伝』など大型注目作が並ぶ

2025年2月に発売されるタイトルから注目作をピックアップ!

今月はもう、発売前からおそらく2025年を代表するトップ2のうちの1つであると言われる『モンスターハンターワイルズ』が発売となりますね。ここに全力出すという人も多いかと思います(ちなみにもう1本は秋に発売予定の『Grand Theft Auto VI』)。

とはいえ、『モンハンワイルズ』は2月28日と月末ですし、2月は結構な大型タイトルが並んでいるんですよ。

まずは、中毒性が高すぎてハマると人生が大変なことになることでおなじみ(?)、シリーズの最新作『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』が11日に発売です。豪華版だと5日早くプレイを始められるので、実は本稿掲載時にはもうプレイ中の人もいるかと思います。

2月13日には、かねてより話題のインディーゲーム『都市伝説解体センター』が発売。
さらに2月21日にはハワイを舞台に主役を真島吾朗で展開する『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』も発売されます。

毎週のように話題作が続きますね。

欲しいゲームが増えても、残念ながら時間は増えませんので……計画的にどうぞ。

それでは、良いゲームライフを!

 

2025年2月11日

『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』

[Nintendo Switch][PS5][PS4][Windows PC(Steam)]

 

2025年2月13日

『都市伝説解体センター』

[Nintendo Switch][PS5][Windows PC(Steam)] 

 

2025年2月21日

『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』

[PS5][PS4][Windows PC(Steam)]

 

2025年2月28日

『MONSTER HUNTER WILDS』

[PS5][Windows PC(Steam)]

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