コインプッシャー✕ローグライクで、ビルドシナジーがコインのジャラジャラ爆発を巻き起こす! 攻略のわかりやすさにはもう一歩ブラッシュアップに期待『RACCOIN』

  • 記事タイトル
    コインプッシャー✕ローグライクで、ビルドシナジーがコインのジャラジャラ爆発を巻き起こす! 攻略のわかりやすさにはもう一歩ブラッシュアップに期待『RACCOIN』
  • 公開日
    2026年04月17日
  • 記事番号
    14198
  • ライター
    山村智美

いい感じの遊び心地
いい感じのポップさ
いい感じのカジュアルなビジュアル
いい感じの2Dドットなゲームも豊富
いい感じの重すぎない&軽すぎないゲームらしさ

『発見! インディーゲーTreasures』は、
そんな“ちょうどいい感じ”なインディーズゲームを紹介していく月イチ連載です。

今回ピックアップした1本は、こちら。

『RACCOIN』!

 

タイトル:『RACCOIN』
開発:Doraccoon
パブリッシャー:Playstack
リリース日: 2026年3月31日
価格:1,300円
配信プラットフォーム:PC(Steam)

 

キラキラ光るコインの山、派手なライト

手招きするように前後に動き続けるスライダー

投入したコインがステージの上に躍り出て

ジャラジャラとコインの滝が降っていく

そんな気持ちよさのあるコインプッシャーに、もし……

“爆発”を生むアイテムがローグライクに出現したら

プレイ次第で想像を超えたジャラジャラが巻き起こる!

それが今回紹介する『RACCOIN』です。

『RACCOIN: Coin Pusher Roguelike』は、コインプッシャーを様々な効果をもたらすアイテムを組み合わせたデッキを構築してプレイしていくローグライクスタイルのゲーム。

一定のスコア獲得ごとにアイテムが出現してそれを選択する、いわゆる“いまどきのローグライク要素”をかけ合わせたゲームも、これまでに様々なジャンルの作品が登場してもはや1ジャンルと化していますが、ついにコインプッシャーが登場しました。

基本ルールはクラシックなコインプッシャー。前後に往復するプッシャー台に左右からコインを投入して、板の動きでコインを手前に落として得点を稼いでいきます。

1プレイは15ラウンドで構成されていて、各ラウンドには目標スコアがあり、手持ちのコインがなくなるまでに目標スコア分のコインを獲得すれば次のラウンドへ。これを15ラウンド完走できればゲームクリアとなります。

本作のスコアは、落としたコインの価値(基本スコア)×スコア倍率(スコアレートとコンボによる倍率アップ)で決まるところが最大のポイント。

連続してコインを落とせばコンボが続いていってスコア倍率が上がりますが、一定間隔が空くとコンボが途切れてしまうため、コインを投入するタイミングとプッシャーのリズムを合わせる駆け引きが重要。

コンボが一定数以上続くとルーレットが回転! 止まった目によってコインの雨が降ったり巨大なコインタワー出現したりなどのボーナスが発生します。

そびえ立つコインタワーは現実のメダルゲームで見たことがある人なら「これを崩してみたいなー」と一度は思ったことがあるであろう代物。タワーを崩せばコインがジャラジャラと大量落下! それがコンボ数を高めて次のルーレット回転になるというループも生まれます。

本作のカオス度合いを高めているのが“ローグライクに手に入る特殊コイン・チップ・プライズ”といったアイテムの要素。ラウンドの間にはショップがあって、そこで様々な効果のあるアイテムが購入できるので、そこでいかにシナジーの出る組み合わせを構築できるかが本作のポイントになります。

ショップで購入できる要素は以下のとおり

・特殊コイン
 投入するコインそのものに特殊な効果があるもの。クリップの枠数だけ所持できるのでクリップを拡張するのもポイント

・チップ
 所持しているだけで効果を発揮するパッシブ効果アイテム。スコア倍率をアップさせたり、コインの動きを変えたりなど様々

・プライズ
台に設置できる特殊効果のあるオブジェクトや、コインに特殊な効果を付与するコーティングなど、使い切りのアイテム

特殊コイン・チップ・プライズによって、本作のスコアである「コインの価値(基本スコア)×スコア倍率(スコアレートとコンボによる倍率アップ)」のどちらもが変化していくところがポイント。

さらに、本作にはプレイするキャラクターの要素もあります。各キャラクターは固有のコインセット・特殊能力・入手しやすくなるアイテムに違いがあって、適したビルドとプレイの感触が大きく変わります。最初は1体のみですが、条件を満たすと順次アンロックされて6体が選択できます。

『経理』
初期開放キャラクターでショップでの購入に使うチケットの獲得に優れている。安定してチケットを獲得できるので倍率やゴールドコインなどでスコアを伸ばす堅実なビルドに向いています
『生物学者』
動物コインと植物コインに特化しているキャラクター。動物コインが動き回って捕食したり肥料を撒き散らしたりの一方で、それによって植物も繁殖していくなど、自然の食物連鎖のような動きが展開されて予想のつかない動きが楽しめるプレイになります。
『化学者』
元素コインとコインのコートを活かしていく。元素コインのかけ合わせでいろいろな反応を起こして、爆発や落下を狙う。爆発が連鎖して起こりやすくて、スコアが急激に跳ね上がることも。
『トレーダー』
ルーレットのスピンエナジーが溜めやすくて、ルーレットをたくさん回していくスタイル。ショップの商品も一定確率で無料になるなど、運の要素が影響する。
『天文学者』
宇宙コインに特化したスタイルで、コインがいろんなところから落下し、落下した箇所でコイン同士の反応を起こしていく。うまくコントロールするのは難しい予測がつかないタイプ。
『食いしん坊』
食べ物コインをガジェットで調理するという能力を持っている。特定のコイン同士を調理することで価値や効果の高いコインを作り出せる。

 

キャラクターの個性・特殊コイン・チップ・プライズと、これらを活かしたうまい組み合わせを作れると、もはやコインを投入せずともひたすらにコイン同士が変化を起こし続け、コンボも続いて、ひたすらに倍率が高まり続ける……という状況にもなっていきます。

ただし、本作のちょっと気になったところとして、これら“アイテムの効果が把握しづらい”のが難点。

こうしたローグライクなゲームは、セオリーの組み合わせや、いわゆる勝てるビルドがプレイするうちに“自然と見えてくるか”がひとつのゲーム性でありおもしろさにつながっていくわけですが、本作はそれが見えづらいのが、どうにも気になるところ。

ビルドに関わる要素が多いことや、説明がちょっと直感的でないところ、流動的なコインプッシャーの中でそれらをうまく使わないといけないというところなどが理由で、深く考えずに感覚的にプレイしていると、なぜか爆発的な結果になることもあります。

偶然うまくいくこと自体は楽しいのですが、キチンと理解度を高めて攻略していこうとすると、ちょっと難解さや面倒くささが先に立ってしまうところがあるかも。コインプッシャーというものが本来は無心で楽しむ側面が強いものなのもあり、ここは人を選んでしまうかもしれません。

ローグライクのシナジー×コインプッシャーの物理演算ジャラジャラコインドロップの気持ちよさが、うまく機能すると爆発的なスコアを出して気持ちよさを味あわせてくれる『RACCOIN』。

本来のメダルゲームでのコインプッシャーはメダルゲームの象徴的な存在であり、同時に“良い意味で渋い積み重ね”を楽しむものなわけですが、遊んだことのあるほぼすべての人が「もっとドジャーっとジャラジャラーっと落としてみたい!」と思ったことがあるだろうという代物ですが、それがローグライク要素でより戦略的に実現できるという1本。

ちょっとビルドの把握などの攻略への取っ付きがわかりづらかったり、犬コインなどの特定のものが強力すぎたりなどもあって、もう一歩のブラッシュアップをアップデートに期待したいところはありますが、プレイヤーの想像を超えた独特な“ハチャメチャ連鎖”が起きたりするのは、本作の良いところ。

価格が手頃で、価格以上に楽しめる良さは十分にありますので、ちょっと変わったコインプッシャーに興味がある人は、ぜひチェックしてみてください。

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