餅月あんこのゲーセンに行きたい!

  • 記事タイトル
    餅月あんこのゲーセンに行きたい!
  • 公開日
    2022年10月14日
  • 記事番号
    8611
  • ライター
    餅月あんこ

第55回 おにたま放送局に潜入したい!(前編)

先日、ONION softwareさんの映像配信サイト、OBS(おにたま放送局)のOBSLiveにゲスト出演させていただいてきました。アーカイブを拝見すると、ゲストコーナーにはゲーム黎明期を創ってきた、そうそうたるゲーム業界の重鎮のみなさまが出演されている(ヒイッ……私が混入してすみません)おにたま放送局OBSLiveとは? というわけで、ゲスト出演しつつおにたま放送局のスタジオからのレポートをお届けします!

おにたま放送局にこんにちは

OBSLive 2022/09/02 放送分(https://youtu.be/nd4HGFPs2lY)、餅月登場シーンより。
「緑の服は透明になってしまうので気をつけてください」と言われたので気をつけて持参してみました。

――― よいしょ。

おにたまさん(以下『お』):仮面をつけて……VRゴーグル!?

――― 今日はゲームをプレイするというお話なので、透明度を……視認性を高めてきました。

お:(笑)。

――― 今日はゲストに呼んでいただいてありがとうございます!(あさっての方向を向いて)

お:(手を振りながら)こっちですよ! 番組の流れは、VTRが入るんですが、その合間にゲストコーナーがあって、一緒にお話をしていただくという感じです。あと、レギュラーコーナーの『せんちゃんのちっちゃいの大好き』(ご担当者さんは「せんちゃ」さんですが、コーナー名は「せんちゃん」さんとなっています!)っていうコーナーがあるので、そのときも参加していただいて。

――― ガジェット紹介のコーナーですね。ちなみに今日紹介するガジェットは何なんですか?

お:僕にもわからないです(笑)。

――― えっ、そうなんですか!(笑)

お:今たぶん決めてるところだと思います(笑)。最後に告知コーナーがあって、そこで何かお仕事などのお知らせがあれば聞かせてください。

――― ゲーム文化保存研究所で連載させていただいてますが、おにたまさんに色々お世話になってるので、「よろしくお伝えください」と言われて来ています!

お:そうそう、すごく近いところで活動されてて、共通の知人が多いなぁと。

おにたまさんがOBSLiveを始めた理由

おにたまさんのバックに見えるのがOBSLiveが配信されるスタジオ!

――― おにたまさんは何年生まれですか?

お:僕は1966年生まれです。

――― 私より10歳上ですね。ホントにアーケードゲームと共に大きくなったっていう感じの世代でしょうか。

お:そうなんです。僕はアーケードゲームに触れて育ってきたので、今もずっと推してるんです。ずっとパソコンのゲームを作ってたんですけど、その後、みんなで会社を作って、家庭用ゲーム機のゲームを作るようになったのが、この会社なんです。あんこさんがファミ通に登場した頃(1991年)は、ゲームボーイやスーパーファミコンのゲームを作ったりしてました。

――― そうかそうか!

お:僕は仕事ではコンシューマーゲームを作ってましたが、アーケードゲームは作ってないんです。だから、昔アーケードゲームを作っていたすごい人たちに、もう1回いろんな話を聞いてみたいな、と思って、いろんな人を呼んで話を聞いたりしてるんです。

――― なるほどー。ちなみに、この番組の正式名称は……?

お:『おにたま放送局』っていう名前で始めて、今は『OBSLive』って名前にしてるんですけど、色々と他のハッシュタグとかぶってしまっていますね(笑).。

――― 『OBSLive』ってけっこう汎用性の高い……。

お:『OBS』っていうソフトが後から出てきたんですよ!

――― あっ、そうだったんですか!!

お:あのソフトは関係ないんです! うちの『OBSLive』は2001年からやってるんです(笑)。

――― えっ、ちなみに何の略ですか……?

お:『Onitama Broadcasting System』っていう。『TBS』っぽくしたんです。

――― あっ、そういうパロディだったんですね。

お:そうなんです。そしたら大分放送もまったく同じ『OBS』で。それも、あっ、かぶってる!  と思ったんですけど、まあいいや、と(笑)。

――― 3文字はなかなか、どこかとかぶりがちですよね~、そうだったんですね~。あのソフトを使ってるのかと思ってましたが、おにたまさんの『OBSLive』は2001年からですもんね。

お:そうなんですよ、「こっちが先なのに!!」と(笑)。まだYouTubeもなかった時代で。

――― えっ、最初は何で配信してたんですか?

お:Ustreamっていうサイトもあったんですけど、それもまだできてない時代なんです。家にサーバーを置いて、ちょうどその頃、ADSLっていう速いブロードバンドが……動画を送れるくらいの高速な回線のインターネットサービスが提供され始めたんですけど、それと共に「何かおもしろいことをしたいな」と思って、まず仲間内だけで放送が送れる、っていうのを実験的に始めたのが『OBSLive』だったんです。

――― それはちなみにリアルタイムですか?  ストリーミングっていうことですか?

お:リアルタイムです。

――― へぇ~! 自分のサーバーで。

お:そうです。ものすごく画面も小さかったし、画質も全然良くなかったんですけど、自分の家にサーバーを置いて、そこに何人かがアクセスして、っていうのが始まりです。それがだんだん、いろんなサービスが出てきて、こっちを使ってみようかな、と色々試して。

――― じゃあ歴史としては自サーバーから始まって、次にUstreamの時代?

お:そうです。その間にAbema系のサービスを使ったりしたこともあったんですけど、今、最終的にYouTubeのライブ配信に落ち着いてます。

――― アーカイブはどれくらい観れるんですか?

お:Ustreamで始めた2010年のものからです。その頃からの放送は、ほぼすべて公開してます。

豪華ゲスト!

――― 本当にそうそうたるかたがたがゲストに。

お:本当にありがたいです。

――― みなさんもともとお知り合いだったりするんですか?

お:知り合いだったり、知り合いのツテだったりして、声をかけてもらったりという感じです。

――― やっぱりアーケードゲームに関係のあるかたが多いですよね。

お:知り合いの関係でアーケードゲーム関係のかたが多いですけど、ゲーム関係ならどなたでも……ゲームに関係ないかたでも、おもしろそうなお話が聞ければ、という感じです。

――― なるほど~。さっきおっしゃってた、ゲーム開発のいろんなかたのお話を聞きたいっていうのがキッカケという。

お:そうです。今だから話せることとか、僕が個人的に「あのときはどうだったの!?」と思うことを聞いたりとか。それでとにかく、古いゲームを多くの人に紹介したいなあと思っていて。アメリカでE3っていうショーがあるんですけど、以前は会社でよく行っていて、ついでに会場の周辺を探すとけっこう古いゲームが置いてあるお店がいっぱいあるんですよ。それを紹介するビデオを撮るようになったんですが、それから、そういうビデオを撮るために海外に行くようになったり……最近は行けてないんですが。

――― コロナ禍ですもんね。

お:驚いたのが、ラスベガスで遊んでたら、海外のかたに「お前をYouTubeで観たことがあるぞ」って(笑)。すごいな! と。

――― 海外のかたも観てるんですねー!

次回、後編に続きます!

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