プレイヤー心理が揺らぎまくる優れた遊び“かくれんぼ”に“お絵かき”をプラス! 2026年最大ヒットのインディーパーティーゲーム『めっちゃカメレオン』

  • 記事タイトル
    プレイヤー心理が揺らぎまくる優れた遊び“かくれんぼ”に“お絵かき”をプラス! 2026年最大ヒットのインディーパーティーゲーム『めっちゃカメレオン』
  • 公開日
    2026年07月17日
  • 記事番号
    14621
  • ライター
    山村智美

いい感じの遊び心地
いい感じのポップさ
いい感じのカジュアルなビジュアル
いい感じの2Dドットなゲームも豊富
いい感じの重すぎない&軽すぎないゲームらしさ

『発見! インディーゲーTreasures』は、
そんな“ちょうどいい感じ”なインディーズゲームを紹介していく月イチ連載です。

今回ピックアップした1本は、こちら。

『めっちゃカメレオン』!

 

タイトル:『めっちゃカメレオン』
開発:lemorion_1224
パブリッシャー:lemorion_1224
リリース日: 2026年6月10日
価格:790円
配信プラットフォーム:PC(Steam)

 

誰もがすぐに理解できるルールで

オンラインマルチを楽しみたいけどガチ対戦はしんどい

気軽に楽しめて、創造力に人それぞれの個性が出る

工夫次第でいくらでも遊べて、アイデアに笑いが生まれる

真っ白な体にお絵描きして、カメレオンみたいに擬態!

それが今回紹介する『めっちゃカメレオン』です。

連載の掲載タイミングの都合で配信から丸々1か月ほど経ってしまいましたが、それでもこれを扱わないわけにはいかないよなぁ、というわけで。

『めっちゃカメレオン』です。

爆発的なヒットになるインディーゲームがほぼ例年のように登場していますが、今年のトップは間違いなくこれ。配信開始から1か月を待たずして販売1,500万本を突破したというモンスタークラスの人気となっています。

もはや説明不要かとも思えますが、まだ「話題になっているのは知っているけど、どんなゲームかちゃんとは知らない」という人もいると思いますので、改めて紹介していきましょう。

本作は、鬼チーム(ハンター)と隠れチーム(カメレオン)に分かれて遊ぶ、

マルチプレイ専用の“お絵かき”かくれんぼゲーム。

ルール自体はシンプルで、隠れる側は制限時間内に鬼に見つからないように隠れ、鬼側は時間内に全員を発見すれば勝利というもの。ベーシックなモードだけでなく、見つかった人が鬼になる「増え鬼」モードなどのバリエーションもあり、短時間でサクッと遊べます。

実際のプレイの流れは以下のようになります。

 

・『ルームを作成、または参加』

自分でルームを作成するか、誰かのルームに参加。ルームには「初心者歓迎」「配信視聴者参加OK」「ガチ勢」「短時間プレイ」「友達募集」など様々なタグがつけられるようになっていて、好みに合った部屋を探せるようになっています。

 

・『マッチング&チーム分け』

人数が集まったら鬼を希望する人は中央の台の上に。それ以外は隠れる側に。

 

・『準備フェーズ(隠れる側)』

マップ内で隠れる場所を決めてポーズを選択、背景に同化するようにペイントツールで体を塗っていく。

 

・『ゲームスタート』

制限時間内に、鬼が隠れているプレイヤーを探していく。隠れている側は口笛を吹いて鬼を挑発することも可能。

 

・『タイムアップ後に答え合わせ』

ラウンド終了後に隠れていた場所を振り返って盛り上がる。おもしろい隠れ方にグッドをつけることもできる。

 

とてもシンプルな「デジタルかくれんぼ」なわけですが、

「かくれんぼ」という遊びにはそもそも、

“プレイヤー心理の揺らぎ”

が発生しやすい優れた遊びなんですよね。

例えば隠れ場所を探しているときには、

ステージをうろうろしていると「お、ここに隠れると良さそう!」と閃めいてワクワクする期待値のおもしろさが出るときもあれば、

時間制限が迫ってきて「やばいやばいやばい! もうここでいいやッ!」と変なところに隠れるという焦りと笑いのフックが出ることも。

また、本作ならではのペイントの要素は「ここをこう塗ってこうすると……いいんじゃないか?」と試行錯誤するクリエイティブなおもしろさ。

鬼が近くを通っているときの「うわぁーバレそう!」というドキドキ感から、うまくタイムアップまで見つからなかったときの達成感もあり、「そこでバレないとどうして思ったんだ?」とツッコミたくなるような隠れ方が笑いを生んだりと、プレイヤーのポジティブな感情の動きが満載です。

プレイするほどに“より際どいところに隠れたくなる”という、ちょっと露出狂気味な変な上昇志向も生まれるのも本作のユニークなところ。

プレイし始めの頃は、高いところやオブジェクトの隙間の暗がりなど、そもそも鬼が見づらい場所にシンプルな塗りつぶしのペイントで隠れがちですが、慣れてくると鬼の意識の盲点をつくような堂々とした場所に工夫したペイントで隠れるようになっていきます。

“ここはさすがにすぐバレるか?”というギリギリを攻めるスリル。

そんな攻めた隠れ方でタイムアップまで見つからなかったときの“やったー!見つからなかったー!”という興奮。

隠れているプレイヤーが鬼の画面内に入ったものの見つからなかった場合、うまく隠れられている証として「見逃しポイント」が加算されるシステムがあるのも、そんな大胆ギリギリプレイを加速させるエッセンスとなっています。

ペイント次第で思いがけない隠れ方をできるのが本作の大きな魅力です。

アップデートもハイペースに行われていて、7月11日配信のアップデート2.6.0では、人気YouTuber・HIKAKINさんとのコラボマップ『HIKAKINミュージアム』が追加されました。

HIKAKINさんやSEIKINさんの写真、みそきん、ONICHA麦茶などのゆかりのアイテムが満載のミュージアム風マップで、隠れる側も鬼も、なにしろマップ内をじっくり観察するのがメインな本作だけに、コラボは“しっかり見てもらえる”という点においてかなり優秀なのかもしれません。

たった2人で開発したという本作ですが、売り上げ本数の推移は、

6月12日 50万本
6月14日 100万本
6月15日 200万本
6月17日 300万本
6月20日 500万本
6月22日 700万本
6月26日 1,000万本
7月5日 1,500万本

と、まさに記録的なヒットとなっています。野良のマルチはもちろん、視聴者参加型の配信にもぴったりなので、ストリーマーやVTuber界隈でも連日盛り上がっています。価格も手頃でワイワイ遊ぶのに最適なところもヒットの大きな要因と言えるでしょう。

現在はSteamのみで販売されている本作ですが、今後スマートフォンや家庭用ゲーム機にも展開されればそれもまた大きなヒットになりそう。

プレイする環境があるものの「フレンドと遊ぶツールなんだろうな」と思っていた人は、野良マルチでも本作は十分に楽しめるのでぜひチェックしてみてください。

こんな記事がよく読まれています

2018年04月10日

ゲームセンター聖地巡礼「1980~1990年代 新宿」前編

今回から、新企画「ゲームセンター聖地巡礼」の連載がスタートします。当研究所・所長の大堀康祐氏と、ゲームディレクターであり当研究所のライターとしても協力いただいている見城こうじ氏のお2人が、1980~1[…]