【告知】市立小樽文学館で「小樽・札幌ゲーセン物語展」開催 1月16日~

  • 記事タイトル
    【告知】市立小樽文学館で「小樽・札幌ゲーセン物語展」開催 1月16日~
  • 公開日
    2020年12月25日
  • 記事番号
    4411
  • ライター
    藤井昌樹

北海道小樽市の市立小樽文学館で、2021年1月16日から3月28日までの期間、「小樽・札幌ゲーセン物語展」が開催されます。
1980~90年代のゲームセンターとアーケードゲームをテーマにした展覧会です。
当時のゲームセンターで使われていたポスターやチラシ・パンフレットなどのグッズ類、ゲームの紹介やハイスコアを掲載していた雑誌、ゲームサウンドを音源化したレコードやカセットテープ・CDといった関連アイテムのほか、実際にゲームをプレイできる筐体も展示されます。

失われつつあるゲーム文化を後世に伝えたい

当時のアーケードゲームの一部は移植や配信サービスなどによって今でもプレイ可能ですが、昔ながらのスタイルのゲームセンターという場所はどんどん減少しています。
北海道では昨年、80~90年代のクラシックゲームをプレイするコーナーを擁していた「ディノスパーク札幌中央店」が閉店し、多くの道民プレイヤーにとっては当時のゲーム文化が消えていくという意味で象徴的な出来事に感じられ、喪失感にも繋がっています。
そうした思いを受けて、様々なゲームファンの有志の協力を得て作られているのが今回の展覧会の特徴でもあります。
筐体や基板も含めた大半の展示品は、札幌圏に住むゲームファンのコレクションを借りて用意されています。
  
  

実際にプレイできるゲームはUPLのゲームをメインに展示

今回の展示で実際にプレイできるゲームの基板は、サイト「UPL墓堀り人」の管理者が所有しているものからお借りしています。
またUPLのゲームの権利を所有している株式会社ハムスターの協力も得られたことで、多くのUPLゲームをプレイアブル展示できることになっています。
現時点では基板の調整中のため正式に何がプレイできるかは発表されていませんが、『忍者くん 阿修羅ノ章』、『ミュータントナイト』、『宇宙戦艦ゴモラ』、『鋼鉄要塞シュトラール』といったタイトルの展示を検討中。
同じく株式会社ハムスターが権利を所有しているNMKのシューティングゲーム『はちゃめちゃファイター』もラインナップに含まれています。
株式会社ハムスターでは、今回の展覧会に関連した配信番組を準備しています。
  
  

当時のゲームセンター情報をアーカイブ化

この展覧会と連動した取り組みとして、札幌と小樽にかつて存在したゲームセンターの情報を広く集めてWikiに記録するサイト「札幌・小樽のゲーセン情報リスト」が制作されています。
2020年12月現在、札幌市173件、小樽市11件のゲーセン情報が登録されていますが、まだ記載されていないゲーセンも多く、引き続き情報を募集しています。
展覧会では、Wikiに集まった情報を元にした、それぞれのプレイヤーが当時のゲーセンに抱いていた「思い出」も展示する予定です。

写真提供:藤井昌樹氏

【問い合わせ先】
市立小樽文学館
電話 0134-32-2388

【展覧会情報】
会場:市立小樽文学館
〒047-0031 小樽市色内1-9-5
電話 0134-32-2388
休館日:月曜日・2月12日(金)・24日(水)・3月23日(火)
開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
入場無料

※新型コロナウィルス感染症対策として、来館の際はマスクの着用をお願いします。また発熱・体調不良時は来館をご遠慮ください。展示品に触れる前後、会場に設置した消毒液で十分に手指を消毒してください。なお状況によっては会期途中で展示を中止する可能性もございます。あらかじめご了承ください。
  
  

関連リンク:

■市立小樽文学館
http://otarubungakusha.com/yakata

■UPL墓堀り人
http://upl-gravedigger.boo.jp/

■株式会社ハムスター
http://www.hamster.co.jp/

■札幌・小樽のゲーセン情報リスト
https://seesaawiki.jp/satsuotagacen/

こんな記事がよく読まれています

2018年04月10日

ゲームセンター聖地巡礼「1980~1990年代 新宿」前編

今回から、新企画「ゲームセンター聖地巡礼」の連載がスタートします。当研究所・所長の大堀康祐氏と、ゲームディレクターであり当研究所のライターとしても協力いただいている見城こうじ氏のお2人が、1980~1[…]