餅月あんこのゲーセンに行きたい!

  • 記事タイトル
    餅月あんこのゲーセンに行きたい!
  • 公開日
    2020年12月25日
  • 記事番号
    4390
  • ライター
    餅月あんこ

第18回「スタパ齋藤さんのアーケードゲームの話を聞きたい!(後編)」

前回の前編に続いて、フリーライターのスタパ齋藤さんのアーケードゲームの思い出のお話をうかがいます!

スタパ齋藤さん

ログイン編集部、ファミ通編集部へ

――― ファミ通に入ったのは大学生の頃ですか? 卒業してからですか?

スタパ齋藤さん(以下「ス」):あのですね、パソコンゲームばっかりやってて、留年したんですよ。

――― ほうほう! どこの段階ですか?

ス:大学4年生で留年。で、論文とかが残っちゃった感じで、それをやりながらパソコンで論文書いて、パソコンでゲームをやってて、そろそろ就職を考えないと、とか思って、アスキーに就職試験を受けに行ったんですけど、新卒じゃなくて、中途採用の場所に行って、「キミ、来るところが違うよ」って一瞬で落ちたんですけど。「どうしよう」とか思ったけど、「まあいいや」とか思って。

――― いいんだ(笑)。

ス:「Bug News」っていうコンピュータ文化情報誌があって、ライター募集みたいなのがあったんで、やってたゲームのレビューを書いて送ったら、「じゃあまた書いてください」って感じで仕事をもらって、って感じですね。

――― 「Bug News」はどこの雑誌ですか?

ス:ビー・エヌ・エヌ新社ですね。そのあと「ログイン(LOGiN)」でもそういう募集があったんで、「ログインも有名だから出してみよう」とか思って、そしたら「面接に来てください」とか言われて、面接に行ったら面接がなかったんですよ。「じゃあちょっと取材に行こうか」って。

――― 人足りなかったのかな!

ス:いきなり仕事をさせられて、って感じですね。

――― それが大学4年生の頃ですか?

ス:たぶんそんくらいだと思いますね。

――― へぇ~! それでもうログインの人になったんですね。

ス:ライター始めたのが1987年って書いてあるな。

――― それはスタパさんのマイヒストリーみたいな記録ですか。

ス:そうです。「オレ年表」(笑)。

――― そうだったんだ~! スタパさんって、ログインにいたんですね、最初。

ス:そうです。ログインの募集で行ったら、そしたら「(ログイン誌の中の)ファミコン通信っていうコーナーが独立した雑誌になるから、ライターやってね」って感じで。で、1~2か月して、「ライターだと原稿料だけだから大変だよね!! 契約社員になってみようか!!」って(笑)。

――― あああ(笑)。そっか、ライターって文章に対しての原稿料なんですね。

ス:だから「半分社員みたいな契約社員になって、安定してみないか!!」「じゃあぜひよろしくお願いします」って(笑)。

――― へぇぇ~。

ス:その頃から仕事がファミコンだったので、すんごい量のファミコンゲームをやってますね。

――― あ~、なるほど。
  

ス:1987年以降のゲームはすごい大量に。で、こういうの言っていいかな……特に僕はどんなゲームでもちゃんと記事が書けたんですよ!!

――― あ~、それ、前にちょっと聞きましたね(笑)。

ス:そうそう。だからクソゲー担当になってしまって!!

――― (ニヤニヤ)

ス:クソゲーのことにはくわしいっていう。

――― 「ちゃんと記事が書ける」っていうのは、いいところを見つけて褒めるっていう感じですか。

ス:そう。そんな感じです。

――― 悪いところというか……は、ビシッと言ってた感じだったんですか?

ス:チラッと一応書いて、って感じで。「ちょっと操作性が悪いけど、他は楽しめる要素が多いよ!」みたいな。……「楽しめる要素」とか言って、「楽しい」とは書いてない、みたいな!!

――― アハハハハ! おもしろい……なるほどなるほど!(爆笑)

ス:ヒドいゲームが多かったんですよ、当時はほんとに。だから有名ゲームはほとんど担当させてもらえなかった感じですね。

――― あぁ~、ご苦労されてたんですね。

ファミ通のアーケードゲーム担当で、あのゲームをメディアで最初に試遊!

――― ファミ通編集部に入ってからはアーケードゲームはあんまりやらなくなっちゃったんですか?

ス:ファミ通でクソゲー担当&アーケード担当だったんですよ!!

――― あっ、そうだったんですか! ……クソゲーとアーケード(笑)。

ス:ファミ通で色々教えてくれたのが二木さん(TACO Xさん)ですね。TACO Xさんがアーケード担当だったんですけど、隣の席で、「アーケードゲーム充実してきたんで、手伝ってよ、一緒にやって」って。で、新作アーケードゲームの取材とかに行ってましたね。

――― ファミ通でアーケードゲームのページって「ビデオゲーム通信」(コーナー名)でしたっけ。

ス:そうそうそう。それが二木さんがやってた記事で。あとNEOGEOとかそういう、アーケード系の家庭用ゲーム機も出てきたりしたんで、そのページとかも。

――― ほ~、そうだったんですね。それじゃわりとゲーセンに取材に行ったりとかはあったってことですね。

ス:何かもう直接メーカーに行くんですね、取材は。取材って言っても、新作アーケードゲームの画面撮影しつつプレイして、っていう。

――― そうだったんだ~。

ス:そういえば、セガの、戦闘機に乗る体感ゲーム、何でしたっけ。

――― 戦闘機に乗る体感ゲーム……えぇ……?

ス:『R360』だったかな。

――― はいはい、丸いやつ!

ス:そうそう。あれ、取材陣の中で最初にプレイしたの、私でした!!

――― えっと……マスコミの中でってことですか。

ス:そう。発表会にすごいたくさん取材陣が集まったんですけど、「え~アレ危なくない?」って雰囲気でみんな見てて(笑)。

――― それをスタパさんが!?

ス:「プレイしてみたい人!」って言われて、「ハイ!」って手を挙げてしまった(笑)。

――― え~!!(注:当時のスタパさんの体重は約100kg)

ス:で、やって、「すごいな!」とか思った記憶がありますね~。

――― けっこう怖いもの知らずですね……あれってどれくらい回転するんですか? 傾く具合というか。

ス:そんなに落下するような角度まではいかなかった気がするな。けっこう迫力があって、すごい動いてるように見えるけど、体感にはそんなに危ない感じはしなかったですね。

――― すごいな~。へ~!
  

スタパさんとゲームと餅月

――― 私はスタパさんに、「文章を書いてみませんか」って言っていただいて、スタパさんのコーナーの一部分に書かせてもらったか何かが初めてなんですけど。で、この連載にしてもそうなんですけど、漫画しか描いてなかったのに文章も書かせていただいてるのはスタパさんのおかげなんですよ。ありがとうございます!

ス:そうなんですか。

――― そうですよ~。それにしてもスタパさんがアーケードの担当だったっていうのは知らなかったです。

ス:セガって羽田にあるじゃないですか。

――― はい。前は。

ス:あ、今、違うんですね。

――― 今ちょっと引っ越して大崎ですよ。

ス:当時、セガに取材に行くのが「遠くてめんどくさいなー」って感じでした(笑)。

――― (笑)ちょっと遠いですよね。

ス:あとナムコもめんどくさかったな。まあメーカー全部めんどくさいんですけどね! ゲームメーカーって行きやすい場所になかった記憶が。

――― ファミ通(スタパさんが勤務していた当時は南青山)のすごく近くにあるのはソニー(現SIE)ぐらいじゃなかったですか? ソニーは外苑前とか青山一丁目のへんでしたよね。

ス:ああ、そういえば僕、リンクス(Atari Lynx)の担当だったんですけど。

――― あ、そうなんですか!

ス:てかそのへんの売れなさそうな家庭用ゲーム機全部担当でした、僕!

――― でもリンクス、マニアは大好きっていうか、私もずっと憧れてるんですけど。NOKIAとかの延長で、海外ぽくて可愛いっていうそういう……。たぶんスタパさんの記事だと思うんですど、『ESPNカリフォルニアゲームズ』か『ストリートゲームズ』か忘れちゃったんですけど、それが一番憧れてるゲームなんです。なんかリュージュとかがある……。

参考記事:ファミ通.com BRZRKの「うるせー洋ゲーこれをやれ!(仮)」 E18M2: ついカッとなって買ったLYNX IIと、夏の終わりのサマースポーツゲー『カリフォルニアゲームズ』

ス:ハハハ(笑)。

――― アタリってアメリカのアーケードゲームの老舗というか……。

ス:アタリはアーケードゲームを最初に出したメーカーじゃなかったかな。

――― いいですね~、オシャレだし。そうそう、PSはやってないですか?

ス:僕PS……

――― 5買えた!?

ス:あ、買えましたよ!

――― マジ!!

ス:ヨドバシで抽選に応募したら当たって、「すげ~、何で当たったんだろう」、って(笑)。

――― すごい(笑) やっぱ持ってますね~!

ス:なんか僕、無駄に運を使ってるかも~、みたいな。

――― それ、ヨドバシの人がやってるんじゃないですか……上司が「このアカウント、スタパさんだから当てとけ!!」って。……今ってゲーム系の記事って書かれてます? どっかで。

ス:ないですね。

――― えっ、じゃあ今、ファミ通(※餅月の漫画『ドラネコシアターリプライズ』のページに「執事日記」を書いていただいています)が一番コネクションが太いんですね(笑)

ス:ていうかあんこ先生情報がいちばんゲーム情報の太いパイプですね。

――― ダメな情報源ですよそれ!!

というわけで2週に渡り、前後編でスタパ齋藤さんのアーケードゲームのお話を中心にお聞きしました。
書かれる文章は勢いが凄いですが、実際にお話すると優しいお兄さんって感じなんですよ~。
私もそういえばスタパさんとゲームの話や、編集者時代のお話ってあんまり聞いたことなかったので新鮮でした!
スタパさんどうもありがとうございました!!
  
  

スタパ齋藤さんのinstagramは、こちら!
https://www.instagram.com/stapasaito/
  
  

スタパ齋藤さんの2020年12月現在の連載一覧

■スタパ齋藤のApple野郎(ケータイ Watch)
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/stapaapple/

■スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」(ケータイ Watch)
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/stapa/

■スタパ齋藤の猫がたり(ペトハピ [Pet×Happy])
https://pet-happy.jp/category/nekogatari/

■連載ではありませんがe-bike記事あれこれ(家電 Watch)
https://kaden.watch.impress.co.jp/summary/e-bike/

■スタパ齋藤の執事日記(週刊ファミ通で『ドラネコシアターリプライズ』のページに書いていただいているコラム)

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