ゲーム・エンタメの最新の話題を伝えるぞ!
妖精ポムの「未来ゲーム Travelers」

  • 記事タイトル
    ゲーム・エンタメの最新の話題を伝えるぞ!
    妖精ポムの「未来ゲーム Travelers」
  • 公開日
    2022年05月13日
  • 記事番号
    7546
  • ライター
    山村智美

もう5月も中旬になろうかというところですが、

ゴールデンウィークはどうでしたか?

良いリフレッシュはできましたか?

ボクは、急激な円安にビビってかねてから迷っていた自作PC用のパーツを一気に購入したので、このゴールデンウィークに久々にPCを組んだはずですよ(これを書いているのは4月後半なもので、あくまで予定ですが)。

いろいろと暗いニュースが続いていて、まさに混迷の時代だなーと思いますし、

これから梅雨時にもなってきますので、ますます気分も沈みがちになるかもしれませんが、

そういうときこそエンタメですよ、ゲームですよ!

楽しいことを探して、作って、前に進んでいきましょう。

さてさて、今月にご紹介する1曲は、

8月19日に全国公開予定の映画『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』日本版主題歌である『UP ON THE GREEN HILL from Sonic the Hedgehog Green Hill Zone -』の2バージョンをどうぞ。

晴れやかにがんばっていきましょー!
  

日本のFPSチームの歴史がまた1ページ。下馬評を覆して世界大会3位!

VALORANT公式Flickrより ©2022 Riot Games, Inc. Used With Permission.

日本のゲームシーンの歴史がまた1ページ。

ライアットゲームズが開発・運営している基本プレイ無料のタクティカルFPS『VALORANT』の世界大会「2022 VALORANT Champions Tour Stage 1 Masters」が、アイスランドのレイキャビクで開催されました。

この世界大会に出場した日本のFPSチーム“ZETA DIVISION”が、何と3位になるという大快挙を成し遂げたんですね!!

「あまりよく知らないんだけど、それってどれぐらいすごいの?」

という人もいらっしゃると思いますので、解説していきましょう~。

まず、そもそもFPSの世界大会においてので日本の実績や評価ですが、

日本のFPSプレイヤーは約20年に渡って様々な大会に挑戦しているものの、残念ながら上位入賞はおろか、勝利数も乏しいというのが実情でした。

全12チームが出場した今大会においても、他国の選手は日本を「アンダードッグ」(英語: underdog かませ犬や負け犬を意味する英単語。英語圏では、スポーツの試合や選挙などの場面で「相手に到底勝ち目のないチームや人」を意味する)と表現していたほどです。

悔しい話ですねー。

例えばサッカーだと、かつて1998年に開催されたフランスでのワールドカップまで、日本は最終予選を突破できず本戦に出場したことがない国でした。これまでの日本のFPSチームはそれに近かったかもしれませんね。

そんな最下位予想されていた日本の「ZETA DIVISION」ですが、初戦こそ韓国「DRX」に敗北したものの、意気消沈することなく敗者復活戦に挑み、そこからイギリスの老舗eスポーツチーム「FNATIC」やブラジル「Ninjas in Pyjamas」、EUの名門「Team Liquid」といった強豪チームを撃破!

さらに、韓国「DRX」との再戦にも勝利して、何とベスト4となる準決勝に進出したのです。

このあたりから日本国内でもニュース番組等で報道されるようになったので目にしたという人も多いのではないでしょうか。

VALORANT公式Flickrより ©2022 Riot Games, Inc. Used With Permission.
VALORANT公式Flickrより ©2022 Riot Games, Inc. Used With Permission.

ベスト4でも十分な大快挙と言える中、準決勝の対戦相手は、シンガポールに拠点を置くeスポーツチーム「Paper Rex」。

日本時間では早朝に近い深夜にも関わらず配信の視聴者数は29万人超え!
都内某所ではパブリックビューイングも開かれました。

そんな多くの日本のゲーマーが応援する中、「ZETA DIVISION」は接戦の末に勝利! 世界3位を確定させたのです。
  

次戦のアメリカを拠点とする「OpTic Gaming」には敗れたものの、堂々の世界3位。
なお、大会はその「OpTic Gaming」が優勝しましたので、優勝チームに惜しくも敗れたというわけですね。

©2022 Riot Games, Inc. Used With Permission.

というわけで、このような日本チームの活躍があったわけですが、

こうした出来事があると、そのゲームを包むシーンが一気に盛り上がって注目度も高まりますねー。

それまでプレイしていなかった人でも『VALORANT』をプレイしてみようかなとなりますし、『VALORANT』はWindows PCのみで提供されているので、それを知って「やっぱりゲーミングPC欲しいなー!」となる若いゲーマーが増えていきます。基本無料タイトルなので動作するPCが家にある人はすぐに始められますね。

日本のゲームシーンでいうと、子どもの頃は『スプラトゥーン』で対戦シュータータイトルにハマって、少し大きくなったら『Apex Legends』で本格FPSに触れて、より本腰でプレイしようとゲーミングPCを買ったなら『VALORANT』にも手を伸ばしてみる……そんなゲームの原体験からFPS/TPSにハマっていくという流れができあがっているなーと思います。

親御さん目線ですと「ゲームばっかりして!」となるかもしれないですが、何かひとつのことに挑むこと、向上心を持って取り組むことはとても素晴らしいことだと思いますよー。

日本の伝統芸能の一つ“能”で知られる世阿弥は「一芸は万芸に通じる」と、剣豪で知られる宮本武蔵もまた「一道は万芸に通じる」と伝えています。どちらも、「一つの道を極めていけば、他の道を理解する力がつく」という言葉です。

もちろんそれはゲームでも同じ。世界に向けて挑んでいく姿勢や、仲間と共に努力を重ねていくことは、きっと先の人生にも大きな糧となることは間違いないでしょう。

長年ゲームファンをしている人ですと、ゲーセン文化から続いてきたゲームシーンはここまで来たんだなーと感慨深いものもありますよね。どこまで行くのか、この先はどのようになっていくのか。これからも見守り、応援していきたいですね。

なお、大会のアーカイブやフォトはこちらで見られますので、ぜひどうぞー。

●VALORANT(ヴァロラント)公式Twitchチャンネル
https://www.twitch.tv/valorant_jpn

●イベント写真
https://www.flickr.com/photos/valorantesports/albums

©2022 Riot Games, Inc. Used With Permission.
  

『APEX LEGENDS』の世界大会「APEX LEGENDS GLOBAL SERIES YEAR2 SPLIT2 PLAYOFFS」も開催されました

ちなみに本稿はスケジュール的な都合もあって4月下旬に書いているんですけど、

4月29日~5月1日には、『APEX LEGENDS』の世界大会「APEX LEGENDS GLOBAL SERIES YEAR2 SPLIT2 PLAYOFFS」がスウェーデンで開催されます。というか、されました。

この記事はその開催前に書いて、掲載時にはとっくに終了しているという、微妙なタイミングなのですが、こちらも日本勢がいい結果を出して盛り上がっていたらいいですねー。

知らなかった、どんな盛り上がりなのか見てみたい!という人は、ぜひアーカイブ等チェックしてみてくださいね。

●RAGE公式Twitchチャンネル
https://www.twitch.tv/esports_rage

©2022 Electronic Arts Inc.
  

『スプラトゥーン3』の発売日が9月9日に! 『ゼノブレイド3』が7月29日に前倒しなど任天堂の今年の展開が続々

今や任天堂最大の注目タイトルと言っても過言ではない『スプラトゥーン3』の発売日が9月9日に。
夏休みからはちょっと外れちゃいましたねー ©Nintendo

4月は任天堂の今年のタイトルの情報がいろいろと出てきましたねー。

そして、何か情報が出るたびに直接的な関係はないのに『スプラトゥーン3』がSNSのトレンドに上がるという、『スプラトゥーン3』への期待と注目度の高さがわかる、ちょっと変わった現象も起きていました。

2月10日に行われたニンテンドーダイレクトでは、

『スプラトゥーン3』
発売日:2022年夏

『Xenoblade3(ゼノブレイド3)』
発売日:2022年9月

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』続編
2022年発売予定

任天堂のビッグタイトルはこのような予定でアナウンスされていたのですが、

3月末に『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』続編の発売を2023年春へ延期することが伝えられると、

4月19日にはもともと9月発売予定だった『Xenoblade3(ゼノブレイド3)』の発売が7月29日に決定したと発表されました。ゲームの発売日が約2ヶ月前倒しされるというのは結構珍しいですね。開発状況に余裕があるにしてもデバッグなりブラッシュアップに費やして予定通りに発売すればいいだけですし。

実際、『Xenoblade3(ゼノブレイド3)』は豪華特典版の特典においては、もともとの予定どおり9月に発送するとのことですので、ゲーム本編のみ明確な前倒しです。

そして、その3日後の4月22日には、夏発売予定としていた『スプラトゥーン3』の発売が9月9日に決定したと、伝えられました。
  

こうして並べてみると、もともとは夏休み時期に『スプラトゥーン3』、9月からは『Xenoblade3(ゼノブレイド3)』も楽しんでもらいつつ、ホリデーシーズンには『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』続編という展開だったところが、

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』続編が2023年春になったことで、『Xenoblade3(ゼノブレイド3)』が前倒しされ、ブラックフライデーセールやホリデーシーズンにかけての年内は『スプラトゥーン3』を、そして翌年春に『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』続編を出すという展開に変わったのかなと推測されるものがありますねー。

もしかしたら、最大級のタイトルである『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』続編リリースと同時に、翌年の春には何かさらに大きな展開もあるのかな……? と想像してしまうところもありますが、ただの想像ですので。実際どうかは蓋を開けてみないとわからないですね。
  

もうひとつ、ついでに気になるのは、こうして今年のビッグタイトルの発売日情報が平日にポンポンと出てきてしまうと、毎年6月にE3の開催にあわせて行われていた、いわゆるE3ニンテンドーダイレクト的なものはやらないのかな、というところ。

今年はE3本編である展示会においては、オンライン・オフラインともに開催しないということですが、それにタイミングをあわせた各社のカンファレンスはまた別の話。

現に、マイクロソフトは「Xbox & Bethesda Games Showcase」日本時間の6月13日2:00配信に配信するとのことで例年どおりです。

6月はその年後半のブラックフライデーセールやホリデーシーズンの展開を発表していくのにうってつけなタイミングなだけに、MS以外はどうするのか。任天堂もまださらなるサプライズタイトルが出てくるかどうかが気になりますね(もしかしたらこれが掲載されるまでの間にいろいろ発表されているかもしれませんが)。
  

6月1日より定額サービス『PlayStation Plus』がリニューアル! 誰でも気軽に過去作を遊べる環境への第一歩

6月1日から、プレイステーションプラットフォーム向けに提供している定額サービス“PlayStation Plus”がリニューアルされますねー。

もうご存知の人がほとんどと思いますが、あらためてリニューアル後の3段階のプランの違いについてまとめますと、

●PlayStation Plus エッセンシャル

価格:月額850円、3ヵ月2,150円、12ヵ月5,143円

サービス内容
従来のPS Plusと同内容。フリープレイ(毎月ふたつのゲームを追加費用なしでダウンロード可能)とオンラインマルチプレイのアクセス権、加入者限定割引、セーブファイルなどのクラウドストレージが利用可能

●PlayStation Plus エクストラ

価格:月額1,300円、3ヵ月3,600円、12ヵ月8,600円

サービス内容:
PS Plus エッセンシャルの全サービス
数百本のPS4/PS5のゲームのライブラリーからダウンロードしてプレイ可能

●PlayStation Plus プレミアム

価格:月額1,550円、3ヵ月4,300円、12ヵ月1万250円

サービス内容:
PS Plus エッセンシャルおよびPS Plus エクストラの全サービス
初代PS、PS2、PSP(プレイステーション・ポータブル)のクラシックタイトルをダウンロードとクラウドストリーミングでプレイ可能
PS3タイトルのクラウドストリーミングプレイが可能(※PS3+PS/PS2/PSPの合計で最大240本)
現在PS Nowのサービスを展開中の国や地域では、PS Plus エクストラおよびPS Plus プレミアムのサービスに含まれるPS/PS2/PSPおよびPS4用タイトルを、クラウドストリーミングを通じてプレイ可能。クラウドストリーミングサービスはPS4、PS5およびPCにて利用できる。日本国内において、PCにおけるクラウドストリーミングサービスは後日アップデートで対応される予定
購入前にゲームをお試しでプレイできるゲームトライアルを利用可能(プレイ時間に制限がある)

もっとざっくりまとめますと、

エッセンシャル:今までどおり
エクストラ:数百本のPS4、PS5のゲームが遊べる
プレミアム:初代PS、PS2、PSP、PS3、PS4、PS5のゲームが遊べる

だいたいこんな感じ。

「過去作を誰もが手がるに遊べるようになってほしい」というのはゲーム好きであれば一度は思うこと。

ですが、当時の製品そのものはハードもソフトもいずれは手に入りづらくなっていきますし、故障して失われたりなど現存数も減っていくもの。

何より、そうした希少な当時物を所有している人しか楽しむことはできないという根本的な問題がありますよね。

そこまでがんばってプレイできる環境を整える人は、もうそのゲームの良さを知っている人なわけでして、過去作の良さを気軽に知ってもらえるというところからはどうしても遠い。

そうした観点で“誰でも手軽に過去作を遊べる方法”を考えていくと、サブスクでライブラリが維持されていてクラウドストリーミング(できればダウンロード)でプレイできるという方法が、バランスのいいところかなーと思います。……もちろん気軽に当時物を揃えられるのが一番いいですけどね。

気になるのは実際のライブラリのタイトルがどんな感じになるかというところですねー。

“PS3+PS/PS2/PSPの合計で最大240本”と伝えられていますが、PS2で実際に発売されたゲームの本数は全2925タイトル、PS3でも全976タイトルということなので、かなり少ないかなぁ……というのが正直なところ。このスタートから徐々に充実していってほしいですね。

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