ゲーム・エンタメの最新の話題を伝えるぞ!
妖精ポムの「未来ゲーム Travelers」
目次
「……あぁ、夏ですか? 夏でしたら、もうお帰りになられましたよ。また来年いらっしゃるそうです」
涼しくなりましたねー。
あれよあれよと言う間に9月です。
9月となると、特にゲームにお仕事で関わっている人だと、東京ゲームショウが今年は本格的に復活しますし、そこからは年末商戦の新作ラッシュや発売を盛り上げるイベントや配信など盛りだくさんで、それらで忙しくしているうちに「気がついたらもう年末!?」なんていうことになりがちです。
ゲーム業界って、1年の前半はわりとまったりしてるんですけど、後半は早いんですよねー。
そんな年末に向かって加速&加熱していくゲームシーンですが、
秋の夜長はゲームをちょっと夜更かしして遊ぶのにも最適ですから。がっつり良作をプレイして、心の栄養を高めていきましょう!
というわけで、今月の曲。まずは、少し涼しくなってきた夜にぴったりなこの1曲、佐藤千亜妃さんの「夜をループ」。
もう1曲は、そんな佐藤千亜妃さんがボーカル・ギターだったバンド、きのこ帝国から。
こちらもやはり秋の夜にあう「金木犀の夜」をどうぞー。
ついに『スプラトゥーン3』が来る! 夏は去ってもインクまみれの熱い日々はこれからだ!!
全国1億2000万人の『スプラトゥーン』ファンの皆さん!
ついに『スプラトゥーン3』の発売日である9月9日が、迫ってきましたよ!!
夏の暑さは去ったけど、
熱い熱いスプラ3の日々がこれから始まるよーーーーーーー!
初代『スプラトゥーン』がWii Uで2015年に、『スプラトゥーン2』が2017年Nintendo Switchで登場し、それから約5年。
ついに待望の最新作が発売ですね。
何気に、まだまだ3作目で、初登場からは数えて7年目というところ。意外と長くないですよね。
もっと前からシリーズ人気が続いているイメージがあるなーという人も、いるかもしれない。
そう感じるのも自然なぐらい、対戦型のシュータータイトルにハマる最初の一歩であり、金字塔といえる存在になっていますし、
SNS等での注目度や話題性の高さ、プレイヤーの熱狂度など、いろいろ加味して考えると、今世代のゲームタイトルの中でも日本国内ではダントツのトップと言っても過言ではないかもしれません。
『スプラトゥーン2』のときには、おとなしかった子どもでもスプラをプレイしたら熱くなってすごい暴言を吐きながら延々とプレイし続けるようになってしまった……なんていう話題もありましたが、
おそらく『スプラトゥーン3』も、たくさんの子どもを“本気の世界”へと誘ってしまうことでしょうねー。
まぁ、親御さんの立場ですと自分の子どもが普段聞いたこともないような攻撃的な言葉を叫びながらゲームをプレイしている姿は、なかなかに頭が痛いところだとは思いますが、“相手に敬意を持ちつつも本気で戦う”っていうことを、焦らず怒らず教えていきましょうよ。
さてさて、そんな魔性の魅力を放つ『スプラトゥーン3』ですが、
先日には発売前にはじめて『スプラトゥーン3』に触れられる前哨戦、
“前夜祭”
が開催されました!
ボクも『スプラトゥーン2』を一段落して以来、数年ぶりに久々のスプラでしたが、
「いやー、やっぱりおもしろいなー!」って改めて感じましたね。
シンプルさと、1マッチの短さによるテンポよく違った展開の試合を遊べていくところ。
これがやっぱり秀逸なんですよね。
「次はこうしよう」
「今のマップはこうだった」
「あの武器使ってみよう」
こういう次に繋がる理解と、次に試してみたいことの発想が、短めにサクッと終わる1マッチごとに発生するんです。
トライ&エラー&ゲームへの理解度アップ&気持ちいいが、テンポよく続いていく。
だから、止め時がなくなっちゃうんですよね。
そんな『スプラトゥーン3 前夜祭』ですが、
いろいろと3の変化や進化を確認できました。
まずはマップですが、今回の前夜祭でプレイできたマップはいずれも縦長形状で、互いのチームがぶつかりあうポイントが非常にわかりやすかったです。
1回のプレイで「あーなるほど、ここで互いのチームがぶつかって、左右から妨害しやすい地形になってて、なるほど」っとなる感じ。わかりやすい。
前線がわかりやすい分、いわゆるスナイパータイプの武器であるチャージャー系が活躍しやすいところもあって、なかなか悩ましくもおもしろいマップの方向性になっていました。
一方で、自陣側の手前はちょっと広めで塗れる範囲が多かったので、「自陣を丁寧に塗って貢献するぞ」というスタンスも侮れないところ。ナワバリバトルの良さをバランスよく保っているという印象でした。
まぁ、まだ前夜祭なので、そういう“わかりやすいマップをチョイスした”という可能性も高いですよね。まだ出てきていないマップは広かったりトリッキーな構造をしているかもしれません。
今回からの新要素のひとつ“トリカラバトル”は3チーム三つ巴で、フェスでリードしている陣営が4人、ほかが2人ずつの、4人 vs 2人 vs 2人という変則的なルールで戦うというものでしたが、
こちらは左右から2人ずつに挟まれて攻撃されるので4人陣営がなかなか勝てないという、なかなか悩ましいものでした。ちなみにボクは前夜祭のお題であるグー派チョキ派パー派のチョキ派であり、このトリカラバトルの4人陣営側でしたので、
まぁ大変でした。
4人チームなので2人ずつで左右に対処しようとするも、何しろ野良のチームなので意思の疎通がとれず、ほぼパニックでしたね(笑)。
フレンドとチームを組んで、例えば1人がディフェンスしつつ3人で片方の陣営を倒して回るようにするとか、そういう作戦をもって立ち回れれば、うまく勝てそうですが……。こちらは製品版以降でどうなっていくのか注目ですね。
新武器のドライブワイパーは、連打で近距離、溜めで中距離というテクニカル武器でおもしろいものの、上手く使うのはなかなか難しいかもという印象でしたね。意外とダメージが控えめなのでそれぞれの距離の特化した他の武器には負けるみたいなところもあり。見た目はかっこいいんですけどねー。
もうひとつの新武器のトライストリンガーは、溜めてから発射すると射程が長くて破裂する弾を撃てるので、これが強烈。マップのスナイプポイントでいい感じに溜め撃ちしている人を多く見かけました。こちらもテクニカルな武器だとは思いますが、おもしろさと強さを兼ね備えている印象ですね。
既存武器の変化もおもしろいものがたくさん!
通称、黒ザップこと「N-ZAP85」のスペシャルは仲間を強化するエナジードリンクを配る冷蔵庫を出すというユニークなもので、これがいい感じに強いし、押し合いのきつい前線でかなりありがたい存在になったり。音も気持ちいい!
はやく製品版でエナジードリンク配りしたい!
とまぁ、前夜祭でみられた要素だけでも書こうとすればまだまだ書けちゃうぐらいに、気になるところ満載の『スプラトゥーン3』さんですが、本稿掲載からすぐに製品版発売ですから。シリーズ経験者も未経験で迷っている人も、今年後半を席巻すること間違いなしの大本命、要チェックですよ!
約3年ぶりのフル日程リアル開催な『東京ゲームショウ』が帰ってくる!
東京ゲームショウが帰ってくる!
今年は約3年ぶりに、東京ゲームショウが一般日も含め4日間フルで開催ですよー。
日程は9月15日(木)16日(金)がビジネスデイ、17日(土)18日(日)が一般公開日となっております。まさにフル日程のリアル開催ですね。
実のところ本稿を書いている8月下旬の時点だと、まだ会場マップも公開されていないので、おそらくは9月に入ってから続々と詳細が伝えられるとは思うのですが、
すでに公開されている情報ですと、
カプコンからはPlayStation VR2版『バイオハザード ヴィレッジ』や『ストリートファイター6』の試遊ができるなど、大注目な出展内容がすでに告知されています。
◆カプコン「東京ゲームショウ2022」イベント情報
https://www.capcom-games.com/tgs/ja-jp/
また、コーエーテクモから『アトリエ』シリーズなどで知られる「ガスト」ブランドの新作タイトルが発表されるとのこと。
◆コーエーテクモゲームス 東京ゲームショウ2022 特設サイト
https://www.gamecity.ne.jp/tgs/
何しろ、3年ぶりに国内でリアル会場でゲームファンの人にアピールできる機会ですから、各ゲーム会社さんもけっこう気合を入れて望んでいるのではないかなーという予感がしますヨ。
ちなみに今年のイベントテーマは「ゲームは、絶対、とまらない。」とのこと。
ゲームやエンタメへの情熱は、夢は、止まりませんとも。
現地に行けるという人も、行けないけどオンライン配信をチェックするよという人も、久々のTGSの盛り上がりを楽しみましょう。
なお、そのほか、出展情報などくわしくは、東京ゲームショウ2022公式サイトの情報をチェックしてくださいねー。
◆東京ゲームショウ2022公式サイト
https://tgs.nikkeibp.co.jp/tgs/2022/jp/index.html
プレイステーション5の5,500円値上げというニュースにゲームファンの複雑な気持ちがたくさん
先月にこの連載で、「ゲーム機も値上がりするという可能性もあるかも」と書いたのですが、それが実際に起こってしまいましたね。
そんな予想は当たらなくていいんですけどね。
プレイステーション5は9月15日より、通常版・デジタルエディションともに5,500円値上げされることになってしまいました。
値上げの額としてはそれほど強烈なものではないですし、昨今の円安等の為替や物価の上昇などを鑑みると、いたしかたない、もしくは5,500円ぐらいで済んでよかったとも思えるところ。
ただやっぱり、PS5については2020年11月の発売以来、ずっと抽選に応募し続けて今も買えないままという人も多いわけで、買えないままに値上げまで起きてしまったとなると、気持ちとしては厳しくもなりますよね……。
それにしても、発売から2年が経って、新型値下げどころか経済事情で値上げとなった家庭用ゲーム機というのは他に例がないですね。それだけ混迷の時代だと言えます。
こうしたゲームファンにとって厳しい状況から少しずつでも何かしら変わっていってほしいところですが……。どうにかならないですかねー、何となくいい感じに。
◆一部の国・地域におけるPlayStation®5の希望小売価格改定に関するお知らせ
https://blog.ja.playstation.com/2022/08/25/20220825-ps5/
『PlayStation VR2』では頭に振動が! それでVRホラーゲームやったら泣いちゃわない?
8月にはゲーム開発者向けのカンファレンス『CEDEC 2022』が開催されました。
今年も各講演は、新型コロナウィルス感染拡大の防止の観点からオンライン開催となったものの、興味深いセッションが200以上も行われました。
Youtubeの『CEDECチャンネルYouTube版』では、多くのセッションのアーカイブを見ることができます。ゲームに込められている技術的な工夫や開発者の取り組みが学べる機会ですので、ぜひチェックしてみてくださいねー。
◆ CEDECチャンネルYouTube版
https://www.youtube.com/channel/UCmHaPXvwn9_4pMNAV6ewgoA
さてさて、そんな『CEDEC 2022』のセッションの中では、2023年初頭に発売することが告知されたばかりの「PlayStation VR2」の詳細を紹介するセッションもありました。
PSVR2に搭載されている機能で新たに紹介されたのは、
「ヘッドセットフィードバック」!
ヘッドセットフィードバックは、ヘッドバンドに内蔵されたモーターがゲームプレイに応じて振動するというもの。
頭がブルブルですよ!
真の“脳天直撃”!
ただでさえVRでプレイするホラーゲームは怖すぎてやばいのに、襲われた瞬間に頭にブルブルっと振動がきたりしたら、マジで泣いちゃう人とか出るんじゃないかと思うんですけど。
HMDに振動機能を搭載するというのは、あんまり他のVR機器にも少ないですよね。基本姿勢がゲーム特化なPSVR2ならではというところも感じます。
もうひとつは「視線トラッキング」です。
HMDの中に視線を検知する用のIRカメラを内蔵していて、視線の動きを検出するというもので、ゲーム内でのインタラクション(操作)に使ったり、
視線の中心の解像度を高め、視線の外の解像度を低くするなどのグラフィックスを効率的に高画質化するなどに使われるということです。
だんだんと仕様が明らかになってきたPSVR2ですが、けっこう豪華な仕様というか、いろいろと機能を詰め込んでいる印象で、ぶっちゃけた話、高そうだなとも思ったりするのですが。
それこそ、今は半導体の不足をはじめとした物価上昇もありますし、そもそも上でPS5本体の値上げがあったばかりですから、PSVR2の価格がどれぐらいになってくるのかも、だいぶ気になるところですよね。
一方で、高そうかなーと思うものの、本気度の高さがうかがえるところに期待もちょっと上がってきているところ。
「ヘッドセットフィードバック」などを上手く生かした独自性のあるコンテンツの登場にも期待したいですね。
……そして、できればPS5本体とともにほしい人ができる限り入手しやすい感じになってくれればなというところ、ですよね。何とかいい感じになって~!