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山村智美の『未来ゲーム Travelers』
目次
ゴールデンウィークはどうでしたか?
どこか行きましたか?
たっぷり休み過ぎて、いまだ仕事スイッチが入らないですか?
え、どこにも行ってない? 仕事だった?
大丈夫、安心してください。ボクもですよ。
何しろ、これを書いているのがまさにゴールデンウィーク真っ最中ですから。
大型連休の空気に包まれて、さながらRPGで毒のステータス異常を喰らっているかのような状態で、何とかそれに耐えながら、キーボードをカタカタカタカタしています。
ほかにもこの記事だけでなく、もろもろの仕事や用事を全力でゴールデンに片付けているウィークしているところです。
それというのも、
この記事が掲載されている今頃はなんと、
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』がもう発売されているからなんですよ!
5月12日!
金曜日!
銀河の『ゼルダの伝説』の歴史がまた1ページ!
……というわけで、ボクは12日の発売日以降にハイラルの生活を満喫するために、その障壁となるであろうアレやコレやをゴールデンウィークに可能な限り倒しているのです。
前作の『ブレス オブ ザ ワイルド』をゴールデンウィークに復習した! という人もきっと結構いるんでしょうねー。
ゴールデンウィークには、ゲームファンの人だと映画を観に行ったという人も多いでしょうか。
世界一有名な配管工の兄弟と、さらわれ続けて数十年の老舗お姫様の映画が大ヒットしている件については、後ほどくわしく触れます。
マリオ映画で日本の映画館がゴールデン“マリオ”ウィーク的な盛り上がりだったあとは、
すぐに
ゴールデン“ゼルダ”ウィークがやってくるという寸法でございまして、
金ピカのピーチ姫が踊りまわったとおもったら、次は金ピカのゼルダ姫が乱舞です。
任天堂の勢いはすごいですねー。
長年、丁寧に育まれたIPが大きく花開いているという感じがしますね。
というわけで、今月の曲~。
数年前から、1970年~80年代あたりの日本の曲がシティポップとして世界中で人気になっていますが、やはりその代表格、象徴といえるのは山下達郎さん。
そんな山下達郎さんの初期8作品がアナログレコード、カセットテープでこの5月から順次復刻されているのですが、そのプロモーションの動画がゲームファンならちょっとニヤニヤしちゃう感じでエモいのでぜひ~。
TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection Teaser
「SPARKLE」のMusic Videoも新たに作られています。山下達郎さんはこれまでYoutubeなどの公式チャンネルがなかったのですが、今回の復刻版発売で1982年まで所属されていたRCA/AIRの公式チャンネルができましたので、今後も名曲の新MV公開などに期待したいですねー。
山下達郎「SPARKLE」Music Video (2023)
続いては、一気に最新の方へ。TikTokフォロワー数国内女性アーティスト1位を経て、今年4月には一発撮りパフォーマンスでおなじみ『THE FIRST TAKE』の出演をきっかけに、いま多くの人に衝撃を与えまくっている「新しい学校のリーダーズ」。
代表曲の「オトナブルー」は昭和歌謡曲なメロディーに、MPが吸い取られそうなステップ、リーダーの笑顔などクセになる要素の塊です。
各MVには「洋食屋に入ったのに和食しかメニューにない感じ」とか、「4人同時に攻撃しないと倒せない敵キャラみたいでかっこいい」といったコメントが寄せられており大人気です。2020年の無観客ライブの動画を載せますので、ぜひ。要チェックですよ。
「オトナブルー」でジワっときたあとは、歌唱力とダンスのレベルの高さをよりがっつりと理解できるこちらの「「恋の遮断機 feat.H ZETTRIO」あたりもオススメです。ぜひ。
ハイラルの大空へ! ついに発売『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』
みなさんが再び、ハイラルの勇者になる日がやってきましたよ。
もうプレイし始めていて、ちょっと休憩がてらこの文章を読んでるという人もいたりしますかね。
それとも、今日帰宅したらプレイするんですーとワクワク充填100%で読んでくれている人もいるでしょうか。
もうプレイしている人……。
いま、あなたの心に直接語りかけています。
どうですか? おもしろいですか?
冒頭はどんな始まり方なんですか?
プロローグ終わりのいい感じのタイミングで、ドーンとタイトルロゴが出てきたりしますか?
ゼルダ姫はすぐ出てきますか?
新しい能力はすぐに使えるようになるんですか?
そもそも『ブレスオブザワイルド』もそうなんですけど、時代設定はシリーズ作品の中のどこに当たるんですか?
コログのあれは、何でちょっと臭うんですか?
ハイラル国王は、何でAmiiboにならなかったんですか?
ミファーのAmiiboはどうしてあんな(メッセージはここで途切れている
……はぁはぁ。
これを書いているのは、冒頭にも書いたとおり、ゴールデンウィークの真っ最中であり、これが掲載されるのは『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の発売日なはずで、はっきりいって気が気じゃないんですよねー。
前作『ブレス オブ ザ ワイルド』のこと、みなさんはちゃんと覚えていますか?
発売当時にプレイしたという人だと、
『ブレス オブ ザ ワイルド』はNintendo Switchのローンチで約6年前の2017年のこと。
いい感じに記憶も薄れているのではないでしょうか。
任天堂さんはそのあたりも抜かりがありませんので、『ブレス オブ ザ ワイルド』のストーリーを振り返る動画を公開していますので、『ティアーズ オブ ザ キングダム』のプレイ前にそちらを観ておくといいかもしれませんね(ただし、『ブレス オブ ザ ワイルド』のネタバレがあるので、未プレイの人は気をつけてください)。
『ブレス オブ ザ ワイルド』の後、『ティアーズ オブ ザ キングダム』の物語は以下のように語られます。
「城は宙へと浮かび上がり、空からは謎の遺跡群が降り注ぐ…。ハイラルは突如として”天変地異”に見舞われた。主人公リンクは、果てなき冒険に再び身を投じる…。」
100年の時を経てやっと平和を取り戻したというのに、ハイラルは困った世界ですね本当に。
4月13日に公開された「ティアーズ オブ ザ キングダム 3rdトレーラー」では、ガドンドロフの登場が明かされました。女性ばかりのゲルド族に100年に一人生まれる男だということですが……。まぁ、リンクさんちょうどいい感じに100年ぐらい眠っていましたしね、そうなっちゃいますよね。
そうやって考えてみると、『ブレス オブ ザ ワイルド』と『ティアーズ オブ ザ キングダム』のリンクさんはちょっと損というか、苦労人ですね。
『ティアーズ オブ ザ キングダム』の物語そのものももちろん楽しみですが、ボクは『ゼルダの伝説』シリーズの時系列のどこに当たるのか、という考察も楽しみなんですよ。
これは『ブレス オブ ザ ワイルド』の発売時に、プロデューサーの青沼英二さんが「ブレス オブ ザ ワイルドの時系列は想像する楽しみを継続していただきたいので明言しないことにした」と答えていて、
当然、続編にあたる『ティアーズ オブ ザ キングダム』も時系列は不明ということになります。
ゼルダの伝説ポータルサイトにはシリーズ作をハイラルの歴史の時系列順に並べて紹介されているのですが、『ブレス オブ ザ ワイルド』はその時系列から外れた枠外に掲載されています。
ですが、『ブレス オブ ザ ワイルド』と『ティアーズ オブ ザ キングダム』が、シリーズ作の時系列のどこにも当てはまらない作品というわけでは、ないです。
明言しないだけで、どこかに位置する作品ではあるということなんですよね。
その答えはプレイヤーが考察して、自分なりに納得するものを得たならばそれでいい、と。
『ブレス オブ ザ ワイルド』の世界には、この“時系列のどこにあたる作品なのか”を考察する材料がたくさんありました。人名や地名などなど。
また、『ブレス オブ ザ ワイルド』発売当時にプロデューサーの青沼英二さんは、以下のNintendo Franceのインタビュー動画にて時系列を聞かれた際に、ある“ヒント”を口にされています。
ハイラルの歴史において、ひとつの楽しみとして時系列を明かしていない『ブレス オブ ザ ワイルド』。その続編である『ティアーズ オブ ザ キングダム』にも、その考察のヒントであり、おもしろみとなるであろう要素がきっとあることでしょう。
みなさんもぜひ『ティアーズ オブ ザ キングダム』をプレイする際にそのことを頭の片隅においておくと、またひとつ味わい深くなるかもしれませんよ。
というわけで、いよいよ発売された『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』。
みなさんもぜひ、あらゆる雑事を片付けて、
万全の精神状態で、全力でハイラルを満喫してください。
マリオが世界一のアニメ映画に? 「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」大ヒット!
・アニメーション映画のオープニングとして歴代新記録を樹立!
・全米4週連続1位、日本では4日間で21億円を突破の爆発的スタート!
・日本発のコンテンツ映画化作品としても歴代興行新記録!
映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が異次元クラスのメガヒットで、アニメ映画の興行収入ランキング1位な『アナと雪の女王2』を抜いて世界一になるかも。
これを書いている5月2日時点だとまだですけど、掲載時点ではもう達成してお祭り騒ぎになっているかもしれないですねー。
5月2日付けの報道では、
映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」は国内では4日間で21億円を突破。2位の「名探偵コナン 黒鉄の魚影」のペースをを大幅に超える異次元クラスなメガヒット。
また、北米では4週連続で全米1位を獲得して興行収入は10億2千万ドル(約1400億円)を突破。アニメ映画として歴代最高の「アナと雪の女王2」の14.5億ドルを超えるかが注目されているということです。
それはつまり、ディズニー作品を任天堂が超える……ということなんですよ。
何というか、もう恐ろしいなという感じすらしてきます。
でも、よく考えてみれば、こんなにキャラクターや世界観が広く知られているゲームは他にはありませんし、いろいろと混迷の世の中で“安心感”というブランドを持つ任天堂であり、その代表たるマリオであり、昨今の任天堂IPからはその強さがいかんなく発揮されているのを感じますよね。
たくさんの感想がSNS等でも見られますが、特に多いのが「動きが楽しい」というものですね。
「ゲームで見てきた気持ちいい動きがたくさん取り入れられていて、爽快感がある」というもの。
1985年に発売されたファミコンの初代『スーパーマリオブラザーズ』も、魅力の軸に“動きの気持ちよさ”があり、操作しているだけで楽しいという境地を作り上げたわけですが、
その魅力は約38年経っている今でも、中心にあって、映像作品でもいかんなく発揮された、と。
逆に言えば、動きの参考となるゲームが山ほどあって、それがベストな答えになっているからという見方もできるのだと思いますよ。
特に『マリオ』シリーズのゲームを何かしらプレイしたことがある人なら、自分の目や指が感覚としてが知っている動きが映画からも感じられることで、独特なシンクロ感も味わえるのかもしれません。
それはまさに映画だけではなく、ゲーム原作ありき、そして世界でもトップクラスにシリーズ作が知られているマリオだからこそかもしれません。
1985~86年頃、連日のように友だちの家に集合してファミコンの『スーパーマリオブラザーズ』を交代でプレイしていた子ども時代のボクに、
「2023年にはスーパーマリオの映画が大人気なんだよ!」
って教えたら、
どういう反応をするんでしょうね。
何しろ子供ですし、意外と信じるかもしれないですね。
「自分が好きなマリオ、ひいてはゲームがもっと世の中に認められるのは当たり前だー!」みたいに得意気に思うのかもしれない。
あの頃の子どもだったボクはいつも
「今日も元気に マリオが走る 走る ピーチ姫を 助けに行くぜ 行くぜ」
と、『スーパーマリオブラザーズ』の地上BGMに歌詞がついた『GO GO マリオ!!』を口ずさんでいましたねー。あのカセットテープどこにいっちゃったんですかねー。もう手元にはないんですよ。
『GO GO マリオ!!』についてくわしくはこちらをどうぞ。
もうちょいあとの1993年頃のボクに教えたら、
「……『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』のこと? それともその続編が大ヒット? 未来で? ……なんで?」
ってなるでしょうか。
ちなみに『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』というのは、1993年に「マリオが、ハリウッドを本気にさせちゃった。」のキャッチコピーで公開された実写映画です。
まぁ、アニメ映画の影響か、なぜか2023年の今Blu-rayやDVDが売れてるらしいので、あながち間違ってないのですが……いや、間違いな気もしますね。
……とまぁ、こんな感じに“マリオの映画といえば昔こういうのもあったんだよ”的なことを世界中のオールドゲームおじが語っていたりもするわけでして、歴史の長さを感じますね。
幅広い世代に、それぞれの思い出があるマリオ。映画を観ることで眠っていた記憶が蘇って、また新たにゲームを楽しめる気持ちが強まるような。そんな気もしてきますヨ。まだの人もぜひ映画館へ!
今年の夏は、暑くて熱くてアツい闘争が待っている。『アーマード・コアVI』の発売日が決定
「フロム・ソフトウェアはもうアーマード・コアは作らないんじゃないか?」
そんな風に思われていた時代は、もう昔のこと。
シリーズ最新作『アーマード・コアVI』の発売日が2023年8月25日に決定しました。
真夏に、灼熱のロボットバトルが始まります。
『アーマード・コア』シリーズは、数百種類のパーツを組み合わせて自分だけの戦闘メカ『アーマード・コア』をアセンブルし、自分なりのバトルスタイルで戦っていくロボット3Dアクション。
硬派なストーリーを楽しむシングルプレイもさることながら、他のプレイヤーとの対戦が熱く盛り上がるシリーズでもあります。
ロボットの魅力は人それぞれこだわりがあるかと思いますが、
やはり脚ではないかなーと。
そして、ロボ好きの気持ちを満たしてくれるぐらい脚のタイプがいろいろ揃っているのが『アーマード・コア』。
やはり若いうちは、正統派なスマート二脚がカッコイイと思いがちですが、
そのうち多脚がカワイくなってきたり、
逆関節の機動力もいいねぇとなったり、
タンク重武装はロマンだよねぇ、とかなるわけです。
ちなみに『アーマード・コア』といえば、2013年に『ARMORED CORE VERDICT DAY』が発売されて以来、新作は約10年ぶり。その間にネットミーム的には、
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PokemonGOが流行る
↓
ピカチュウやイーブイなど可愛いポケモンに癒される
↓
しかし体は闘争を求める
↓
鉄臭さが欲しくなる
↓
アーマードコアを買う
↓
アーマードコアシリーズの収入が伸びる
↓
フロムが新作を作る
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という、「風が吹けば桶屋が儲かる」の令和最新版みたいな“身体は闘争を求める”ネタが有名になりましたが、
こちらは実はあるシリーズファンの方のネタツイートが元で、公式キャッチコピーやゲーム中の台詞ではないんですよ。意外ですよね。
とはいえ、このネタでかろうじて『アーマード・コア』シリーズを知っているという若いゲームファンがいることも事実で、ある意味ではこうしたファンの方々が闘争を求め続け、風化させず熱望し続けた末に、最新作が登場したと言えなくもないです。
フロム・ソフトウェアもこの10年ですっかりと世界トップのダークファンタジーな会社として世界中に認知されるようになりましたが、
今年は、あらためて海外ゲームファンから硬派なロボゲー分野でもやばい会社として、恐れられるようになるのかもしれません。
そうして、あらたな海外勢レイブンが、ロボットの、特に脚の魅力に目覚めていくわけです。
暑くて熱い夏になりそうですね。
5月の新作ゲームは『ゼルダの伝説』が圧倒的な存在感のなか、『HUMANITY』など変わり種なゲームも
最後は、5月の新作ゲームのコーナーです。
といっても、もう言うまでもないのですが、5月は『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の存在感が圧倒的なんです。
もともと5月というのは例年、ゲーム発表ラッシュになる6月のE3期間直前ですし新作ゲームの発売は少なめなんですよね。
一昔前なら、5月の各ゲームメーカーさんは、E3で発表したり配信したりするアレやコレやを、てんてこの舞で作っていたので5月は表向きは静かだったりもしたのですが。今はどうなんでしょうね。
そんな5月に、今年はドーンと『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が登場したので、静けさも何もあったもんじゃありません。
ある意味では、他のタイトルがマーケティング的に5月発売を避けて『ゼルダの伝説』という嵐を黙って見守っているという感じもしなくもないですが。
というわけで5月の発売タイトルは控えめ。以下に注目タイトルをまとめておきました。