ゲーム・エンタメの最新の話題を伝えるぞ！
山村智美の『未来ゲーム Travelers』

記事タイトル
ゲーム・エンタメの最新の話題を伝えるぞ！
山村智美の『未来ゲーム Travelers』
公開日
2023年09月01日
記事番号
10182
ライター
山村智美

イッツミーマーリオー！　長年に渡ってマリオの声優を務めたチャールズさんが勇退、マリオの親善大使に
ベールを脱いだPS5のリモートプレイ専用機『PlayStation Portal リモートプレーヤー』
欧州最大級のゲームイベント「gamescom 2023」が開催！　9月21日から24日は「東京ゲームショウ2023」！
9月、ついに次世代型オープンワールドRPG『Starfield』登場！　『サイバーパンク2077』大型DLC『仮初めの自由』も

『アーマードコア6』やってますか？

闘争を求めていた身体は満たされていますか？

相変わらずの硬派な難易度に悶絶してますか？

それとも、9月6日に発売予定ながらプレミアムエディション以上の購入者には9月1日からアーリーアクセスが始まっている『Starfield』を早くもプレイ中ですか？

どうですか、宇宙ですか？

この銀河の広さに比べたら自分の悩みなんてちっぽけなもんだなぁ、なんて思ってますか？

2023年後半を代表するビッグタイトル2本がポンポンと発売されて遊ぶ時間が足りないという嬉しい悲鳴が世界中を駆け巡っていることでしょう。

さて、そんなわけ9月ですが、

例年、9月以降のゲームシーンというのはブラックフライデーやホリデーシーズンといった、いわゆる年末商戦に向けて、新作ラッシュが続いていく最も元気な時期。ゲームは秋冬が旬。

9月後半には東京ゲームショウも開催されますし、そこからワーワーしているうちに、気がついたら年末になっていた……なんていうことも茶飯事なことから、

ゲーム業界には「TGSが終わったら今年も終わったも同然」という言葉があるとか、ないとか。

そんな9月ですが、今年の暑さは例年以上になかなかしぶとく残るそうなので、引き続き体調管理に気を配りつつ、ゲームを楽しんでいきましょうー。

それでは、今月の曲～。

9月と言ったら問答無用でこの曲です。
Earth, Wind & Fire の「September」。夏が去って涼しくなり始めた頃にこの曲が流れると、夏とはまた別のワクワク感が高まってきますよね。実はこの曲、歌詞的には「Do you Remember？」という歌いだしから始まって“9月にあった出来事を12月のクリスマス時期に思い出している”曲なんですよね。なので実は12月の歌なんですけど、まぁいいでしょう。
　　

　　
2曲目～。まだまだ残暑は続きますが、それでも少しずつ夏は去っていきますので、そんな夏の終わり頃にはこの曲ですね。フジファブリック「若者のすべて」。
　　

　　
3曲目。全国大会「スプラトゥーン甲子園2023」も順次開催中の『スプラトゥーン3』より、新たにフェス用バトルBGMに追加される、すりみ連合の新曲『鉄槌ピシャゲルド』！　新シーズン「2023秋 Drizzle Season」も9月1日より始まり、まだまだ高い人気を維持し続けている『スプラトゥーン3』ですが、こうして楽曲の魅力もキャラクターとともにしっかりアピールするところが強さの秘訣だなーと感じますね。
　　

イッツミーマーリオー！　長年に渡ってマリオの声優を務めたチャールズさんが勇退、マリオの親善大使に

イッツミーマーリオー！！

ヒィヤウィゴー！！

世界で最も知られているゲームキャラの声は、やっぱりマリオの声じゃないですかね。

次点で、『ストリートファイター』シリーズの波動拳や昇龍拳とか、

クラシックなあたりだと『グラディウス』のスピードアップとかも思い浮かぶ人は多いでしょうか。
そんなマリオの声を務めていたチャールズ・マーティネーさんが勇退し、“マリオの親善大使”就任になるというニュースが報じられました。
　　

チャールズ・マーティネーさんは1996年の『スーパーマリオ64』以降、長年にわたってマリオの声優を務めてきました。今回、チャールズさんは新たにマリオの親善大使に就任し、これに伴いマリオたちの声優を務めることはなくなりますが、今後もみなさまとマリオについて交流を続けていただきます。(1/2)
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) August 21, 2023

一般的にマリオの声は、1996年の『スーパーマリオ64』で広く知られるようになったわけで、ボクもそれが最初で「マリオの声ってこんななのか！」と当時に思った記憶がありますが、

実際には、その少し前の1991年頃に『Mario in Real Time』というプロモーションイベント向けの対話システムで、マリオとして来場者と対話していたことがマリオの声を演じた最初だそうです。

チャールズ・マーティネーさんは自身のX（Twitter）で、当時の映像をポストしています。
　　

31 years ago, Mike Fusco of SimGraphics Engineering showing me how to make Mario come to life! Mike is a lifer on this technology. We still work together when we can. He and SimGraphics are still turning out amazing stuff at https://t.co/SlHFnxk1Kc #woohoo !!! pic.twitter.com/hvNhze3GNO
— Charles Martinet (@CharlesMartinet) February 14, 2022

また、1992年のスーパーマリオブラザーズピンボールアーケードマシンでもマリオの声を担当。

ビデオゲームでマリオの声が初めて登場したのは、1994年にアメリカで発売された『Mario Teaches Typing』というPC・MAC向け教育用タイピングソフトのCD版だったとのこと。翌1995年には同じくPC・MAC用ソフトにミニゲーム集の『Mario’s Game Gallery』が発売。

それらを経て、1996年の『スーパーマリオ64』で日本のユーザーにも知られる形になったというわけなんですね。

その後はもう、みなさんご存知のとおり。約31年に渡って様々なゲームでマリオの声を演じてきたわけですが、2019年には「単一キャラクターとして100作のゲームに出演したギネス世界記録」に認定されているんです。

この記録が抜かれることはおそらくない……、もしあるとしても、かなり遠い先の未来だろうなと思えますね。

今後について、2023年10月20日に発売予定の『スーパーマリオブラザーズワンダー』では、マリオの声はすでに新しい人に交代しているとのことです。

たしかに6月のNintendo Directでトレーラーが公開されたときにちょっと違和感がありましたが、その正体はこれだったんですね。あらためてトレーラーで声を確認すると、たしかに声が変わっていると感じます。
　　

なお、チャールズさんと宮本茂氏による動画が公開予定とのことです。本稿執筆時点だとまだ公開されていないですが、掲載時にはもしかしたら公開されているかもしれませんので、ぜひチェックしてみてください。

◆ Nintendo 公式チャンネル
https://www.youtube.com/@NintendoJP

ベールを脱いだPS5のリモートプレイ専用機『PlayStation Portal リモートプレーヤー』

今年5月の「PlayStation Showcase」で発表されたPS5のリモートプレイ専用機、開発名「Project Q」が、ついに正式にお披露目されました。

正式名称は、「PlayStation Portal リモートプレーヤー」。

なにげに略称がPSPですね。PSPリモプ。

PS5本体をWi-Fi経由のストリーミングで操作し遊ぶ、リモートプレイ専用のデバイスです。これ単体でPS5のゲームができるわけではないので、そこは勘違いしないようお気をつけください。

主な仕様は以下のとおり。

・8インチ・解像度1080p・60fpsでの描画に対応した液晶ディスプレイ
・アダプティブトリガーやハプティックフィードバックなどのDualSenseワイヤレスコントローラーの主要な機能を搭載
・PlayStation Linkワイヤレス・オーディオ対応、3.5mm有線オーディオジャック
・インターネット経由の自宅外リモートプレイにも対応、クラウドゲーミングは非対応（※）
・2.4GHz帯および5GHz帯Wi-Fi対応
・充電ポートはUSB-C端子、バッテリー駆動時間について現段階では非公開
※PlayStation Plusプレミアムのサービスに含まれるクラウドストリーミングによるゲームプレイには対応していない。

と、このような仕様で、価格は2万9980円。年内に発売予定で、近日プレオーダーを開始予定とのことです。

どうでしょうか。

何しろ、PS5のリモートプレイだけに特化した専用周辺機器という、ニッチなデバイスではあるので、なかなか判断が難しいですよね。

ちなみに、リモートプレイ自体はスマートフォンやタブレットでも可能ですが、「PlayStation Portal リモートプレーヤー」はアダプティブトリガー、ハプティックフィードバックといったPS5コントローラー独自の機能に対応しているところがポイントですね。

個人的にはもう一歩、何か……と感じるのも正直なところ。お値段なり、付加価値なり、使用用途にもう少し幅があるとか、何かしら魅力の後押しがあったらなぁと感じます。PSVR2にも同様のことは感じますが。

特に、PlayStation Plusプレミアムのクラウドストリーミングはこれ単体で遊べるという、クラウドゲーミング機としての側面もあったら、おもしろかったと思うんですよね。

なお、同時にサウンド周辺機器である「PULSE Elite ワイヤレスヘッドセット」「PULSE Explore ワイヤレスイヤホン」も詳細が公開されています。

PlayStation Portalリモートプレーヤーが対応する低遅延なPlayStation Linkワイヤレス・オーディオに適した機器ですね。

くわしくは、以下のPlayStation.Blogの紹介記事をご覧ください。

◆PlayStation®初のリモートプレイ専用機「PlayStation Portal リモートプレーヤー」が年内に29,980円（税込）で発売！
https://blog.ja.playstation.com/2023/08/23/20230823-ps5/

欧州最大級のゲームイベント「gamescom 2023」が開催！　9月21日から24日は「東京ゲームショウ2023」！

2023年8月23日～28日にかけ、ドイツ・ケルンにて開催される欧州最大級のゲームイベント“gamescom 2023”が開催されました。

日本の「東京ゲームショウ」、アメリカの「E3」と並ぶ、いわゆる世界3大ゲームショウのひとつですね。

もともとは6月の「E3」では1年で最も大きな発表がされていたので、その2か月後の「gamescom 2023」では発表系のものよりも発売前のタイトルを試遊できる機会やファンコミュニティ系の催しが重視されていました。
そして、その翌9月の東京ゲームショウでは日本のタイトルが多めで、かつ新ハード系の展示もそこそこあるという傾向でした。

ですが、発表の場として最大だったE3が姿を消しました。それでも今年は名残で6月のE3期間に「Summer Game Fest」などの発表イベントがありましたが、gamescom 2023もこの機会によりイベントの注目度を高めたいというのは当然。各ゲームメーカー的にも、どの時期のイベントでアピールすべきか、ゲーム内要素をアピールするタイミングや配分はどうするかというのが、難しくなっているかもしれません。

というわけで、今年のgamescom 2023はというと、例年よりも“発売日が未確定だったゲームの発売日決定”がいくつか見られました。あまり数は多くなかったですが。

E3ウィーク等で開発中タイトルのアピールをして注目度を高めてから、気になる発売日についてはgamescom 2023で発表すると。そういうアプローチに落ち着いたわけですね。
　　