ゲーム・エンタメの最新の話題を伝えるぞ!
山村智美の『未来ゲーム Travelers』

  • 記事タイトル
    ゲーム・エンタメの最新の話題を伝えるぞ!
    山村智美の『未来ゲーム Travelers』
  • 公開日
    2024年02月02日
  • 記事番号
    10815
  • ライター
    山村智美

2月ですよ!

1月末~2月上旬は、1年で最も寒いとされるいわゆる大寒の時期。

寒いよねー。朝になると底冷えしてるなーっていう感じがありますよね。

空気も乾燥していますし、

体調を崩さないように気をつけつつ、ゲームをがっつり楽しんでいきましょう。

また、能登半島の震災から約1ヶ月が経とうとしていますが、今も避難生活を続けている方がたくさんいらっしゃるということです。ゲームファンのみなさまもぜひ、できる範囲での募金などを引き続きご検討ください。

それでは、今月の曲~。

1曲目は、tuki.さんの「晩餐歌」。tuki.さんは現在15歳。最初はSNSにサビの部分だけを投稿し、後にデジタル配信が開始、12月24日にはYouTubeチャンネルにミュージックビデオを公開。1月末には何とストリーミング再生が累計1億回を越えたということです。なお、ビルボードジャパン史上最年少とのこと。今後も大注目の次世代アーティストですよ。
   

  
2曲目は、次世代アーティストを紹介したあとなのでレジェンドを、ということでサザンオールスターズの「涙のキッス」。2023年のLive at 茅ヶ崎公園野球場です。サザンオールスターズはデビュー45周年!

ちなみにボクがゲーセンキッズだったころ、サザンオールスターズのライブの搬入スタッフのバイトをして、原 由子さんのキーボードを運びました。ライブ終わりで疲れているにも関わらず原 由子さんご本人が「重いけどがんばってー」と優しく声をかけてくださったんですよ。なお、そのバイト代ももちろんゲーセンで格ゲーに消えたよ!
   

『風来のシレン6』が期待以上に楽しい! 『鉄拳8』、『龍が如く8』も楽しみ

いやー、いいゲームが連発なんですよ。

連発というか、

1月25日に『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』が、

26日には『鉄拳8』と『龍が如く8』が発売されたんで、

「どれもやりたいけどどれからプレイする? というかほぼ同日に発売日重なるのやめてくれない?」

っていう感じなんですよ。

同時にはできないんですよ!?
   

ちなみにボクは悩んだ末に、まずは『風来のシレン6』からプレイしています。

約14年ぶりのナンバリング新作ですが、実際に一通りプレイしてみての感触は非常にいい感じ。

全体にダメージが高めで、その代わりに歩きでの回復量も高め。

なので、うっかりミスの事故が起きやすいという“思わず声が出る”調整になっているんですよ。

緊迫感高め、エキサイティングな激しめのバランス。

それでいて、シリーズで培われたノウハウがしっかり活きているので、試行錯誤でやりようがいくらでもある、見栄えがしつつもプレイ感はしっかりしているという、いいゲームに仕上がっているのを感じますね。

また、今作ではパラレルワールドという、共通のダンジョンを共有化できる機能が搭載されましたので、RTAだったり、複数人で競争をするという遊び方もしやすくなりました。このあたりは最近のゲームコミュニティをしっかり意識しているのを感じますね。

久々の人も、シリーズ未体験の人も、シレンジャーにぜひ。

『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』
© Spike Chunsoft Co., Ltd. All Rights Reserved.

『鉄拳8』もなかなか評判が良さげで、Steamの売上ペースも前作より大幅に上回っていてかなり良いようです。初日にはちょっとオンラインが怪しいという状況があったようですが、サーバー側の調整ですぐに解消されたそうで、すぐに対応されたのは嬉しいですね。
   

  
『龍が如く8』はさすがにストーリーの評価も重視されるので、発売からまだ数日な本稿執筆時点だとちょっと評価は難しいところ。とはいえ、ちらほらSNSに愉快なシーンの投稿がされていたりと、今作も愉快なゲームに仕上がっている様子。

シリーズの顔役だった桐生ちゃんがどうなるのかは気になりますし、ボクもネタバレを避けながら暮らして後々にプレイしようと思います。

……ネタバレ踏みそうで怖いんですねー。ネー。

みなさんもぜひ、これら1月の新作いい感じなのでチェックしてみてください。

モンスター収集サバイバルオープンワールド『パルワールド』が大ヒットも、ゲーム作りにおける論争も大ヒットの事態に

2024年1月は、だいたい上で書いた3本の新作が話題の中心になるだろうなーと思っていたのですが、思わぬ伏兵というか、話題作というか、ある意味では問題作というか、話題にするときの扱いに慎重にならざるを得ないゲームが現れました。

モンスター収集サバイバルオープンワールド『パルワールド』です。

Xbox One/Xbox Series X|S/PC(Steam/Microsoft Store)向けにリリースされたこちら、1月19日に早期アクセス版が配信開始されるや、話題が話題を呼びに呼んで、1月24日時点ではSteam版の販売本数が700万本を突破。同時接続数……いわゆるプレイしているアクティブ人数も200万人超えと記録的な盛況ぶりです。

『パルワールド』
© Pocketpair, Inc.

ゲームとしてはどういうものかというと、オープンワールドな広い世界で、自分のエリアを作り、そこら中にいる不思議な生き物「パル」を捕まえ、パルをうまく働かせつつ自エリアを充実。そして探索する範囲を広げていく……というもの。

これがまぁ、ビジュアルは『ポケモン』風、ゲームシステムは『Ark』をはじめとしたサバイバルクラフトほぼそのものというところで、いわゆる有名ゲームの美味しいところを組み合わせたキメラ系のゲームですが、『ポケモン』人気を利用しているのでは、という見られ方をしてしまうのは避けられないところでしょうか。

デザイン「意匠」について、一般のゲームファンからゲーム開発者からも、様々な意見がSNSに噴出していましたね。

まぁ、ゲームの歴史において「パクリパクられはたくさんあった」という意見もありますし、実際そうだったと思いますが、ゲームシステムにおいてはまだしもビジュアルやデザインはちょっとなぁという意見も確かにと思いますし、生成AIを含めツールや技術の進歩もあり、さらには市場のグローバル化もあって、昔とは大きく環境が変わっています。ゲームというエンタメが法的問題をギリギリで回避しつつお金を稼ぐだけの無法地帯になる危惧を抱く人がいるのも無理はないかなと思いますね。

これはもう好みの話にもなりますが、ボクは昔に比べてゲームやエンタメが飽和している今だからこそ、それでもオリジナルを生み出そうとする努力や意志を持ち続ける人にこそ称賛を贈りたいですし、オマージュにしても最低限のリスペクトはあってほしい。それこそ、まるで“パクってもいいだろ、儲かればそれでいいだろ”と言っているかのような開き直りは、好きじゃないですね。

……ほら、めんどくさい。

この話は、人それぞれに意見の出る話ですし、何なら“法的に問題がなければ別にいい” VS “法的に問題がなくとも守るべきラインはある”というような倫理観の彼岸がぶつかるものでもあるので、もう、めちゃくちゃめんどくさい話になるんですよ。

……ボクは正直なところリリース初日から「これは絶対にSNSがめんどくさい話で溢れ返る」と確信していたので、一応自分でもプレイしてゲーム内容を理解し、その後はひたすらに静観を貫いていました。この類の話には答えなんてないので。

何事も利するべし……どんなことも自分が成長するために利用するのが賢いという考えにおいては、SNS上でいろいろな人の考え方を参考にしたり、それをもとに自分なりに考えてみるというような、そういう材料にするのには適した話題ではあると思いますね。

なお、株式会社ポケモンからは“類似ゲーム”に「いかなる許諾もしていない」というコメントが発表されました。

これにおいては、ユーザー側からの「許諾を得ている(らしい)」や、「許諾を得ている(に決まっている)」といった憶測ベースな間違いが広まることを危惧しての表明であったり、寄せられている問い合わせについてひとまず言えることを言っておいたという見方が無難かなとも思うのですが、まぁこちらも何とも言えないですね。

株式会社ポケモンのウェブサイトより(https://corporate.pokemon.co.jp/media/news/detail/335.html

中止になってしまったイベント「Nintendo Live 2024 TOKYO」の音楽ライブが配信決定

本来であれば2024年1月20日・21日に開催されていたはずのイベント「Nintendo Live 2024 TOKYO」。

このイベントでは「スプラトゥーン甲子園2023」の決勝大会や「スプラトゥーン3 ワールドチャンピオンシップ 2024」、さらに音楽ライブイベントなどが予定されていましたが、ですが昨年12月、任天堂社員への執拗な脅迫行為があり、その標的がイベントの観客にも及ぶ可能性があるとして、「Nintendo Live 2024 TOKYO」というイベントは中止となり、イベント内で予定されていた大会については個別に延期されることが決定されました。

この中止の決定も驚きましたよね。そんなことが起きてしまうのかという驚きの声が非常に多くありました。

ボクはというと、大会は延期されるということですが、当日に予定されていた音楽ライブは完全に中止見込みということが非常に残念だったんですよね。

ですが、

その音楽ライブは、映像が配信されることになりましたー。

やったぜ。

「ゼルダの伝説 オーケストラコンサート」は2月9日20時に、

「スプラトゥーン3 バンカライブ 轟(ゴウ)」は2月10日20時に、

それぞれプレミア公開され、放送以降もいつでも観られるとのことです。

また、イベント会場で販売予定だったグッズについてもマイニンテンドーストアで販売中。こちらもぜひチェックしてみてください。

任天堂のウェブサイトより(https://www.nintendo.com/jp/live/index.html

2月の注目は『グラブル リリンク』、『ペルソナ3 リロード』、『ファイナルファンタジーVII リバース』

2月に発売されるタイトルから、注目作のピックアップです。

2月の最大の注目タイトルは、やはり『ファイナルファンタジーVII リバース』ですね。ついに発売となるファイナルファンタジー VIIリメイク三部作の二作目。といっても、発売は2月29日と月末ですので、

2月中にプレイするタイトルとしては、『ペルソナ3 リロード』や『GRANBLUE FANTASY ReLINK』が注目度が高いでしょうか。

2月は本稿の冒頭でも書いた『シレン6』、『鉄拳8』、『龍が如く8』をプレイするだけでも十分という人も多いかもですね。

それでは、良いゲームライフを!

   
『呪術廻戦 戦華双乱』

2024年2月1日発売
[Nintendo Switch][PS5][PS4][Xbox Series X/S][Xbox One][Windows PC(Steam)]

   
『GRANBLUE FANTASY ReLINK』

2024年2月1日発売
[PS5][PS4][Windows PC(Steam)]

   
『レジェンド オブ レガシー HDリマスター』

2024年2月1日発売
[Nintendo Switch][PS5][PS4]

   
『ペルソナ3 リロード』

2024年2月2日発売
[PS5][PS4][Xbox Series X/S][Xbox One][Windows PC(Steam、GamePass)]

   
『スーサイド・スクワッド:キル・ザ・ジャスティス・リーグ』

2024年2月2日発売
[PS5][Xbox Series X/S][PC]

   
『カニノケンカ・ニ』

2024年2月13日アーリーアクセス開始
[Windows PC(Steam)]

   
『マリオvs.ドンキーコング』

2024年2月16日発売
[Nintendo Switch]

   
『ゲームセンターCX 有野の挑戦状 1+2 REPLAY』

2024年2月22日発売
[Nintendo Switch]

   
『クレヨンしんちゃん「炭の町のシロ」』

2024年2月22日発売
[Nintendo Switch]

   
『ファイナルファンタジーVII リバース』

2024年2月29日発売
[PS5]

   
『へべれけ2』

2024年2月29日発売
[Nintendo Switch][PC(Steam)]
※プレイステーション5、Xboxシリーズでも発売予定

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