餅月あんこのゲーセンに行きたい!
第46回 『アーケードアーカイブス』8周年を祝いたい!(後編)
5/15で株式会社ハムスターさんの『アーケードアーカイブス』が8周年を迎えました!
というわけで前回に引き続き、みなさまから教えていただいた『アーケードアーカイブス』おすすめタイトルをご紹介&遊んでいきたいと思います!!
『ぺんぎんくんWARS』
●むっとーさんからのオススメコメント
ぺんぎんくんを操ってボールを敵陣に投げ込むだけのシンプルなものですが、てきとーにやってるだけでは勝てない手強さがあります。個人的には、昔買ってたBeep誌上で紹介されてた記事を読んだことがきっかけで、ゲーセンに行くようになったので思い出深い作品です。
というわけで、むっとーさんのオススメタイトルから『ぺんぎんくんWARS』です。
80年代ってゲームに限らずペンギンのキャラクターが多かったような。
タイトルの文字を見ただけでも何だか甘酸っぱい気持ちになるのはある年齢以上かどうかをはかるリトマス試験紙の役割も果たしますね!
ルールは簡単で、ボールを投げて相手の陣地にすべて入れるか、制限時間終了後に自分の陣地にあるボールが相手より少なければ勝ちなのですが、ぶつかって跳ね返ってくるボールや、相手が投げてきたボールに当たると一定時間ピヨってしまうので注意が必要です。
かわいい動物たちのファンシーな雰囲気とは裏腹に、ピヨったところを狙って次のボールを投げてきてハメてくるいやらしい敵もいて、泣きそうになります。ファンシーなのに。
コアラにハメられてるところをよく見たら、笑ってることに気づきました。
ひどい! ファンシーなのに。
エアホッケー的なステージもあります。
餅月はエアホッケーが苦手なことに定評があります! あれ、難しいですよね。
そんなこんなでハイスコア、10万点は越えられたのでそこそこがんばったと言えるのではないでしょうか。言ってくださいお願いします!
可愛い見た目で誰でもとっつきやすく、シンプルなルールでけっこうアツくなるのでオススメです!
『アーガス』
●坂本慎一さん(あまた株式会社)からのオススメコメント(というか開発エピソード!)
自分が関わってたゲームを推すのはありかなぁ~。NMKにいた時に『アーガス』のサウンドと企画を担当したんだけど、この頃のゲーム制作はスタッフ全員が企画も一緒に考えるみたいなスタンスだったんですよ。会議室でもなくて、テーブルのまわりにみんなで集まって、「これやってみましょう!」みたいな。そういう感じでカジュアルに企画を考えて、実装するみたいな。当時のアーケードゲームはあんまりクレジット入れないからね。スタッフクレジットはないけど、ランキングのデフォがスタッフで(※『アーガス』ランキングデフォルトの4位に表示されている「CHE」が”Cheabow”こと坂本さん)、この頃は他のゲームでもこんな風にスタッフネームをねじ込んでました。
サウンドに関しては、YM2203っていうチップを当初は2個使えるはずで12音でアレンジしてたんだけど、1個の6音しか使えなくなってしまって、急遽、アレンジを、半分の音数でちゃんと鳴るようにするっていうことをやったんだけど、音が減ったので、効果音が鳴ると一部の音が消えちゃうんです。バリアを使うとベースの音が消えるとか。本当は効果音用のチップとBGM用のチップと分けてたのに、チャンネルが足りなくなってしまったから。で、効果音が終わったら鳴るんだけど、そこがちゃんと再現されてて、ハムスターさんがしっかり移植してくださったなと思いました。
タイトルですが、ゲームタイトルをアイウエオ順で並べた時に一番最初に来るように『アーガス』にしたんです。それがその後、抜かれてるかどうかはわからないけど(笑)。
あと、初のアーケードゲーム専門誌として知られるゲーメストの創刊号の表紙を飾ったのは、このゲームのイラストなんですよ。
参考リンク:ゲーセンの楽しさ増幅装置だった『ゲーメスト』
あ、記事を書くなら、ボスを倒した後に着陸があるから、そこまでやると面白いかもしれない。IGCCの記事(不思議な魅力にあふれていた高難易度シューティング『アーガス』)に書いてあるから読んで(笑)。
ほかに自分が関わったタイトルのおすすめは
『ガズラー』テーカン入社当時開発中デバッグ班
『ボンジャック』自機操作試作をプログラミング
『スターフォース』SENJYOのサウンドドライバーを流用
でした。関わって無いけどあと1つ推しは
『ドラゴンバスター』
アーケードアクションRPGのパイオニア的存在(個人の感想ですw)。いやー。このゲーム無くして『モンスターランド』のBGMは生まれなかった!という程インスパイアーされてます!!!
とにかくIGCCを読めと……。坂本さんありがとうございました!
難易度が高いと聞いていたのでビビっていた『アーガス』ですが、おそるおそるプレイしてみたところ、横にもめっちゃスクロールするし(筒なの? この世界は筒状なの?)敵の攻撃もしょっぱなから比較的激しいと思われるのですが、さすがの坂本サウンドでノリノリで楽しい。
上の写真は、ウッカリせまいところに入ってしまってとても緊張感が漂っているところです。
がんばって何とか1面のボスを倒して、着陸ミッションまでやってきましたよ。
これがそうか~。着陸失敗してボカーンてなったけど! これは無事に着陸してみたい……。
難しいとは思っていたものの、中毒性があってハマりますねコレ!
というわけで皆様もぜひ華麗な着陸をキメてください。
『サーカスチャーリー』
ちょっと餅月からもオススメさせていただきます!
オンラインランキング、ハイスコアモードで6位までいった(快挙!!!)思い出の『サーカスチャーリー』ですよ~。
もともと小学生だった頃にファミコン版で遊んでて大好きだったので、ひさしぶりに熱中してしまいました。
各ステージ違う演目&アクションで、どれもかわいくておもしろい。
キャラバンモードとかハイスコアを狙うとなると、トランポリンは最速でゴールしたほうがいいのか上に浮いてるドル袋を取ったほうがいいのかとか考えたり(←考えただけでわかってない)、戦略が変わってきますね(ホントは変わってない)。
みなさんもぜひ遊んでみてくださいませ~☆
ほか、みなさまからの推しタイトル&コメント
を、タイトル別にご紹介させていただきたいと思います!
『悪魔城ドラキュラ』
本家基板が法外なのでとりあえずお得感がパない(アンダリエルさん)
それは食指が動きますね……!
『ウィズ』
横スクロールアクションですが、ランダム要素が強く、やり応えがあります。 また、キャラクターや世界観がミステリアスで、つい遊んでしまいます。 スイッチのコントローラーでは操作が難しいかも?(stadaさん)
『QIX』
忖度抜きでシンプルで面白いハマるゲーム。昔ゲームボーイに任天堂から出てたので知ってる人も多いけど実はTAITOのアーケードでした(taka-2 (taka にーさん)さん)
『クライムファイターズ』
『ファイナルファイト』以前の『ダブルドラゴン』の後追いのベルトスクロールアクション。とにかくコミカル演出が面白くのちのゲームにも影響を与えた。多人数プレイも可能でわーわーきゃーきゃー騒ぎながら見ている方も楽しいゲーム。連コインなら誰でもクリア可。(taka-2 (taka にーさん)さん)
私でもクリアできるんでしょうか……。
『クレイジー・クライマー』
ゲームとしてのおもしろさ、そして原稿のネタになりやすそう、というふたつの点から選びました。次はどんな障害物が出てくるのか……怖くもあり楽しくもあるあの体験を、ぜひあんこ先生にも!(IGCC編集者T)
『サイコソルジャー』
BGMに歌が流れることで有名な本作、適当に操作しながらAボタン連打して壁に挟まれない事に気を付けるだけでも意外に進めます。 是非1回は「がーんば!」が聞けるまでは頑張って頂きたいところ。(むっとーさん)
『サンセットライダーズ』
西部劇アクションシューティングウェスタン風味ローリングサンダー。4人迄の多人数プレイ可能 西部劇映画の特徴を取り入れ、いい感じにコミカルで面白い。ソンブレロ帽ハットの散弾銃使いコルマノ(4P)を お使い下さい。合言葉は 「死にたくなければ走れ!」(taka-2 (taka にーさん)さん)
『サンダークロス』
『サンダークロス』をオススメ! 理由は、簡単かつやりやすいところ。(カトンボMk-IIさん)
音楽込みで『A-JAX』をオススメしたいところですが、ここはオトナの対応で『サンダークロス』をチョイス。難易度もほどほどですし、コナミSTGの楽しさを味わえる一作かなと思います。(IGCC編集者T)
『上海Ⅲ』
『上海』なんて家庭用ゲームやパソコンにも散々移植されてきてるし、別にそんな特別でもないでしょ?と思ってしまいがちですが、この『上海Ⅲ』には、シビアな時間制限による「アーケードならではの緊張感」みたいなものがあり、家庭用とはまた違ったプレイ感覚が味わえるので好きです。取得する牌選びを失敗しないよう常に冷静な見極めが必要なゲームなのに、同時にタイマーの残りにも気を使わなければならない……この相反する2つの要素の組み合わせに神経を削られる、ここがアーケード版『上海』の醍醐味のように思えます。時間が増える「季節牌」や「花牌」のなんとありがたいことか……。クリアしたらお待ちかねのご褒美画面として、かわいい動物たちのセクシーショット(?)が見られる点もポイント高いです。広く知られた簡単なルールゆえに気軽に遊べますし、アーケードゲームらしからぬところはありますが、ここはあえておすすめしたい一本です!(フクタケ@なおき賞作家さん)
かわいい動物たちのセクシーショット! ハァハァ…。
『海底大戦争』
オーソドックスな強制スクロールじゃなくて、自分の意志で進めていく任意スクロールな横シューティングですが、そのシステムはどこか牧歌的な潜水艦のイメージに合っている気がします。とはいえ、2つの攻撃方法を駆使して進んでいくその内容は非常に硬派です。そんなハードボイルドなゲームデザインも良いのですが、特にこのゲームの見どころは?と聞かれたら、なんといっても徹底的に書き込まれたドット絵のグラフィックと、そのアニメーションにあると答えます。個々の絵のディテールが凄いのはもちろん、そのアニメーションの美しさは昨今の大作アニメ映画にも匹敵する完成度だと思います。中でも2面中盤、砲撃の空圧で吹っ飛ぶ背景の小屋や、爆風で砕け散るビルのガラス窓はもう芸術の域……是非見てほしいポイントです。(フクタケ@なおき賞作家さん)
『ソルダム』
己の気力集中力の限界に挑めなソルダムモードと、塔のてっぺん目指して進めなセキーロモードの2つがあり。2×2で落ちてくるピースを横一列に同色に揃えれば消えますが、その作品が一捻りされてるのはオセロの同様の色変化(同色で縦、横、斜めに挟めば変化)。そして、最後に消した列は1度だけ使えるのでこれを使って大量消しも狙えます。 あと、セキーロモードに出てくる中ボス妨害はなかなか厄介です(汗)が、全消し出来るEXTRAボーナス来ると滅茶苦茶爽快ですよ!(A.Shinjoh@弐寺名AYAKA【SDVX名AYAKA-S】さん)
『ゼクセクス』
オススメポイントは、ムービー中の敵さんのセリフ回しがなんともモヤる所です!(シュレディンガーの黒猫さん)
内容も音楽も最高にかっこいいのにステージ間デモで今も残念な笑いが込みあげる(アンダリエルさん)
『武田信玄』
多分、某大河ドラマに便乗して出てきたであろう歴史モチーフのベルトスクロールアクションゲームです。プレイヤーキャラの妙に「ちょこまか」とした動きに癒やされます。「風」「林」「火」「山」の4つのアイテムがポイントで、攻撃力が上がる「火」を取ると武器がなぜか7色の「ゲーミング刀」になったり、防御力の上がる「林」を取ると何故か軍配をシールド代わりに使う(使い方違うよ!)などツッコミどころもたくさん。パワーアップすると、敵のやられグラフィックにモザイクがかかるという行き届いた謎の配慮も見逃せません。操作系はプレイヤーの左右に攻撃を打ち分ける「くにおくん」タイプですが、自分の背面側への攻撃力が高いので、あえて敵に背を見せつつ戦うのがポイントです。左右から攻めてくる敵をザクザク倒していく気持ちよさがたまりません。ゲーセンで実機プレイしたことなかったんですが、アケアカ版で出会えたことで、新たな楽しさを知りました。(フクタケ@なおき賞作家さん)
『チューブパニック』
みんな大好き「画面回転拡大縮小処理」てんこ盛りのシューティングゲーム!とにかく見た目のインパクトがすごい!アーケードゲーム黎明期の1984年に、よくぞまあこれだけド派手なグラフィック処理を実現したなぁ…と言える、「ニチブツ」のテクノロジーの底力を見せつけた作品。
当時の3Dシューティングなんてその画面処理だけで手一杯になりそうなものですが、すべての処理が破綻なくスムーズに動いてるだけでなく、サクサクと気持ちよく進むのでとても爽快です。グラフィックのインパクトもすごいですが、独特のアナログチックなエフェクトのかかったBGMも必聴。ここまできっちりと再現しているところにアケアカシリーズの実力の高さを感じます。途中に出てくる穴に潜り込むと一定時間無敵になれるので、その間にガンガン加速して進んで行くとアドレナリン出まくりますよ!(フクタケ@なおき賞作家さん)
『忍者くん阿修羅ノ章』
魔城の冒険ではなく阿修羅の章にしたのは、三角跳びを体験してほしいから。因みに私は会得できていません!(むっとーさん)
『はちゃめちゃファイター』
自機が「かわうそ」「つちぶた」、敵キャラも音楽もゆるかわで初心者さんも入りやすくてニッコリ。が、稼ぎに関してガチという玄人も唸る要素がまた良き! いつもアケアカではキャラバンモード5分持ちませんな私が初めて完走出来たー! となった絶妙な難易度バランスもおすすめポイントです。(A.Shinjoh@弐寺名AYAKA【SDVX名AYAKA-S】さん)
『パックランド』
リリースされたばっかりのホヤホヤのタイトル。3ボタンの操作はちょっと慣れが必要ですが、シンプルな中に多彩な展開がこれでもかと盛り込まれていて、今でも楽しく遊べる一作だと思います。(IGCC編集者T)
『ピストル大名の冒険』
namcoさん参入で一層盛り上がりを見せるアケアカ。特に今迄どこにも移植が無かったアーケード作品が初移植されて 『未来忍者』『デンジャラスシード』などが遊べるようになりました。アーケードでは取っつきにくかったが「中玉連射」で遊びやすくなったので是非!(taka-2 (taka にーさん)さん)
『フォゾン』
他に無いゲーム性、何をどうすれば良いのかわからないけど、なぜか気になってまた遊びたくなるゲームです。(むっとーさん)
『ぶたさん』
遊んだことありますか? ルールは簡単。 「爆弾をぶつけて生き残れ!」 勝っても負けても楽しい。不思議なゲームです。気分転換にはもってこいですね! よくゲーセンで、対戦ゲームの合間に遊んでいました。(さしみ(さしみぶろぐ管理人)さん)
キュートなぶたさんたちと朗らかにコロし合う(アンダリエルさん)
『プラスアルファ』
ショット&ボムの縦STG 可愛いファンシーな絵なのに難しい……と思いきや、隠れアイテム「隠しハイパー」と、一部ボスの安全地帯があり、これこそ有識者のアドバイスで(攻略が出来るようになる)絶妙なバランスのシューティング……だと思います(※個人差があります)。(taka-2 (taka にーさん)さん)
『ボンジャック』
個人的にはドットイートの極北と思っている一作。重力の導入で「メイズ」というものから離れることができたのも大きいかなと感じます。ドット(爆弾)を回収していくわけですが、そこに一筆書きをフィーチャーしたのも実にいいアイデアです。(IGCC編集者T)
『ムーンクレスタ』
僕が人生ではじめて遊んだアーケードゲームで、宇宙を感じました。 印象的な気持ちよい音、やらしい動きで翻弄してくる敵たち、合体の緊張感とパワーアップ。 どれも素晴らしく、アケアカといえば真っ先にこれをオススメしたいです!(pontaさん)
『妖精物語ロッド・ランド』
画面固定式のアクションゲームで敵を倒せばクリアですが、ついついエクストラステージ目当てで花を取ることを優先しちゃったりして……。コツは敵を倒すと出てくるアイテムを活用することです。(むっとーさん)
『ローリングサンダー』
ほんとは『源平討魔伝』とかもオススメしたいのですが、今回は「あんこ先生をタコ部屋に閉じ込めて100時間ぶっ通しでプレイさせる企画」ではなく、「今のあんこ先生に楽しく遊んでいただく」が趣旨なので。本作は、敵の「やっちゃえポーズ」とか、ネタになりそうな要素がたくさんありますし、パターンを作らずともアドリブで何とかなる部分が多いのも選んだ理由です。(IGCC編集者T)
たくさんのコメントをお寄せいただいてどうもありがとうございました!
ビックリしたのは皆さんのオススメがホントに多種多様なこと! リリースされたたくさんのタイトルのどれも名作ということなんですね。
このアケアカ応援企画の言い出しっぺ、編集者Tさんのオススメタイトルは1つの項目に他のタイトルも挙げられているのも、どんだけ好きなんだ……と!
今回遊びきれなかったけど気になるタイトルがたくさんあって、また次の機会に、と思いますが、毎週リリースされるから追いつかない気もしますね!
ハムスターさん、これからも楽しいソフトをリリースしてくださ~い!
そしてまた次回の「アケアカで遊びたい」企画をお楽しみにー!
Arcade Archives Series Produced by HAMSTER Co.