餅月あんこのゲーセンに行きたい!

  • 記事タイトル
    餅月あんこのゲーセンに行きたい!
  • 公開日
    2020年02月08日
  • 記事番号
    2651
  • ライター
    餅月あんこ

第2回「ファイティングバイパーズ全国大会優勝者と闘いたい!」

昨年の2019年10月25日から2020年1月13日にかけて、タイトーステーション溝の口店3Fのアーケードライブバー「MEGARAGE(メガレイジ)」のTVアニメ『ハイスコアガールⅡ』の放送記念コラボコーナーで、私の大好きな、セガの対戦格闘ゲーム『ファイティングバイパーズ』が遊べるというので、プレイしに行ってみました。

Twitterでそのことをツイートしたところ……

思いがけないかたから反応が……

ファイティングバイパーズの全国大会優勝者で、当時私の漫画(『ドラネコシアター』の単行本描きおろし部分)に描かせていただいた、明石家サンマンさんでした。
そして「機会があればぜひお手合わせお願いします!」とお願いしていたところ……
BATTLE ARENA新宿西口店で、年末年始に『ファイティングバイパーズ2』が稼働するという情報が!
これは……! と思ってうかがってみたところ、お忙しい時期にもかかわらずご都合をつけてくださって、再会&対戦できる運びとなりました!!

『ファイティングバイパーズ』をプレイできるだけでも嬉しいのに、全国大会覇者とご一緒できるとはアメイジング!

ところで……

私が最近仲良くしていただいて何かとお世話になっている、ゲームライターの山村智美さん、

あと2日で閉店を迎えるゲームセンター「みとや」で「ファイティングバイパーズ」の思い出に再会した不思議な運命の話 【山村智美の「ぼくらとゲームの」】 – GAME Watch
記事は、こちらから。

こんな記事も書かれていて、『バーチャファイター』シリーズから『ファイティングバイパーズ』もかなりプレイしていた勢なので、「明石家サンマンさんとバイパーズできることになったんですけど一緒にどうですか」と声をかけてみたところ、

「懐かしいですねー 年も近くて、当時は毎週のように会ってました」

と、しかも山村さんも全国大会ベスト8までコマを進めていたことが判明。
当時のリングネームは『お子様ラクセル』。
マジですか……!

じゃあ伝えておきます~と思ったら、
「久しぶりすぎてちょっと恥ずかしいのと、サンマンもいまさらボクと会いたいかわからないので(笑)(※餅月注:なんかわかる!!)、バイパーズ好きの知り合いのライターという体で」という、ちょっとしたドッキリ企画展開に。

クラブセガ新宿西口のB1Fが、対戦ゲームフロア「BATTLE ARENA」
初代『ファイティングバイパーズ』は1995年、『ファイティングバイパーズ2』は1998年にリリースされた作品

そして当日。

BATTLE ARENAで私が軽く(というか必死に)練習していると、山村さんが先に到着。
続いて明石家サンマンさんらしきかたが……と思ったら、ドラネコシアター(私の単行本)を手に、ニヤニヤしてらっしゃる!!
お、おひさしぶりですー!!

お互いに『ファイティングバイパーズ』好きの人として挨拶を交わした後、バイパーズについての話を交わしてる、明石家サンマンさんと、山村さんことお子様ラクセル(言い方、逆か?)のおふたり。
あれっ、意外と気づかないもんなんだな、いつ気づくんだろー、と、ワクテカして見守るワタシ。
普通に話、盛り上がってるけど!

まだ明石家サンマン氏(左)は、お子様ラクセル氏(右)だと気づいていないという段階です

対戦したら使用キャラとか戦い方のクセとかで気づくかな? と思って、それとなく対戦を促しましたが、ひさしぶりとはいえ、何かいい勝負。

明石家サンマン氏の……サンマンじゃないー! 『2』ではトキオを使っていたそうです
お子様ラクセル氏。餅月も全国大会を会場で観ていたのですが、至近距離でプレイを見るのは初めて

あら何だか胸熱……、と思いながら、ふと、(バトル中でない時に)山村さんに、「使ってたリングネームの『お子様ラクセル』って、ひらがなですか? 漢字ですか?」と、(この原稿を書くために)聞いたら、バーサスシティの向こう側の明石家サンマンさんが、「……聞こえちゃったんですけど、お子様ラクセルって……!」と、ここでドッキリ終了……(私のせいで)。
いや逆にね!
一向に気づく気配なかったし、引っ張りすぎても水くさいからこれくらいのタイミングでわかったほうが良かったよね! ウン!

その後は懐かしい話に花が咲いたりしたのでした(スイマセン)。

わかったこと

①にぎやかなゲーセン店内でもバーサスシティの向こう側には意外と声が聞こえる(本当に聞かれたらマズイ話はしちゃダメだ!!)!

②口ひげを生やしてると、若い頃の知り合いには誰だかわかんない率が高まる!

③『ファイティングバイパーズ2』は、『バーチャファイター3』がまだまだ盛り上がっていた頃のリリースだったために、当時あまりたくさんプレイできなかったけど、ちゃんとやると色々おもしろい(餅月はエミを使っててけっこう面白かったことを思い出しました ねころびからの技が楽しい!!)!

あっ、私はエンジョイ勢のヌル腕前なので、おふたりに普通にボコられましたよ……(気を遣ってそこそこポイントは取らせてくれるのがクヤシー!!)

それにしても改めて『ファイティングバイパーズ』と『2』は、バーン! てアーマー破壊してドーン! て吹っ飛ばして(ボキャブラリーとは)、カラフルでポップで爽快で本当に楽しい格ゲーだなと実感。
アメリカのハイスクールの放課後みたいなステージやキャラクターの雰囲気も大好きで、とにかくプレイしていて気持ちいい!!
そこそこ勝てたこともあるけど、アーケードゲームで一番好きなゲームです(あっ、連載第2回にして一番好きなゲームのネタ出しちゃった)。

エミの技名はセガのアーケードゲーム由来だから(『スーパーロコモーティブ』とか)、今後も稼働してるところを見つけたら練習して嗜んでいかないとだなー!

最後に、おふたりからご感想をいただきました。

明石家サンマンさんからのコメント
ざっくりと箇条書きにします。
・あんこ先生がハニーの2Pカラーを好んで使用するのは「ドラネコシアター」当時と同じ。『ファイティングバイパーズ』というゲームに相当の思い入れがあるからこそ、いまも続くこだわりなのだろうなぁ、と思っておりました。ほほえましかったです。
・できることなら、お互い、より愛着のある初代で対戦したかったですね (「2」はあまりプレイしていなかったので内心「申し訳ないなぁ」と思っておりました)。

餅月コメント:そんなことまで覚えていてくださって恐縮かつありがとうございました!! 2Pカラー、可愛いんですよねぇ~。また初代で対戦できる機会がありましたら!

2Pハニーは衣装が水色なだけでなく、金髪碧眼なので1Pハニーとはまったく違う人っぽい感じでした

お子様ラクセルこと、山村智美さんからのコメント
明石家サンマンと25年ぶりぐらいに会って感じたのは、「当時の気持ちや空気に一瞬で戻ることができた」っていうことですかねー。よく“思い出の曲が当時の記憶や思い出を呼び起こす”と言われますが、ゲームも一緒。むしろボクらにとってはゲームこそ。
最初は「あれから25年も経っているし、あの頃のボクは“もうボクの中にはいない”のでは」とも思っていたのですが、対戦したらすぐに“あの頃のボク”が顔を出していました。当時の何もかもは消えることはなく思い出せないだけで自分の中にずーっといたんですねー。
友人とゲームがあれば、すぐに当時の自分に帰ることができる。
みなさんそれぞれに思い出のゲームやゲーセンがあると思いますので、“あの頃の大事なもの”を人生の必要なときに思い出せるように。思い出のゲームが(できればゲーセンも)いつまでもあり続けてくれたらいいなと思います(好きに書いていったらIGCCっぽいところに着地しました)。

餅月コメント:酔っぱらってない時の山村さんはいいこと言うなぁ~。

おふたりと、おつきあいくださった明石家サンマンさんの奥様、どうもありがとうございました!!
また、写真の掲載許可をくださったBATTLE ARENA新宿西口店さんにも感謝申し上げます。

ご協力:BATTLE ARENA 新宿西口店

東京都新宿区西新宿1-12-5西口三平ビル 地下1階
公式HP: https://battlearena773.wixsite.com/clubsega-shinjuku
Twitterアカウント:@BA_shinjuku

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