餅月あんこのゲーセンに行きたい!

  • 記事タイトル
    餅月あんこのゲーセンに行きたい!
  • 公開日
    2020年08月21日
  • 記事番号
    3353
  • ライター
    餅月あんこ

第11回「山田哲子さん&ホームステイアキラさんに『バーチャファイター』のお話を聞きたい!」(前編)

2020年1月24日(金)~26日(日)にかけて幕張メッセで国際展示場ホールで開催された『EVO Japan 2020』。
そのサイドトーナメントとして『Virtua Fighter5 Final Showdown』という大会が有志によって開かれ、その盛り上がりと、賞品のインパクトでも話題になりました。
今回、その大会を主催された山田哲子さんと、哲子さんの旦那様であり、そのトーナメント『EVO Japan 2020 VF5FS大会』ではスタッフと実況も務めながら出場し、見事に準優勝の座に輝いたホームステイアキラさんにお話をうかがってきました!

EVO Japan 2020 サイドトーナメント・バーチャファイター5FS大会

―― 今日はよろしくお願いします! 今年の初めのことになりますが、Evo Japan 2020はおつかれさまでした。ちょろちょろまわりで見させていただきました。

ホームステイアキラさん(以下「ホ」):ありがとうございます~。

―― 最近のバーチャシーンをよく知らなかったんですけど、相変わらず盛り上がってて凄いなと思って、感動しました。

ホ:そうですね。好きな人はずーっとやってて、熱量は変わらないですからね。

―― 最新作の『Virtua Fighter5 Final Showdown』の稼働開始は10年前とかでしたっけ。

ホ:そうですね、2010年の7月末くらいだったので、そろそろ10周年なんですよね(※インタビューをさせていただいたのは2020年7月、オンラインにて)。それまでは新作が2年周期くらいで出てたんですけど。

―― 『4』もバージョンがいろいろありますよね。

ホ:『4』全体で5年間あったんですよ。無印が1年、『EVO』が2年、『FT』が2年。で、『バーチャファイター5』の無印が2年間、次に『バーチャファイター5R』が出たんですけど、それが2年間で、『Final Showdown』が10年……(笑)。

―― う~ん、やっぱり今年セガさんが60周年っていうこともあって、すごく『バーチャファイター6』を出してください、って言ってる人は多いですよね(笑)。ツイートでもいっぱい見かけるから、ほんとに作ってほしいなと思うんですけど。ずっとやってて大好きなプレイヤーの方々が大勢いらっしゃるので、可能性はゼロではないだろうと。そういえばEVO Japanのバーチャファイターの大会、漫画(週刊ファミ通の『ドラネコシアターリプライズ』)にも描かせていただいたんですけど、景品がすごくおもしろくてビックリしました。ふだん『バーチャ』をプレイしてなさそうな人にも話題でしたよね。
  
  

賞品の一覧パネルデータ。バラエティーに富んでクイズ番組のようで、豪華!

山田哲子さん(以下「哲」): e-Sportsに逆行してるような景品だったので(笑)。

ホ:江戸時代の相撲大会みたいな(笑)。

哲:最近のゲームの大会の賞品は、普通に賞金とか、あとe-Sports関連のゲーミングモニターや、PCだったり、っていうのが一般的なので。

―― あ~、そうなんですね(笑)。

哲:そこに生ハム原木とか、お米とか……そういうのがたぶん話題になったのかなぁと。

ホ:スポンサーが企業じゃなくて個人だったので……企業だったら自社の宣伝も兼ねて製品を提供、とかもあるんですけど、個人だったので「家が農家です」とか「旅館やってます」とかで、自社製品といえば自社製品なんですけど(笑)、そういうのを提供してくださった感じです。

哲:あと地元の名産品とか、ふるさと納税の返礼品をくれたりとか。

―― 賞品を提供してくださったのは、バーチャプレイヤーのかたがたなんですか?

哲:元プレイヤーっていうかたが多かったですね。

ホ:ずっと遊んできて、今は家庭の事情で……お子さんもいたりして、昔ほどプレイできないけど、『バーチャ』を大好きだから、こういう機会をきっかけに恩返しをしたい、みたいな感じで言ってくれてる人もいて。大人になって時間はなくなったけど、財力は増えたり(笑)。そういうかたがたがいろいろ提供してくださったという感じです。

大会運営の裏話を訊いてみるよ!

―― 大会を開くっていうのはすごいですね。特にすごいなぁ~って思ったのが、トーナメント表のページがあって、リアルタイムで結果がどんどん反映されて、っていう入力を、大会の進行をしながら現地でやってたんですよね。

哲:はい。

―― 大会の運営っていうのは何回かされてるんですか?

哲:いや、初めてでした。

―― そうだったんですね! 何かローカルな、ゲーセンなどの大会はやったことがあった感じですか?

哲:いや、それもやったことないです。本当に初めて(笑)。

―― そうなんですか! そういう感じがしなかったですよね。

哲:見切り発車というか(笑)。まあ、EVO Japan 2020が開催されるって知ったときに、「サイドトーナメントでバーチャやりたいね」って言ってて。場所が九州だったのもあるんですけど、その前の年はなかったので。とりあえず申し込んで、通ったらがんばろう、みたいな(笑)。

ホ:で、通っちゃって。

哲:やるしかないと(笑)。

―― すごい! 良いものを見せていただいてありがとうございました!

哲:トーナメント表を作るサイト、Challongeって言うんですけど、あれがすごく優秀で、すごくラクだったよね。

ホ:うん。情報を入力しちゃえば、この番号の筐体で、この人とこの人がやります! っていうのを自動的に割り振って表示してくれるので、出場者もこのサイトを開いてもらえれば、「自分は次、この筐体でやるんだ」っていうのがわかるんで、勝手に移動してくれたりするんですよ(笑)。

―― へぇ~!

ホ:呼ぶ手間も省けたりして(笑)。

哲:勝敗の結果を入力すれば、勝手にトーナメントの状況の表示を進めてくれるので。

―― どんどんリアルタイムで反映されてたから、すごいなと思って見てました。運営はどれくらいの人数でやられてたんですか?

ホ:6人かな? 僕たちと、あと4人だよね。

―― スタッフになったかたがたは、みなさん出場はされてたんですか?

哲:私以外はみんなしてました。だからその点が大変だったよね(笑)。この人(ホームステイアキラさん)とか、けっこう出ずっぱりだったんで(笑)。

―― あっ! けっこう最後まで残ってましたよね、わたし決勝戦の前で(腰が痛くなって)帰っちゃったんですけど……。

哲:準優勝だったんですよ(笑)。

―― 残ってるどころじゃなかった! そうでした、準優勝(笑)。

■参考動画:
【VF5FS】哲子の部屋 in EVO JAPAN2020 予選動画
EVO Japan 公式アカウントによる、決勝戦の動画

哲:忙しかったでしょ。あと解説もしてたからね(笑)。結果の入力に加えて解説もやってたので、それが大変でしたね。

―― 誰かツイートしてましたね、「解説しながら勝ち進んでてすごい」って、見ました(笑)。

ホ:貴重な体験ができましたね。大変だったけど楽しかったよね。

哲:楽しかったね。

有志のかたがたから集まった豪華賞品!

ホ:やっぱり(大会の運営は)何もかも初めてだったので、最初、機材は何が要るかもわからなくて。賞品も、車に載りきらないかも! と思ったんですよ。

哲:そうそう、賞品、多すぎて車に載らなくて(笑)。

―― へぇ~!

ホ:トランクとかパンパンになって、もう、一部、一緒に行く人のヒザの上にも山積みにして、置けるとこには全部置いて、なんとか載って(笑)。で、会場に搬入して、みたいな感じでね。

「行きの車で荷物まみれの首無しライダー(出場&スタッフ手伝ってくれたVFプレイヤーです)」(哲子さん談)

哲: PS3も6台、借りたりとかして持って行って。

―― アーケードコントローラーは、(出場した)弟子サラちゃんなんかは現地で借してもらってましたよね。

哲:基本的にはアーケードコントローラーは持ってきてもらって、ない人は一応貸し出し用の予備もありまーす、って言ってました。あとは選手間で貸し借りしてもらったりしながら進めた感じですね。

―― 機材もたくさんで、用意もけっこう大変でしたね。……あの日、賞品を全部持って来てたんですか?

哲:ほとんど後日配送にしたんですが、日持ちするものは持ってきてもらったり。あと、当日差し上げるものっていうのがあって……商品が多すぎちゃって(笑)。抽選会もしたんだよね。

ホ:そうそう、おみやげセットみたいなのを用意して。

―― そうなんですね~(笑)。

ホ:ラーメンとカレーとお菓子のセットみたいなのを作って、エントリーさえしてくれれば差し上げます、みたいな(笑)。

―― おぉ、出場者全員が貰えるのはチョコバット(←エントリー確認時に配布されていておもしろかった)だけじゃなかったんですね(笑)。

ホ:出るだけで幸せになる、すばらしい大会だったんじゃないかと(笑)。

―― いいですね~(笑)。何かすごく楽しい雰囲気ですよね。

ホ:商品は、上のほうにいくとラインナップがわりとガチだったんで(笑)。

哲:ダイヤモンドとか(笑)。

―― ダイヤは印象的でしたね……お米と……!

ホ:お米が30kgと。

哲:あとは選択式? 優勝したら、この中から8コ選べます、準優勝6コ、3位が4コ、みたいな感じで。

ホ:これ、ゲーミングメガネで、EVO2019とコラボしたモデルなんですけど、これを作ってる人もバーチャプレイヤーだったんですよ。こういうのも提供してくださって。

―― ほぉ~、そうだったんですねー!

哲:買ったらけっこう高いからねぇ。

ホ:そうそう、これもけっこういいお値段らしいので……! 上位の人だったら、賞品を金額に換算するとけっこういい値段になってるんじゃないかと思います。

―― ホームステイアキラさんも準優勝だからけっこう……。

哲:このメガネと、『静岡育ち』っていう、静岡のA5ランクのブランド牛があって、それ1kgと……あとディズニーランドのペアチケットと、あと、何か有名な『ぶどうカンパチ』っていう高級な魚をいただきました(笑)。優勝した人は、新島っていう、伊豆のほうに島があるんですけど、そこの旅館の宿泊券と。

準優勝賞品に囲まれたホームステイアキラ氏

―― 宿泊券! 

ホ:あと生ハムの原木とか(笑)。

―― 生ハムの原木は、大会のすぐ後の配信で切ってましたよね(電撃オンラインのkbjさんがカット)。

■参考動画:
EVO Japan 2020『VF5FS』振り返りゲストトーク【電撃四天王(3人)の対決Showdown!】by電撃オンライン

哲:電撃オンラインさんの配信ね(笑)。

―― あれ、リアルタイムで観ました。おもしろかったですよね。

ホ:こんな賞品が来るのか……みたいな。

―― あ、最初はどういう賞品が集まるか、予想はつかなかったわけですね。

哲:そうですね。あんなになると思わなかった(笑)。最初は、ふだんの大会では賞金が出せないので、スパチャをいただいて、これを賞金に出したいね、って言ってたんですけど、そんなに思うように集まらなくて。で、どうしよう、このままだとあんまり盛り上がらないな、と思ったところで、いつも配信を見てくださってるかたで、お米を作ってるかたがいらっしゃるんですけど、「1年分ウチのお米を確保しますよ」って言ってくださって(笑)。そのお米を賞品にしてもらえないかなーと相談したのが最初のキッカケでした。

―― なるほど~!

哲:で、快く、「(我が家用の1年分とは別に)優勝賞品として米30キロ出します! 準優勝のかたの分もどうぞ!」っておっしゃってくださって。で、そのかたが他にも、みかんとか缶コーヒーとか色々出してくださって。そしたらそれを見て、さらにいろんなかたが「僕も出します!」みたいな感じで次々と賞品を提供してくださって。

ホ:たぶん、お米が出たことによって、「あっ、こういうことをしていいんだ」って思ってくれたんでしょうね(笑)。で、お米が出たら肉もいるだろうな……って(笑)。

哲:次はお酒とか魚、みたいなね(笑)。

ホ:そうそうそう。そんな感じで、実は商品のカテゴリってあんまりダブってなくて(笑)。

―― なるほど! 先に提供された商品を見て、みなさん提供されたからですね。

ホ:そうですね。あと果物、宿泊券……って。

―― これだけ集まりましたよ、っていう発表をしてたんでしょうか。

ホ:リストにして発信していました。

哲:都度、ツイートしてて、そしたらどんどんそれに乗っかってきてくれて、みたいな。

ホ:最終的に30種類くらいになったんだっけ。

哲:なりましたね。ホントにクイズ番組みたいになって。

ホ:パネル作ったもんね。

―― ああ、ありましたね! あれもおもしろかったです(笑)。100万円クイズハンターっぽいんですかね(笑)。「宿泊券」っていう響きがいいですよね。

哲:そうですね(笑)。「あと車が欲しい」とか言ってたもんね。誰かが「中古だったら出せる」とか言い出して(笑)。

ホ:そうそう、車も出るかも? っていう話はちょっとありましたからね。もしかしたら東京フレンドパークみたいに鍵が出てたかもしれない(笑)。

―― パジェロ(笑)!

哲:車が出ることになったら、あの、鍵を作ろうねって言ってたんですよ(笑)。

―― 鍵の形の大きいパネルですね、おもしろい! 今後そういう機会もあるといいですね。

哲:作ってみたいですね(笑)。

「お尋ねものパネルです。EVOの時にホームステイアキラが賞金首にさせられまして、ホームステイアキラに勝つと該当商品がもらえるというイベントがありました、すべて優勝した「しわ」(バーチャシリーズの強豪プレイヤーのかた)がもっていきましたw これも賞品提供者のかたの発案で、大変盛り上がりました!」(哲子さん談)

次回はおふたりのバーチャファイターを始めたキッカケから、何と哲子さん、餅月とゲーセンで会ったことが……というお話も! どうぞお楽しみに!

山田哲子さんTwitterアカウント @TetsukoYamada
YouTubeチャンネル『哲子の部屋』

こんな記事がよく読まれています

2019年09月27日

『ナイトストライカー』を作った男たち 前編

海道賢仁×津森康男 ダブルインタビュー 今からちょうど30年前の1989年、タイトーからリリースされた名作シューティングゲームが『ナイトストライカー』である。セガの体感ゲームの数々が人気を博していた当[…]