『カプコンアーケードスタジアム』オールカタログ 前編

  • 記事タイトル
    『カプコンアーケードスタジアム』オールカタログ 前編
  • 公開日
    2021年02月26日
  • 記事番号
    4869
  • ライター
    鴫原盛之

カプコンのアーケードゲーム第1弾『バルガス』をはじめ、『1942』『魔界村』など黎明期の傑作を一挙ご紹介。ビジュアル、サウンドでもプレイヤーを魅了する、独創的なアイデアを盛り込んだタイトルも目白押し!

1984~2001年に発売された、カプコン往年の名作アーケードゲーム32タイトルが遊べる、Nintendo Switch版『カプコンアーケードスタジアム』がいよいよ配信開始となりました。

今回から、全収録タイトルを3回に分けて(※無料配信の『1943』と、単体で配信する『魔界村』は今回の「前編」でご紹介します)、それぞれの見どころや、発売当時のプレイヤー事情などを、小生こと鴫原盛之がご案内させていただきます。

『1943~ミッドウェイ海戦~』

『1942』の続編となる縦スクロールシューティングゲーム。自機は前作と同じP-38ですが、残機制からエネルギーの残量がゼロになると墜落してゲームオーバーになるライフ制となり、各ステージの最後に出現する敵艦や、戦闘機を倒す(一定の破壊率を超える)とステージクリアとなるシステムへと生まれ変わりました。

本作の一番の見どころは、大和や飛龍、伊勢など、各ステージの最後に出現する、さまざまな旧日本軍の軍艦(または大型の戦闘機)と戦えるところにあります。戦艦は強力な主砲や副砲を放ち、空母は格納庫から飛行機を発艦させるなど、豊富な攻撃のバリエーションでプレイヤーの目を楽しませてくれます。特に、ラスボスにあたる16面に登場する戦艦大和の強さ、巨大さのド迫力は必見です!(※小生もなかなか倒せず、さんざん苦しめられました……)

自機は前作と同様に、赤色の敵編隊を全滅させると出現するアイテムを取ることで、3WAYやオートなどの武器が使えるようになったり、補助翼(サイドファイター)を合体させてパワーアップすることができます。また「POW」と書かれたアイテムは、取るとエネルギーが少し回復する効果がありますが、「POW」にショットを撃ち込むごとに、ショットガン、3WAY、オート、スーパーシェル……といった具合に武器の種類がどんどん変化し、プレイヤーが任意の武器を選んで装備を変えられるのも、本作ならではのおもしろいところですね。

自機よりもはるかに大きい敵艦に対し、ピンチになったら一定量のエネルギーを消費する代わりに津波、またはメガクラッシュを発生させ、一時的に敵の動きを止めつつ大ダメージを与えられるのも実に快感。2人同時プレイ時は、自機同士を重ねるとライフを分け合えるシステムも画期的でした。

敵艦を倒すと「攻撃目標、○○撃沈」などと表示され、自機が炎上する敵艦をバックに帰還する演出も、プレイヤーの達成感をさらに高める素晴らしい、かつ美しいアイデア。プレイヤーのモチベーションをぐっと高めてくれる、ノリノリのBGMも必聴です!

『1943~ミッドウェイ海戦~』

『魔界村』

主人公の騎士アーサーを操作して、槍や短剣などの武器を投げて敵を倒していくアクションゲーム。黎明期のカプコンを代表するタイトルのひとつで、長年にわたり続編やスピンオフ作品が数多く登場していることは、皆さんもよくご存じのことでしょう。

小生が初めて本作を見たのは小学生の頃。今までに見たことがない、きめ細かく描かれたグロテスクかつ美しいキャラクター、および背景のグラフィックスと、恐怖感をさらに引き立てるBGMには衝撃を受けました。恐る恐るゲームを始めると、地面からゾンビが次々と這い出したり、墓石からカラスが飛んできたり、目がないのにアーサーに向けて正確に弾を吐くグリーンモンスターが行く手を阻んだり……。「スゴいゲームが出てきたなあ」と大変感動しました。

何度か遊んでいるうちに、やっとの思いでゾンビ地帯の墓場を抜けたかなと思ったら、今度は素早くかつトリッキーな動きをするレッドアリーマーに翻弄され、全然ダメージを与えられずに完敗……。「こんな難しいゲーム、もうやってられるか!」となったものの、やがて上手なお兄さんやゲーム仲間たちのプレイを参考にしているうちに、少しずつ先のステージに進めるようになったので自分でもビックリした思い出がありますね。

サイクロプス(一角獣)やドラゴンなどの巨大なボスキャラのデザインも、王の間でラスボスである大魔王と一騎打ちになる演出も、今見ても本当にカッコいいですよね。また本作は、1周クリアしただけではゲームが終わらず、真のエンディングを見るためには2周目の大魔王を倒すことが必要ですが、2周クリアでハッピーエンドとなるアイデアをいち早く導入した点でも特筆に値します。

『魔界村』

『バルガス』

記念すべき、カプコンのビデオゲーム第1号となった縦スクロールシューティングゲームです。無制限に撃てるツインショットと、弾数に制限のあるキャノン砲の2種類を装備した自機を操作して敵を倒すという、いたってシンプルな内容ですが、なかなかどうしてこれがアツい! 次から次へと敵が襲い掛かるスピーディーな展開が特徴で、敵を貫通する性能を持ったキャノン砲で、敵の編隊を一掃して高得点を稼いだときは気分爽快です。

カプコンタイトルではおなじみのキャラクター、風車を模した「弥七」が最初に登場したのも本作で、編隊を組んで出現する敵キャラでした。ちなみに『バルガス』の名前の由来は、全3ステージクリア後に出現する宇宙の支配者、すなわちボスキャラです。

当時は小生の田舎にあった駄菓子屋や、数か月に一度出掛けていた遠征先のゲーセンでも本作をまったく見掛けず、発売されてから数年後、都内に出掛けた際に寄ったゲーセンで偶然見掛けるまでプレイすることができませんでした。これは推測になりますが、カプコンがまだ設立されたばかりだったので、特に地方のオペレーターにはその名前があまり知られていなかったのが理由かもしれませんね。

『バルガス』

『ひげ丸』

セーラー服姿の主人公モモタルーを操作して、タルを転がして敵の海賊に当てて倒していく、固定画面方式のアクションゲームです。

タルは外壁や、他のタルに当たると壊れますが、敵に当たった場合は壊れずに貫通するため、これを利用して複数の敵をまとめて倒すと実に快感です。ただし、目の前にあるタルをただ闇雲に投げていると、敵が動くスペースが広がるリスクを負うことになるので、正確に敵を仕留めるテクニックが要求されるのも、本作ならではのおもしろいところでしょう。

各ステージで、点滅したタルを持ち上げると魚(タイ子)やイカ(イカ次郎)、ヒトデ(ヒトデナシ)などの得点アイテムが出現したり、タルをいくつか持つごとに出現するドクロや船の操舵輪などのアイテムを取るとBGMが変わり、一定時間モモタルーが無敵になるのもおもしろいアイデアですね。また、ごくまれに出てくる弥七やイチゴなど、高得点のボーナスアイテムを発見したときは、その世界観と相まって思わず「おお、お宝だ!」と叫びたくなるような快感が得られます。

それから1面が始める前に、当時としては珍しい、敵が一切動かずに簡単にクリアできる練習ステージを用意して、初心者に配慮をしていたのも見逃せないポイントですね。小生も小学生時代、このアイデアのおかげで貴重な50円を無駄使いせずに済んだので本当に助かりました……。

『ひげ丸』

『1942』

自機のP-38を操作して、旧日本軍の飛行機をモチーフにした敵機を倒していく縦スクロールシューティングゲーム。当時としては珍しい1周エンド(※全32ステージをクリアするとエンディングを迎え、ゲームオーバーとなる)になっていました。

小生が本作を初めて見たのは小学生の頃でした。敵の種類や飛行パターンが実に多彩で、場面によっては数種類の敵がいっぺんに襲い掛かってくる、その迫力には衝撃を受けました。時折出現する大きな敵を倒すと高得点が加算され、中でも画面の大半を覆ってしまうほどの超巨大戦闘機、亜也虎との1対1の勝負は強烈な恐怖、威圧感がありましたね。

赤色の敵編隊(赤水)を全滅させると出現するアイテム「POW」を取ると、ショットが2連射から4連射に強化されたり、画面上の敵を瞬時に全滅させるなど、さまざまな効果を発揮するのも本作ならではのおもしろいところ。逃げ場がなくなったときは、一定時間無敵状態になる「宙返り」でピンチを回避できるアイデアも、当時としては斬新かつカッコイイ演出でした。

今の目で見ると実にシンプルな内容の作品ですが、見ているだけでもワクワクする要素が満載の、紛うことなき傑作です。今でも小生は、「好きなシューティングゲームを5本挙げろ」と言われたら、必ず本作の名前を出すほど大好きな1本です。全32面クリアを達成後、「WE GIVE UP!」のメッセージとともに1,000万点のボーナスが加算され、プレイヤーを祝福する演出も必見です。

『1942』

『戦場の狼』

主人公の兵士、スーパージョーを操作して、ライフルと手榴弾で敵を倒していく、任意スクロール方式の縦画面アクションシューティングゲームです。

本作のだいご味はやはり、ノリノリのBGMを聴きながらライフルを連射しまくり、次々と現れる敵兵をなぎ倒していく気持ち良さにあると言えるでしょう。さらに土嚢やトーチカ、塹壕に身を隠し、ライフルが当たらない敵に対しては、放物線状に飛ぶ手榴弾を利用して倒す戦略性を持たせたアイデアもお見事でした。

おもしろいゲームなのは確かだったのですが、小学生当時の小生にはいかせん難し過ぎた! くぐっている間は主人公の姿が隠れてしまう陸橋、集中砲火を受けやすい狭い橋、ジープやバイクが猛スピードで突然走ってきて主人公をつぶしにかかるなど、難所やトラップがいたるところに出現。「ここにいたら危ない!」とわかっていても、敵の攻撃が厳しくてついつい危険ゾーンに追い込まれてしまうんですよねこれが……。

各ステージの最後の場面ではスクロールが止まり、緊迫感を煽りまくるBGMに変化したり、ステージクリア後にスーパージョーがタバコを吸ったり、水を飲んで束の間の休息を取る演出も実にカッコよかったですね。ネームレジスト完了後に流れるジングルも、いかにも「物語が完結しましたよ」という素晴らしいメロディでした。

『戦場の狼』

『セクションZ』

ステージによって、画面のスクロール方向が上下左右に変化するユニークなシューティングゲーム。操作方法は、8方向レバーで主人公の移動、攻撃ボタンを押すと正面に向かって飛ぶショットと、地面に向けて投下する爆弾を同時に発射し、方向転換ボタンを押すと主人公の左右の向きが変わります。1面は右から左に流れる横スクロールですが、序盤から背後、すなわち画面の左側からも敵キャラが出現して容赦なく弾を撃ってくるので、方向転換ボタンを使って素早く敵を倒さないと挟み撃ちに遭い、あっという間にやられてしまいます。

小生は中学生時代、本作を初めて遊んだときには、同じくカプコンのシューティングゲーム『サイドアーム』(発売日はこちらのほうが先)と同じ操作方法、つまり「自機の左側にいる敵は左ボタンで、右側の敵は右ボタンを押してショットを撃てばいいんだな」と、勝手に決め付けて大失敗した恥ずかしい思い出があります(苦笑)。

全5ステージで、画面左上には全ステージ分のマップをA~Zまで、全26セクションに区切った形で現在地が表示されます。E、J、O、T、Zの5か所にはボスキャラクターが出現し、最後の「セクションZ」で戦う敵、すなわちラスボスの人工生命体を倒せば1周クリアとなります。

『セクションZ』

『闘いの挽歌』

主人公のリュウを操作して、剣を振って敵を倒していくアクションゲーム。攻撃ボタンとは別に盾、すなわちガードボタンがあり、ジャンプ操作はレバーを上方向に入力するという、ちょっと変わった操作システムを導入しています。

小生が本作を初めて遊んだのは、確か小学生の頃だったと思います。キャラクターや背景のグラフィックスの美しさに惹かれ、早速遊んでみたらあっという間に100円玉がなくなってしまいました。1面のボス、アイアンアームには攻撃がなかなか当たらず、盾を構えているうちに画面端に押し込まれて負けてしまったり、2面の中ボスのアルマジロン戦では、体を丸めて突進してくるのがわかっているのに、ジャンプのタイミングが合わずに何度もやられたりして、あまりの難しさに悶絶しました……。

1周6ステージで、2周クリアすると真のエンディングを見ることができますが、ラスボスの剣王アキレスを倒すどころか、そこへ行くだけでも実にタイヘン。ですが、レバーの入力方向との組み合わせによって、主人公が盾を真上や斜め上に構えたり、攻撃ボタンをジャンプ中に押しっ放しにすると、空中で剣を出したままの姿勢で固定されるなど、攻撃・防御のバリエーションを増やす優れたアイデアが導入されていたことは特筆に値します。

『闘いの挽歌』

『アレスの翼』

縦スクロールシューティングと、横スクロールアクションが同時に遊べる、当時としては画期的な作品。各ステージの最初~中盤は縦スクロールシューティング、終盤は横スクロールアクションの2パートに分かれ、最終地点に出現するコンピューターなどのボスキャラを倒せばステージクリアとなります。1周全5ステージで、2人同時プレイにも対応しています。

縦スクロールシューティングでの操作方法は、8方向レバーで主人公ハート(2P側はウォーカー)の移動、ショットボタンを押すと対空ショット、ボムボタンを押すと対地攻撃用のボムを発射。横スクロールアクションのときは、ボムボタンを押すとボムを撃たずに主人公がジャンプするようになっています。

シューティングのパートでは、特定の敵編隊を全滅させたり、地上物の紋章を破壊するとパワーアップアイテムが出現し、ミスをしないで取り続けるとショットが3WAYや貫通弾にパワーアップします(ボムはパワーアップしません)。ただし、パワーアップ効果が持続するのはそのステージ限りで、次のステージに進んだ場合は消滅してしまいますので、各ステージの開始直後にアイテムを確実に回収できるかどうかが、攻略上の大きなポイントとなります。

各ステージの中盤に出現する巨大な顔面の地上物は、そのサイズもデザインもかなりのインパクト。主人公が巨大顔面に近付くと、何と口の中に吸いこまれ、強制的に横スクロールアクション方式の「デンジャーゾーン」に切り替わります。小生は本作を最初にプレイしたときは、口から離れていれば吸い込まれずに先へ進めることに気付かず、デンジャーゾーンで何度もミスを繰り返し、先へ進めず苦しめられた思い出があります(そのぐらい気付けよ!)。

また地上物を破壊すると、たまに「ラッキーゾーン」への入り口が出現し、ここに入ると1個200点が加算される宝箱を大量に回収することができて、しかも敵がほとんど出現しないので楽勝です。それにしても、同じ横スクロールアクションでも「デンジャーゾーン」とのギャップがすさまじいなあと、本稿を執筆するにあたり久々にプレイしたら改めて思いました……。

『アレスの翼』

『BIONIC COMANNDO』

8方向レバーとショット、ワイヤー発射ボタンを使用して主人公を操作し、敵を倒しつつマップ上を進み、制限時間内にゴール地点を目指すアクションゲームです(※最終面の5面のみ、ボスを倒すことがクリア条件となります)。

他の作品には見られない、本作独特のおもしろさを生み出しているのがワイヤーの存在です。主人公はジャンプをすることが一切できないため、高い所へ移動、または画面外に落下するとミスになる谷間を飛び越えるためには、木の枝などにワイヤーを投げてフックさせ、ターザンのごとく飛び移るテクニックをマスターすることが必須となります。

と、文字に起こすのは簡単なのですが、いざプレイしてみるとワイヤーを思ったとおりに操作するのがなかなか難しい! 小生も慣れないうちは、ジャンプができると勘違いして何度もボタンを押して自滅したり、苦労してやっと高い所に登れたなと思ったら、着地点が敵やトラップの出現ポイントに重なったりして、1面から何度も何度もやられてしまった苦い思い出がありますね……。でも、小生が当時遊んでいた駄菓子屋は1プレイ50円だったので、被害総額は最小限に食い止められたのは幸いでした(苦笑)。

けっして簡単なゲームではありませんが、ワイヤーを使いこなせるようになると、楽しさがぐっと増すこと間違いナシ。ファミコン版の『ヒットラーの復活』や、Xbox360版やプレイステーション3版の『BIONIC COMMANDO』がお好きなかたであれば、その源流となった本作をきっと気に入ることでしょう。

『BIONIC COMANNDO』

『フォゴットンワールド』

ステージによって縦・横両方にスクロールするシューティングゲームです。カプコンの自社開発によるシステム基板「CPシステム」を使用して発売された記念すべき第1号ビデオゲームで、2人同時プレイにも対応しています。

本作で主人公が放つショットは、本作専用のローリングスイッチを回転させてガンの向きを変えることで、360度のどの方向にも撃てる画期的なアイデアを導入していました。しかも、ショットはスイッチを押したままでオート連射となるので実に快感。小生も発売当時、ハッキリ言ってヘタクソでしたが、ローリングスイッチをただ回して撃ちまくるだけでも実に楽しかったことを、今でもよく覚えています。

敵を倒すと出現するゼニー(お金)を集めておくと、ショップでサテライト強化アイテム(※攻撃力アップ)やアーマー、エリクサーなどのアイテム類が購入できるシステムも本作ならではのおもしろさ。また2人同時プレイ時は、主人公同士が接近するとオーラが発生してショットの威力がアップするという、同時プレイがより楽しくなるアイデアも秀逸でした。

画面の下部をすっぽりと覆ってしまう、ダストドラゴンなどの巨大なボスや、レーザーを連射するラスボスの天帝バイオスの迫力など、敵や背景のビジュアルの美しさも必見です。幻想的な世界観をさらに引き立てるBGMもこれまた素晴らしいので、ヘッドホンでじっくりと聴きながら遊んでいただきたいですね。

『フォゴットンワールド』

『大魔界村』

傑作アクションゲーム『魔界村』のシリーズ第2弾。主人公の騎士アーサーは左右だけでなく、上下方向にも武器を撃てるようになったことで、攻撃のバリエーションが前作よりも広がり、不気味さと美しさを兼備したビジュアルもさらにグレードアップしました。

マップの随所に隠された宝箱を発見することで、新たな武器や鎧が手に入るアイデアを、シリーズ史上初めて導入したのも本作です。アーサーが黄金の鎧を装着すると、装備した武器によって異なる、さまざまな魔法が使えるのもおもしろかったですね。特に、短剣を装備中に使える「分身の魔法」は、攻撃力が実質2倍になる効果がありますので、多くのプレイヤーに重宝がられたことでしょう。

ただし、宝箱の中にはマジシャンが隠れていて、マジシャンの放つ呪文を浴びるとアーサーが一定時間、アヒルや老人の姿に変えられてしまうトラップが仕掛けられていることも。おいそれと簡単にパワーアップさせてくれないところは、いかにも『魔界村』シリーズらしいですよね。

1面から初見ではなかなかクリアできない難易度の高さは本作でも健在。小生も中学生時代、2面の序盤でピョンピョン飛び跳ねてくる敵の岩亀をかわすのがとにかく難しくて、いったい何回心を折られたことか……。ですが、練習を何度も重ねていけば、きちんとクリアできるように調整してありますので、今さらではありますが「さすがはカプコン!」とうならされるばかりですね。

鎧を身にまとい、「コイツ、前作より絶対に強くなってるよな」とプレイヤーに思わせる威圧感を持ったレッドアリーマーキング、口から毒々しい液体を吐き出す豚男、前作のラスボスなのに通常ステージで出現する大魔王など、さまざまな種類、攻撃のバリエーションが存在する敵キャラクターたちは、今なお飽きさせることがない大きな魅力を秘めています。

『大魔界村』

次回「中編」へと続きます。

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